緊急事態宣言が解除されていかがお過ごしでしょうか?
緊急事態宣言が解除されたとは言え、今までと同じように生活…とはいかないでしょう。おうち時間で過ごすこともまだまだ多くなりそうですね。
そこで、今回はおうち時間を快適に楽しく過ごすために、絵本環境の見直しを提案させていただきます。
子どもが絵本を読みたくなるようなお部屋づくりを考えていきませんか?
絵本を読みたくなるポイント①ー表紙を見せるー
みなさんのご家庭では、絵本をどのように収納していますか?
カラーボックスや絵本棚に収納されている方が多いのではないでしょうか?
シリーズで揃えて並べたり、同じ大きさの絵本で並べたりすると見た目が綺麗で良いですよね。
でも、子どもは違うんです。
絵本が大好きな子はこれでも大丈夫ですが、もっと手に取りやすい方があります。それが「表紙を見せる」と言うことです。
絵本には、「表紙」と言っても「(表)表紙」「裏表紙」「背表紙」があります。
上の画像は背表紙を見せている状態になります。背表紙よりも子どもが興味を引くところはどこでしょう?
そう。「(表)表紙」なのです。お店の看板みたいなものです。
新しいお店ができた時、看板を見て気になったり、お店のイメージをしたりしませんか?
何があるのかな?入ってみようかな?とか。
絵本も同じです。表紙を見て、どんな絵本かな?見てみようかな?と。
子どもが絵本を読みたくなるポイントの1つとして、絵本の表紙を見せる置き方をオススメします。
絵本の表紙を見せる置き方としては、面出し絵本棚もありますが、絵や写真などを飾るイーゼルなどに絵本を置いてみたり、すのこを利用して表紙を見せたりと方法は様々です。
各ご家庭に合った方法を考えて、表紙を見せる置き方を考えてみてはいかがでしょうか?
絵本が読みたくなるポイント②ー手に取りやすくするー
先ほど絵本が読みたくなるポイントの1つ目として、表紙を見せることについて提案しましたが、全ての絵本を表紙を見せて置くのは難しいかと思います。そこで意識して頂きたいのが、「手に取りやすくする」ということです。
手に取りやすくするには、子どもの目線に入ることが大切です。子どもの目線より高いところにあれば、手に取りたくてもとれません。
また、絵本が棚に目一杯入っていても、手に取りやすいとは言えません。背表紙を見せて収納する場合も取りやすいようにゆとりを持って絵本を収納することを心掛けてみてください。
もし可能であれば、子どもが日々過ごす場所に絵本を置くということです。絵本の場所を1ヶ所にするのではなく、リビングや寝室、遊ぶ場所など様々な場所に絵本を置くことで、いつでも自由に絵本を手に取れる環境作りをしておくことをおススメします。
絵本が読みたくなるポイント③ーパパママが楽しむー
絵本環境の工夫の仕方を中心にお話をしてきましたが、楽しく読んでくれる人がいなければ、「また見たい」「もっと見たい」など絵本が読みたくなることには繋がっていきません。
絵本を読んでくれる人(大好きなお父さん・お母さん)が最大の絵本環境になるのです。
私がおはなし会をしている時にこんなことを悩まれている方がいました。「子どもが何回も同じ絵本を持ってくる」と。
何回も同じ絵本を持ってくるということは、それだけ楽しいということ。子どもの「もう一回!」は褒め言葉です。何度も繰り返し読んであげましょう。
同じ話をしていても、楽しそうに話をする人とつまらなそうに話をする人ではどちらの話を聞きたくなるのか。
それは、大人も子どもも一緒です。
また、子どもは新しい絵本にチャレンジ、つまり面白いかどうかわからない絵本を選ぶよりも、確実に面白いとわかっている絵本を選ぶ傾向にあります。面白い絵本が世の中にはたくさんあるということが理解できていないのでしょうね。
せっかく読むのであれば、親子で楽しい時間を送って欲しいと思います。
子どもや家庭に合った絵本環境を考える
絵本が読みたくなるポイントを3つ紹介しましたが、部屋の広さや置けるスペースに応じて絵本の置き方も変わってきます。また、子どもの年齢、絵本がどれくらい好きかなどによっても絵本をどのように見せるか変わってくるかと思います。これを機に各家庭に合った絵本環境を考えてみてください。
子どもや家庭に合った絵本環境を作っていくことが、絵本を読みたくなる第一歩です。子どもや家庭に向き合いながら、絵本が読みたくなる絵本環境作りをして欲しいと思います。
絵本を通して子どもと向き合うことが、結果的に絵本を読みたくなることに繋がっていくと思います。
子どもと向き合うきっかけ作りにしてみてはいかがでしょうか?
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