今年も残すところあと1ヶ月あまり、日に日に寒さが増してきました。そんな日に食べたくなる料理といえばお鍋!そして私には、お鍋を食べるときには欠かせない食材があります。それはズバリ大根です。代表的な冬の野菜である大根ですが、今の時期に食べたくなるのには、ちゃんと理由があるのです。
大根の役割って何でしょう?
大根には、大きく分けて2つの役割があります。
一つめは、胃を養う、ということ。「食欲の秋」と言いますけど、運動会など学校イベントも多く、食べる量が普段と比べて多くなり、外食やお呼ばれの機会も増えて、食べ物、食べ方が乱れがちになる季節が秋です。そのときに大根は、胃の消化吸収を助けてくれるのです。毎日必ず、少しずつでよいので摂りたい食材です。また殺菌効果もあるので、食中毒の予防にもなります。
二つめは、肺を潤す、というもの。東洋医学では、白い色をしている野菜は肺によい、とされており、レンコンと並んでこの時期の風邪予防対に最適な食材です。空気が乾燥し始めるこの時期は、風邪をひく人が目立ち始めます。しょっちゅう風邪を引いてしまうお子さんには、ぜひ食べさせてあげて、菌やウイルスと戦えるカラダ作りをしてあげてほしい。また、風邪をひいて熱がでてしまったら、熱冷ましにも使える万能食材なのです。
しかし最近のお母さんたち、なかなか大きな大根をまるごと1本買われる方が少なくなってきました。その理由は、大きすぎて全部消費できない、冷蔵庫に入らない、重いから買って帰るのが嫌、というもの。カットされている大根は手軽でいいですが、やはりまるごと1本で買うほうがお得でもあるし、なんといってもエネルギーが高い。そして大根の葉っぱもついていると尚よし。葉っぱにはカルシウムが多く含まれており、これも活用したいところです。
大根を使い切るための簡単レシピ
【大根もち】
(流しかん1こ分)
大根6センチ 皮をむかなくても大丈夫。
大根葉 あれば 適量
米粉適量
自然塩少々
1 大根をおろす
2 大根葉は刻み、少量の油で炒めて香ばしさを出します。
(面倒であれば、炒めなくても大丈夫)
3 大根おろしに2の炒めた大根葉、米粉を入れて、自然塩少々も加えてまとめます。米粉の量は、米粉が大根の水分を吸うぐらいで大丈夫。
4 流しかんに入れて蒸し器で15分ほど蒸します。
5 流しかんから取り出してカットし、フライパンで両面をこんがり焼き、しょうゆをたらして出来上がり。
全部食べないときは、蒸した状態で冷凍しておけば、いつでも食べたいときに食べられます。
米粉は、どんな種類のものでも大丈夫です。ものによって質感が大分かわりますし、入れる量もかわってきますので、いろんな粉を試して、お気に入りを見つけてください。
旬のお野菜たちには、その時期に適した、私たちに必要な成分が多く含まれているので、その時期に食べることで自然からのエネルギーをたくさん摂り入れることができます。また、季節のものは数が多く出回るので、お財布にも優しい。
子どもたちの好きなメニュートップ3といえば、カレー、ハンバーグ、スパゲッティと、あまり季節感のないものばかり。和食のメニューのほうが季節感を盛り込みやすいし、旬の食材が使いやすいけれど、子どもが食べなかったりする。だったら、そのようなメニューのなかにも、必ず旬のものを摂り入れるようにしてみてはどうでしょう。
カレーに大根を入れてはいけない、というルールはありません。ハンバーグも、おろしハンバーグにしてみることもできる。カラダを強くしてくれる旬の食材は、子どもたちにこそ積極的に食べさせてあげたいですね。
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ギール里映

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