絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は、子育て支援向けのイベントを主催・運営したりしています。0~5歳児を主な対象としイベントを行う中で、オススメしたり、読んだりしている絵本をお伝えしていければと思います。
今回は0~2歳児にスポットを当てて、私なりに厳選した乳児向け絵本を5冊ご紹介していきます。
目次
絵本専門士が選ぶ0~2歳児向け絵本
0~2歳児が楽しめる絵本は「赤ちゃん絵本」などと分類されることがありますが、遊びながらコミュニケーションを取り楽しめるのが、赤ちゃん絵本の醍醐味の1つでもあります。私の経験や面白エピソードなどを交えながら私がオススメする絵本5冊をご紹介していきます。
【きょうのおやつは】
<出版社の紹介文>
鏡のように反射するピカピカの紙でつくられた絵本です。絵本を開くと、両側のページの絵が互いに映りこみ、驚くほど立体的に見えます。卵をわって、小麦粉、砂糖、牛乳を入れて…さあ、なにをつくるんでしょう。ページに自分の姿も映りこむので、その場にいるような気持ちになります。ともかく百聞は一見に如かず。ぜひページを開いてみて下さい。未だかつてない新鮮な視覚体験と、おやつづくりの気分が満喫できますよ。
一風変わった「かがみえほん」です。鏡になっているので、まるで自分が絵本の世界に入り込んだような感覚になれる絵本なのです。しかし、残念ながらこちらの絵本は普通に開いて楽しめる絵本ではありません。特殊な絵本なので、「楽しむコツ」があります。この楽しむコツは絵本に書かれていますので、実際に手に取っていただき、楽しんで欲しいと思います。
出版社の対象年齢は5・6歳~と表記されていますが、0歳から楽しめる絵本です。0~2歳児のお子さんも楽しめる絵本ではありますが、この絵本をご紹介すると「わぁ~すごい!」と目をキラキラさせるお父さん・お母さん。この絵本の虜になるのは、お子さんより・・・
【ももも】
<出版社の紹介文>
おいしそうなもも、でっかいもも、ちっちゃなもも、ころがるもも、はずむもも、いろんなももがどんどんでてくる!読み方ひとつでももの表情がかわってみえる、読み聞かせにぴったりのゆかいな絵本。
様々なももが出てくる絵本。読み方次第で、何度も繰り返し楽しめます。おはなし会でも大人気で、鉄板の1冊です。定期的におはなし会をしていると「ももも買いました」「ももも欲しいです」と言った声もたくさん聞かれます。
友達の出産祝いなどにも贈ったりしますが、大変好評です。読んでみたら、きっと【ももも】の虜になってしまうと思いますよ!
【ぴょーん】
<出版社の紹介文>
「かえるが・・・ぴょーん」「こねこが・・・ぴょーん」ページをめくると次々にいろんな動物がジャンプします。くりかえしが楽しい絵本です。
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2600001.html
こちらはおはなし会で定番の1冊です。
色々な動物たちが「ぴょーん」と繰り返しジャンプします。子どもの大好きな単純さと繰り返し、身近な生き物が出てくる絵本。おはなし会の際は、動物たちの「ぴょーん」に合わせてお父さんやお母さんに“たかいたかい”をしてもらいます。それが楽しくて繰り返し読んだりすることもあります。ご家庭でもジャンプしながら読んだり、“たかいたかい”をしてコミュニケーションしながら楽しんでみても良いのではないでしょうか。
【ライオンさんカレー】
夏目尚吾/作・絵 ひさかたチャイルド
<出版社の紹介文>
これからおいしいカレーをつくるよ。いっしょにおてつだいしてね。「たまねぎをとって」絵本の中の材料を渡してあげたら、コックさんといっしょにクッキング。読者の子どもたちが、炒めてあげたり、味付けしたり。さあ、おいしい料理を作りましょう。
「自分にもできる」ってとてもうれしいこと。だから、コックさんの呼びかけに、子どもたちは積極的にお手伝いしてくれます。コックさんは、子どもたちがとってくれた材料を刻んだり煮込んだり…。
そして、すてきな料理が完成。楽しくておいしそうな料理の絵本は、食育にも役立ちます。
ライオンさんと一緒にカレーを作って楽しむ絵本。「ライオンさんに○○とってあげてね」などやりとりを楽しみながら読み進めていくことで、自然とコミュニケーションを取りながら楽しめます。おはなし会でよく読む絵本の1冊で、やりとりをしながら楽しんでいます。とあるおはなし会で、この絵本を読んだときに、すごく気に入った子がいました。その様子を見たお母さんは、夕食にライオンさんカレーを作ってあげたようで、後日その時の写真を頂きました。その子にとっては素敵な思い出になったでしょうし、親子にとっても特別な1冊になったのではないでしょうか。
同シリーズに【ねこさんスパゲッティ】があります。
【ねこさんスパゲッティ】
こちらも同様に作ってあげたとのことです。こんな素敵なご飯を作って貰えるお子さんは幸せですね!
【そらまめくんとおまめのなかま】
<出版社の紹介文>
はじめまして あかちゃん!
大人気シリーズ「そらまめくん」の初めてのあかちゃん絵本です。声に出してあかちゃんに語りかけながらページをめくると、そらまめくんをはじめ仲良しのなかまのまめたちが、さやのなかから元気に飛び出してきます! かわいいまめたちとの初めての出会いを楽しめるファーストブックです。
元々、物語絵本として発行された「そらまめくんシリーズ」。そのシリーズの赤ちゃん絵本となります。
この絵本をオススメする理由としては、保護者の方の悩みの1つを解消できるのではないかと思っています。その悩みとは、「赤ちゃん絵本などの短い絵本は楽しめるものの、物語絵本(長めのおはなし)に移行できない」です。こちらの悩みはよく聞きます。2歳くらいまでは、一生懸命絵本を読んでいたお父さん・お母さんもうまく移行できず、絵本を読む回数が少なくなってしまうという現状があるようです。赤ちゃん絵本の「そらまめくん」を繰り返し楽しむことで、赤ちゃん絵本から物語絵本への移行をスムーズにしてくれる絵本の1つではないかと思います。
小さい頃から楽しい絵本経験を!
今回は、0~2歳児にスポットをあてて、オススメの絵本をご紹介しました。
お子さんが小さいうちは、「聞いているのかな?」「読む意味あるのかな?」と悩まれている方は多くいます。あまり反応がないと心配になりますよね。最初のうちは、反応があまりないなんてこともあるかと思います。それは、絵本の時間が楽しいということが理解できていないからです。繰り返し読んであげることで絵本の時間の楽しさを感じていきます。大好きな人自分のために楽しそうに読んでくれる時間が楽しくなってくるのです。
絵本はコミュニケーションを育むツールの1つです。「おはよう!」「○○食べる?」など言葉を掛けるのと同じように、絵本を通して言葉を掛ける、コミュニケーションをとる、と意識しながら楽しい絵本経験をお子さんと一緒にしていきましょう!
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