「何を食べたらいいんだろう?」と迷った時は、その季節のもの、つまり旬の食材を食べると決めておくと間違いない。なぜなら旬の食材には、その時期、その場所で暮らす私たちにとって、必要な栄養素が詰まっているからです。
初夏の時期にぜひ食べたい食材ナンバー1は、なんといってもそらまめ。大きなふわふわのさやの中にある、ふっくらしたかわいらしい形が魅力のそらまめは、なかやみわさん著の絵本「そらまめくん」シリーズのモチーフになるほど。この絵本のおかげで、野菜が嫌いな子供たちにとっても、そらまめはとても身近な食材になりました。
今回はそんなそらまめの味わい方をご紹介します。
そらまめって、どんな豆?
そらまめがオススメなのは、なにも旬だから、だけではありません。
注目なのはその栄養素です。炭水化物、タンパク質、食物繊維を多く含み、各種ビタミン、ミネラルも豊富に含んだ万能選手。特に葉酸、鉄分が豊富なので、貧血改善に効果があると言われています。
また同じ豆でも大豆と比べてアレルギーを引き起こさないので、安心して食べられる豆として人気があります。
しかし、そらまめの素性は実は明らかではありません。
野生種と思われるものが地中海沿岸の北アフリカや南西アジアで見つかっており、そのあたりが原産でないかと言われていますが、いつごろから作られているのか、祖先や原産地は何なのかあきらかではありません。(*1)
そこからヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカと、世界中で広く食されており、中国では調味料である豆板醤の原材料になっていますが、あまり知られていないかもしれません。
身近にはなったけれど、まだまだそれほどよく知られていない豆の一つがそらまめなのかもしれません。
(*1)そら豆について|日本そら豆の会より引用
豆が嫌いな子供でも楽しめる!そらまめの簡単レシピ
そんなそらまめですが、日本では塩茹でや天ぷらで食べるのがもっとも一般的です。
しかしこれだと豆の形が残っているので、豆が嫌いな子供は嫌がってしまう可能性があります。
それでは潰したらどうだろう、とスープにするのもよいアイデアだと思いますが、今回は簡単にできて日持ちするそらまめのペスト(ソース)をご紹介します。
そらまめのペスト(ソース)
【材料(作りやすい量)】
- そらまめ 1パック
- 味噌 小さじ2分の1
- パルミジャーノチーズ 10g(*)
- レモン 1/4の絞り汁
- オリーブオイル 大さじ1
*パルミジャーノチーズ=パルミジャーノ・レッジャーノのこと。イタリアのレッジョ・エミリア地方で作られるチーズ。もし手に入らない場合は、粉チーズで代用してください。
【作り方】
1.そらまめをサヤから外し、熱湯で3分茹でる。さらに薄皮をむきます。
2.フライパンにオリーブオイルと味噌とそらまめを入れて少し炒める。
3.ボウルに取り出し、マッシャーかフォークで豆を潰して、そこにレモンとパルミジャーノチーズを混ぜる。
4.お好みのパスタにからめたり、パンに乗せても美味しい。
※味噌の代わりに、にんにく1かけとアンチョビ1枚を入れるとグッと大人向けの味にもなります
冷蔵庫で2~3日保存可能なので、作り置きしておいて野菜やお肉、お魚のソースにも使えます。また、豆を潰す作業をお子さんに手伝ってもらうこともできるので、子供がお手伝いに参加するチャンス!
旬の食材を囲んで家族が楽しみ、味わう。そんなひと時をぜひ、日常の一コマに加えてくださいね。
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ギール里映

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