3月は三寒四温、ひな祭りが終わって少しずつ空気が暖かくなりはじめると、そろそろ気になってくるのがお花見です。お子さんとのお花見を計画しているパパ、ママもいらっしゃるかと思います。
そんなお花見をきっかけに、子供の偏食や食わず嫌いについて考えてみたいと思います。
好き嫌いなくなんでも食べるほうがオカシイ
「離乳食の頃から好き嫌いが激しくて、決まったものしか食べてくれません」というお子さんもいれば、「離乳食はしっかり食べたのですが、大きくなるにつれ偏食になってきました」というお子さんもいます。子供にはバランスよくいろいろなものを食べてほしいのに、思うように食べてくれないんです、という悩みは、本当に多くのお母さんが抱えています。
でも、小さい子供がなんでも好き嫌いなくパクパク食べる!というほうが、実はオカシイのです。なぜなら子供は、つい最近までお母さんのお腹の中にいて、つい最近まで母乳(またはミルク)しか飲んでこなかったもの。
それなのに離乳食が始まると、お母さんは育児本に沿ってあれもこれも食べさせようとします。好き嫌いを言う前に、まずは試すだけでも試してほしいと思うお母さん、その気持ちについていけず、全く食べない、手をつけようともしない子供、という状況が起こるのです。
食の悩みを見つめ直すお花見というチャンス
お子さんの年齢にもよりますが、まず大前提として、ほとんどの偏食は気にするほどのことではありません。大人になると自然に食べられるようにもなるし、食事のバラエティも否応無しに増えていきます。だから子供の頃の偏食なんて、まるで気にしなくてもいいのです。
だけれども気になる!いろんなものを食べられるようになってほしい!という方へ。そんな方こそ、お花見をきっかけに食の悩みを見つめ直してみてください。
ただのなんでもないおにぎりやおかずを、桜を見ながら家族で楽しく食べると格別に美味しく感じるもの。子供がそう感じることのほうが100倍、偏食や食わず嫌いを直すことよりも重要です。
家族みんなで笑顔が溢れる食事の時間をどれだけたくさん過ごしたかどうかのほうが、子供に大きなインパクトを与えます。偏食や食わず嫌いは瑣末な問題に過ぎないのです。
何を食べさせたらいい?何を食べないほうがいい?バランスよく?野菜たくさん?…いろいろと食の悩みはつきないけれど、まずは、超、超、超楽しく食べる!
日常の食事では、食べさせることに一生懸命になりすぎて、楽しく笑顔で食べることを、忘れてしまっていませんか?
お花見ぐらいは細かいことは忘れて、お花見弁当を美味しく食べて、思いっきり楽しんでください。そんな親の姿を見た子供が、ふと初めての食べ物にチャレンジするかもしれません。
そんな経験の積み重ねがバランスよく食べることにつながっていくのではないかと思うのです。
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ギール里映

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