4歳の女の子のママからの相談
冬の時期、風邪やインフルエンザなどが心配なので、いつもよりも強調して「外から帰ったら手を洗おうね」と子供に伝えているのですが、先に遊び始めてしまうともう何度言ってもなかなか手を洗いに行こうとしません。「おててにバイキンさんがいたら大変だよ!」「風邪ひいちゃったらお外で遊べないよ!」などいろいろと言っているのですが、どうもピンと来ていないようで効き目がありません。保育園などではどのような工夫をして手洗いをさせているのでしょうか?何かヒントをいただけると助かります。
ご相談ありがとうございます。
1日に何度も機会があり、かつ、大人になってもずっと続けることのひとつである「手洗い」。
だからこそ「手、洗いなさーい!」「また洗ってないでしょ」なんて言わなくても、小さい時から自分で洗えるようになってほしい、と思う親御さんは多いと思います。
今回はそんな手洗いについて、一緒に考えてみましょう。
目次
「ばい菌」は目に見えない。
皆さんはどのようにお子さんに「手洗いをしようね」と声をかけたり、手洗いの大切さを伝えていますか?
つい、「ばい菌がいっぱいだから手洗いしようね。」と子どもに伝えたくなってしまいますが、目に見えないばい菌の存在を理解するのって結構難しいもの。
例えば、外で遊んでいて手に土がついていたら、手が汚れたと理解しやすいかもしれないけど、部屋の中で遊んでいる分には、何かが手についている訳ではないから、汚れたという意識がない場合も多いのです。
子どもに聞いてみよう!
うちの子はどう考えているんだろう?と思ったら、ぜひお子さんに直接「どんな時に手を洗うの?」と聞いてみてください。
・ご飯を食べる前
・粘土遊びした時
・外から帰ってきた時
・トイレに行った後
手を洗う場面として、色々なシチュエーションをあげてくれるかもしれないし、もしかしたらあなたがこの場面で手を洗うのは当たり前と思っていたシチュエーションが出てこないということもあるかもしれません。
このように実際質問してみることで、どんな場面で手を洗うと理解していて、逆にどんな場面で手を洗っていないのかが見えてくると思います。
また、お子さんがまだお話しをしない場合は、お子さんの様子をよく観察するだけでも、どんな場面で手を洗い、どんな場面だとなかなか手を洗っていないのかが分かってくると思うので、試してみてくださいね。
手洗いを習慣化するための3つのサポート
では、大人は子どもに対し、どのように手洗いを習慣化するためのサポートができるでしょうか。
①手を洗う習慣がない場面を特に丁寧にサポートしよう
どんな時に手を洗うか聞いてみることで分かった、手洗いが習慣化していない場面でのサポートを特に気にかけてしてあげられるといいですね。
「手を洗おうね。」と声をかけるだけでなく、一緒に洗面所まで行って手を洗うのもいいと思います。
②大人も手洗いをしよう
「手洗いしないとばい菌いっぱいだ!」と言っている人が手を洗っていないことほど、説得力に欠けることはないです。
まずは自分が手洗いを意識してする。
子どもは周りにいる人のことをよく見ているので、それだけで子どもの行動が変わるということは充分にあります。
③手洗いの大切さを伝える手段を工夫しよう
ばい菌は目に見えないからこそ、そこにいるということを理解することが難しいとお伝えしました。
だからこそ、ただ言葉で伝えるだけではなく、工夫して伝えるということをしてあげられるといいなと思います。
手洗いの絵本を読んだり、一緒に本やwebで調べてみるのもいいでしょう。
私のおすすめはこちらの絵本です。
ぜひ、ご自身とお子さんに合った方法で、手洗いが身近なものになるように、日常に取り入れてみてくださいね。
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