以前に、「父親になったら父子手帳を手元に!全国の父子手帳の内容や特徴を紹介します」 という記事で、多くの父子手帳を紹介しました。
思ったよりも多くの自治体で父子手帳って作られれているというのが第一印象でした。きっと、みなさんも同じような気持ちになったのではないでしょうか?
ただ、これらの父子手帳って、どれだけの方が利用しているのでしょうか?
この話を友人のパパに伝えたところ、「あー、持っているけど、最初にパラパラって見ただけだね。あっ、今、どこにあるだろう?」という感じでした。
そんなものかー?と感じたのと同時に、もっと父親の役に立つ父子手帳が作れたら日本の子育てって変わるんだろうなぁ。
じゃ、みんながいつも手にしているような父子手帳が作らたらどうなるんだろう。それって、日本の子育てを変えるきっかけになるんじゃないかと思い、作ってみたいという気持ちがムクムク湧き上がってきたんです。
「父子手帳の作り方」では、0から父子手帳を作り上げていく過程を紹介していきます。リアルタイムで進行していくので、どんな方向に進んでいくのか全くわかりませんが、この過程そのものにも、子育てを変えるヒントがあるんじゃないかと思いますのでお楽しみに。
【現状分析】全国の父子手帳を読みまくった
「父親になったら父子手帳を手元に!全国の父子手帳の内容や特徴を紹介します」 でも、書いたように全国の父子手帳を読みまくりました。実は、この記事を出してから、他のエリアの父子手帳を紹介してもらうこともあり、全部で40ほどの父子手帳を読みました。
全ての父子手帳が自治体発行のもので、ホームページに掲載されているので、簡単に読むことはできます。
さて、これらの父子手帳のコンテンツには3つのパターンがあることがわかりました。
①母子手帳模倣コンテンツ
子どもの成長や成長シーンに合わせてやるべきタスク(抱っこの仕方、ミルク、沐浴のノウハウなど)が記載されています。これらは、きっと初めて子育てをする父親にとっても有益なコンテンツであることは間違いないでしょう。他にも、地域の情報(役所への届け出、地域の子育てコミュニティなど)も、出産直後の夫婦には知らないことばかりだと思います。
②父親ならではの関わり方コンテンツ
多くの父子手帳に、妊娠中の子どもの成長に合わせて、パートナーの体の変化や寄り添い方が書かれています。男性は体に変化がないので、パートナーの体調やその気持ちが把握しにくいですからね。そして、パートナーとのコミュニケーションの方法や、失敗談などの先輩パパの声といったコンテンツも多く目にしました。
他にも男性育休の取得方法や男性ならではのダイナミックな遊び方といったコンテンツも掲載されてますよね。
③記録型コンテンツ
「初めて〇〇した日」を記入したり、産後すぐとか、お誕生日に写真を貼ってメッセージを記入できるようなコンテンツもありました。また、誕生直後の手形、足形を記録するようなページも見ました。これらの記録は、子どもの成長のたびに目にすると温かい気持ちになりますよね。
どれも、とても大切なコンテンツばかり。でも、なぜ、目にしなくなるんでしょうか?
社会問題と向き合う人のクラウドファンディングGood Morning で
父子手帳「オレたちの育児ノート」制作プロジェクトスタート
https://camp-fire.jp/projects/view/467257
【現状分析】マクロ視点で子育て情報の価値を考える
父子手帳というネーミングからもわかるように、母子手帳を意識して作られていると思います。母子手帳は、「戦時下においても物資の優先配給が保証されるとともに、定期的な医師の診察を促すことを目的として作られ、1947年、児童福祉法施行に伴い、その翌年から妊産婦手帳から母子手帳に衣替えが行われ内容の充実が図られた」とwikipediaには書かれています。
当然、そこからは内容は進化していますが、成長の記録や予防接種記録などの他にも、多くの有益なコンテンツが掲載されています。ただ、紙でのコンテンツというのは、今、欲しい情報をすぐに探し出すことはできないし、本当に欲しい情報があっても、「もっと知りたい」「求めている情報とちょっとずれている」と感じることもあるでしょう。
インターネットが普及することによって、それらの情報はネットでも簡単に探すことができるようになりました(ネットでも、「私のケースとちょっと違うなぁ」と感じることも多いとは思いますが)。
あらかじめ母子手帳を読んで知識を蓄えなくても、ネットで「今スグ知りたい」情報は簡単に入手できるのです。だから、ママでも母子手帳のコンテンツはあまり読まないと聞きます。
多くの父子手帳も母子手帳を参考にして作っているのではないでしょうか? ネットでも入手できるような情報を掲載しても、読まなくなってしまうのは必然です。それは、ネットの方が簡単に情報を入手できるから。
また、子どもの成長の記録もネットの方が簡単です。スマホで写真を撮ってパートナーや両親にシェアするサービスも数多くあります。写真のネガを出して印刷する時代とは情報のまとめ方も違ってきています。その当時と同じような発想で父子手帳を作っても使われないものになってしまうんでしょうね。
では、父子手帳はアプリで作ればいいのでしょうか? それとも、紙で作りながらも、絶対に手元に置いておきたくなる情報を掲載すればいいのでしょうか?
キラキラした目で未来を見つめる子どもを増やす
「キラキラした目で未来を見つめる子どもを増やす」というのが、私のライフミッションです。そのために、いくつかのコミュニティを運営したり、いくつかのプロジェクトに参加しています。
このミッションを実現するためには、父親のマインドを変革することが最も早く効果がでると考えています。
母親は、もう頑張ってます。もう、頑張って、頑張って、頑張りすぎるくらい!
だから、母親をサポートする団体もサービスも山ほどありますよね。
社会や企業の変革も始まっています。男性の育休取得に対する動きがわかりやすい事例ですが、それはあくまでも制度の話しですよね。もちろん、そういう制度ができることが最も大切だと思うのですが、その次のステップとして、育休中に男性は何をすればいいのでしょうか? そのやり方は?
そうして考えていったときに、父親のマインドセットを変えることが最も効果があるという考えにいきつきました。
そして、そのタイミングは、できるだけ早い方がいい!
妊娠期に、男性のマインドセットを変えることができれば、日本の子育てが変わるのかもしれない。
そんな思いから、父子手帳を企画制作することを決めました!
わたくしには、今、多くの資産があります。それは、長年やってきたマーケティングコンサル、ウェブセールスの知識と、子育て世代の方々とのつながりがあります。
そして、最大の武器が「つなぐみらい」でつながった多くの子育て支援事業者との「つながり」です。これらの資産があれば、きっと日本の子育て変える父子手帳が作れると信じています。
他の父子手帳の作り方の記事はこちらから
「父子手帳の作り方 ② ー家族の数だけ子育てのカタチがあるー」
「父子手帳の作り方③ ー子育て世代に必要なコンテンツってたくさんあり過ぎる!?ー」
「父子手帳の作り方 ④ ー子育てをアドベンチャームービーのようにー」
「父子手帳の作り方 ⑤ ーみんなの経験を活かしてコンテンツを作るー」
こちらの記事では、全国の父子手帳を紹介しています
「父親になったら父子手帳を手元に!全国の父子手帳の内容や特徴を紹介します」
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斎藤 哲

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