前回の「父子手帳の作り方 ③ー子育て世代に必要なコンテンツってたくさんあり過ぎる!?ー」 では、父子手帳の大きなコンセプトとして対話の重要性を書きつつ、それが全てではないという話をさせていただきました。今回は、ネーミングやオリジナリティについて話しをしていきました。
今回も大きな気づきを得ることができたので、その内容を紹介していきます。
父子手帳は何のために作るのか?
先々週から始めている「父子手帳(仮)アンケート」の回答数も着々と伸び50名以上の方にご回答いただいています。
このアンケートの冒頭に、「私たちは、『キラキラした目で未来を見つめる子どもを増やす』というビジョンの元、現在の日本の子育てのあり方を変えたいと願っています。」と記載しているのですが、企画メンバーの中から、このビジョンと父子手帳とのつながりが見えてこないという意見が出てきたので、ここの整理から会議はスタートしました。
キラキラした目で未来を見つめる子どもを増やすというビジョンは、わたくしが子育て関連のサービスをスタートする時に伝えているものなんですが、言い始めたのは、自分の子どもが小学校に上がってからなんです。日本の子どもの自己肯定感の低さのデータを見るたびに、このビジョンの大切さを実感していました。
それまでは、子どもを授かるという幸運をパパももっと享受しようぜ!というのもので、自分の子どもの成長に合わせて変化してきたものなんですよね。
この「父子手帳」の企画を立ちあげた時も、キラキラした目で未来を見つめる子どもを増やすというビジョンを打ち出し、小学校入学前の子どもを持つ方を対象として考えていました。ただ、前回の記事にも書いたように、今回のメインターゲットを妊娠期~2歳くらいまでの親御さんに変更したので、このビジョンとの整合性がつかなくなってきたんです。
だって、2歳くらいまでは、そんな先のことを考える以前に、目の前のことに対処することで精一杯ですから。そのくらいのお子さんを持つ親御さんにキラキラした目で未来を見つめる子どもを増やすというビジョンを出してもピンとこないですよね。
社会問題と向き合う人のクラウドファンディングGood Morning で
父子手帳「オレたちの育児ノート」制作プロジェクトスタート
https://camp-fire.jp/projects/view/467257
この父子手帳の独自性はどこにあるんだろう?
では、どうしようか?
父子手帳の効果として考えられることって、「母親に精神体、時間的な余裕が産まれる」「夫婦関係の変化への対応」「母親の就労機会の増加」「ふたり目の出産」などなど考えられるけど、それって当たり前といっては当たり前なんですよね。
多くの父子手帳が男性の育児参加意欲の向上にともないコンテンツを企画し、先ほどあげた効果を考慮していると思います。
でも、実際に手にしている人がどのくらいいて、どれほど活用されているんだろうか、、、、、という疑問から、今回の企画はスタートしています。このままでは、他の父子手帳と同じようなものになってしまうという不安が沸いてきてしまいました。
一方で、「父子手帳」というネーミングを、そのまま使おうと思っていませんでした。多くの父子手帳を進化させたものにしたかったので、ネーミングも変えていきたかったんです。
うまくコンセプトを表した名称に、、、、と考えていて煮詰まりかけていた時に、あるメンバーの発言が大きなヒントになったんです。
「男性って結構ゲームが好きじゃないですか?だから、パパのためのRPG(ロールプレイングゲーム)みたいにできると面白いですよね。ゲーム感覚で読み進めていくようなもので、色んな子育ての課題を夫婦でクリアしていくと武器が増えるように見えると面白そうですよね」
これって、すっごくワクワクしませんか?
夫婦で対話をしながら、子育てのミッションをクリアしていくのって確かにRPGっぽいし、子育ては大変なことだけどワクワクしたものにできるんじゃないかと思うんですよね。
子育てをアドヴェンチャームービーのように
個人的には、昨日の会議の前後にオンラインセミナー(全体の進行役)があったり、他のミーティングが入ったりしていて、仕事でバタバタしている間に、子どもが帰ってきて、習い事に行かせて、、、、と様々なタスクがふっていて、ミーティングをまとめることができなかったんですが、ここでも、他のメンバーが今回の会議のキーワードをまとめてくれてました。
いくつかのキーワードの中で、直観的にピンときたのが「冒険」というキーワード。
RPGのイメージとも相まって、未知の地を自分たちの力で開拓しながら、ゴールに向かって進んでいくのって、正に子育てにピッタリだと思いませんか?
夫婦で対話をしながら、様々な課題を協力しながら(もしくは単独で)クリアしていく。クリアしていくことで、新たな武器(経験やチームワークなど)が装備され、その装備を持って次の課題に挑んでいく。子育ては、次から次へと課題が出でくるので、そういった点でも正にアドベンチャームービーですよね。
冒険を進めていくためには、最低限の知識が必要だし、その知識をその場に応じて、どのように活かしていくかを夫婦で会話しながら決めなければいけない。
目の前の課題をクリアしながらも、遠くも見ていく力も必要ですよね。
これらを父子手帳としてまとめて表現することができれば、今までにないものができるような予感がしてきました。
また、進展があったら、ご報告していきますね。
他の父子手帳の作り方の記事はこちらから
「父子手帳の作り方 ① ーキラキラした目で未来を見つめる子どもを増やすー」
「父子手帳の作り方 ② ー家族の数だけ子育てのカタチがあるー」
「父子手帳の作り方 ③ー子育て世代に必要なコンテンツってたくさんあり過ぎる!?ー」
「父子手帳の作り方 ⑤ ーみんなの経験を活かしてコンテンツを作るー」
こちらの記事では、全国の父子手帳を紹介しています
「父親になったら父子手帳を手元に!全国の父子手帳の内容や特徴を紹介します」
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斎藤 哲

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