■主要人物ぷろふぃーる■
・ほっぺこちゃん:わやわやハウスに通う、5歳の女の子。カバンの中にいれているもの、ティッシュ、人形、人形用のミルクの素、アメの包み紙、ペン数本、メモ帳、薬(折り紙をちぎったもの)
・パパ:ほっぺこちゃんのことが大好きな、ほっぺこちゃんのパパ。ときどき透明になって、わやわやハウスにこっそり通う。
・にょろにょろさん:わやわやハウスの保育者。いまのところ、いろいろ謎。。趣味カメムシ集め。
・子どもたち:わやわやハウスで、毎日わやわや遊んでいる。
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ほっぺこちゃんと、ともちゃんが手をつないで歌をうたっています。
ほっぺこ 「さよならさんかく、またきてしかく」
ともちゃん 「しかくはとうふ、とうふはしろい」
ほっぺこ 「しろいはウサギ、ウサギははねる」
ともちゃん 「はねるはカエル、カエルはあおい」
ほっぺこ 「あおいはやなぎ、やなぎはゆれる」
ともちゃん 「ゆれるはゆうれい、ゆうれいはきえる」
ほっぺこ 「きえるはでんき、でんきはひかる」
ともちゃん 「ひかるはおやじのハゲあたま」
ほっぺこちゃんと、ともちゃんは公園にやってきました。
水道から水をだします。飲み口に親指をあてて、水を霧のようにまきちらします。
ほっぺこちゃんのシャツはもうびっしょびしょ。ともちゃんのズボンもびしょびしょです。
そこへおじさんとおばさんが通りかかりました。
おじさん 「公園の水をあんなにむだにして。公園の水だってもとは税金だぞ」
おばさん 「あらあら本当に元気でいいわねぇ」
おじさん 「びしょぬれになってるじゃないか、まったく」
おばさん 「ほんとねぇ、今日は暑いからちょうどいいわねぇ」
公園ではみんなが「だるまさんころんだ」をやっています。ほっぺこちゃんと、ともちゃんも一緒にやることにしました。
「はじめのいーっぽ!」
「だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ!」
そこへおじいさんと、おばあさんが通りかかりました。
おじいさん 「ほう、今もやっとるかのう」
おばあさん 「あたしたちの小さい頃も、さんざんやりましたよねぇ」
おじいさん 「どれ、まぜてもらおう」
おばあさん 「転んだりして、怪我しないでくださいよ」
おじいさんは「だるまさんころんだ」に入って、遊びます。
「はじめのいーっぽ!」
「だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ!」
おじいさんは3番目につかまりました。おじいさんと、ほっぺこちゃんは小指と小指をつなぎます。おじいさんの小指は大きくて、しわしわです。
ほっぺこちゃんと、ともちゃんは木登りをすることにしました。ほっぺこちゃんが先に木に登ります。
通りかかったおじさんがいいました。おじさんは花を持っています。
「すごいね、もっと高く登ってごらん」
ほっぺこちゃんはもっと高く登りました。おじさんはにこにこしながら行ってしまいました。
しばらくすると、帽子をかぶったおじさんが通りかかりました。
「危ないだろ。降りなさい、降りなさい。エヘン、エヘン」
ほっぺこちゃんは木から降りました。帽子のおじさんは行ってしまいました。
にょろにょろさんがやってきました。
「どうしたの」
「あのね」ほっぺこちゃんがいいました。「きのぼりしてたら、おはなのおじさんがきて「もっともっとのぼんなさい」っていうの。こんどは、ぼうしのおじさんがきて、あぶないからおりなさいっていうの」
「それで、こまっちゃったんだね」
「うん」
「お花のおじさんは、子どもが木に登っててすごいな、どんどんやってごらんって思ったんだねぇ。帽子のおじさんは、子どもが木に登ったら落ちるかもしれないから危ないって思ったんだね。おとなもいろいろだね」
「うん」
「それで、ほっぺこちゃんはどうしたい」にょろにょろさんが聞きました。
「んー」ほっぺこちゃんはちょっと考えてからいいました。「ぼうしのおじさんがいないときに、のぼることにする」
今回の言葉
「さよなら三角、またきて四角」
わらべうた。地域や時代により、さまざまなバージョンがある。
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青山誠

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