【絵本専門士が教える】赤ちゃん絵本から物語絵本へ移行するときの3つのポイント

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絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。

私は保育士をする傍ら子育て支援センターや図書館などで絵本の読み聞かせを行ったり、絵本講座などを行ったりしています。

そこで聞く悩みの1つに「物語絵本に移行するのが難しい」ことが挙げられます。特に初めてのお子さん(長男、長女)に対して、「絵本を読もう!」と頑張るものの、赤ちゃん絵本から物語絵本への移行するハードルが高いように感じます。そのタイミングで絵本の読み聞かせに挫折する方も多くいるようです。

そこで、今回私なりにスムーズに物語絵本に移行できるように3つのポイントをお伝えしたいと思います。少しでも参考になれば幸いです。

 

赤ちゃん絵本から物語絵本へ移行する3つのポイント

絵本選びは子どもの興味のある分野から

「絵本は子育てに良い」そんなイメージから、乳児期から絵本をお子さんに読んであげるという親御さんは多くいるように感じます。乳児期から絵本に親しむことは、とても良いことです!しかし、赤ちゃん絵本の時期を経て、物語絵本へ移行できる時期になるタイミングでお子さんは体を動かすことを好んだり、様々なことに興味関心が出てきたりします。

だから、絵本より体を動かしたくなったり、読んでいる途中で違うところに行ったりしてしまうなどの行動が見られ、「物語絵本に移行するのが難しい」と感じるようです。物語絵本へ移行する時期と体を動かしたり他への興味関心が高まり始めたりする時期がちょうど重なってきているんですよね。これが、難しいと感じる大きな要因なのではないかと思います。

大人もそうですが、「興味のあるところから」始めるということが大切なのです。お子さんが何に興味を持っているのか。乗り物に興味を持っている子もいれば、食べ物に興味がある子もいることでしょう。食べ物と言っても、野菜などを好む子もいれば、ケーキなどの甘いものを好むこともいるでしょうし、特定の色に強く関心を示す子など様々です。

自分のお子さんが何に興味を持っているのかを見極めることが、絵本を選ぶ1つの決め手となってきますので、改めて「お子さんを知る」ということにトライしてみましょう。いやいや、子どものことは知ってる、という声が聞こえてきそうですが、、、

では、

「あなたのお子さんがどんなことに興味があるか声に出してみてください」

いかがですか?すぐに、興味があることが口から出てきましたか?

 

悩まれている方に、お子さんがどんなことに興味があるか話を聞いてみると、意外にもすぐに答えられることが少ないのです。それは、お子さんの好きなことが当たり前になり過ぎて、見えていないということなのかもしれません。話を聞いてみると「そういえば…」なんて気付いたり再確認したりすることも多く、絵本選びのヒントがあったります。

第三者の視点を持ってみると、物語絵本への移行がスムーズになるかもしれません。

絵本選びは段階を踏んで

「物語絵本に移行するのが難しい」と悩まれている方の中には、急に文章量が増えたり、内容的に難しい絵本を選んだりしている傾向もあるように感じます。物語絵本に親しんで欲しいと、段階を踏まず物語絵本に移行しようとしていませんか?少しずつ文章量や内容共に段階を踏んで欲しいと思います。段階を踏むのにオススメの絵本を2冊紹介します。

 

【もりのおふろ】

西村敏雄/作 福音館書店

出版社からの紹介文

森のおふろにライオンがやってきて、体を洗い始めます。そこへゾウがやってきたので、ライオンはゾウに背中を洗ってもらいます。ワニ、ブタと次々動物がやってきて、最後にやってきたのはウサギ。みんなで輪になり、前の動物の背中を流します。「ごしごししゅっしゅごしごししゅっしゅあぶくぶくぶくごしごししゅっしゅ」。お湯をザブーンとかけ合い、おふろへドボーンと入り、ゆっくりお湯につかって、極楽極楽、いい気持ち!

 

こちらの絵本は繰り返しが楽しい1冊です。繰り返しの中にも、様々な動物たちが登場し、ストーリー性もあります。物語絵本に移行していく際には、オススメの絵本です。

 

【おおきなかぶ】

A・トルストイ/再話 内田 莉莎子/訳 佐藤 忠良/画 福音館書店

出版社からの紹介文

おじいさんが植えたかぶが、甘くて元気のよいとてつもなく大きなかぶになりました。おじいさんは、「うんとこしょどっこいしょ」とかけ声をかけてかぶを抜こうとしますが、かぶは抜けません。おじいさんはおばあさんを呼んできて一緒にかぶを抜こうとしますが、かぶは抜けません。おばあさんは孫を呼び、孫は犬を呼び、犬は猫を呼んできますが、それでもかぶは抜けません。とうとう猫はねずみを呼んできますが……。力強いロシアの昔話が絵本になりました。

こちらも繰り返しが楽しい1冊です。親御さんも1度は見たことある定番の絵本ではあると思いますが、定番の面白さがあります。お子さんと一緒に「うんとこしょ どっこいしょ」と声を揃えて楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

子どもは、分かりやすいくらいの繰り返しのある絵本を好みます。繰り返しが安心感に繋がり、絵本を楽しむきっかけになります。段階を踏むために繰り返しのある絵本はいかかでしょうか?

 

絵本の時間を無理強いしない

絵本の時間を楽しむには、「無理強いをしない」これに限ります。物語絵本を親しませたくて、無理強いして絵本を楽しめなくなってしまうこともあります。乳児期から赤ちゃん絵本に親しんできたのに、無理強いをしたことで絵本を嫌いになってしまっては、元も子もありません。焦らずじっくり絵本の時間を楽しんでいきましょう。

 

継続は力なり!

赤ちゃん絵本から物語絵本への移行をスムーズにするためのポイントを3つお伝えしました。

「物語絵本に移行するのが難しい」と悩まれている方の多くは、乳児期からお子さんに絵本を読んでいる方が多くいるように感じます。お子さんの成長過程には、絵本より体を動かしたり、違うことへの関心が高かったりする時期があるかと思います。絵本を集中して楽しめないなんて時もあるかもしれません。

それは、成長過程の1つとして、焦らずコツコツと継続していけるようにしましょう。

無理強いはしない程度に、継続して読む習慣をつけていくことが大切です。「継続は力なり」という言葉がありますが、絵本習慣をつけていくにも、「継続」することを心掛け、楽しい時間を作っていきましょう!

本記事に掲載されている情報において、その正確性や有益性などを保証するものではありません。この記事の情報から行う全ての行動については、読者の責任によって行ってください。「すいっち」では、その責任を一切負うことはできません。また、記事に掲載される金額やサイトURLなどは時期によって異なる場合などがありますので、詳細な情報は必ずリンク先でご確認ください。

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大河原悠哉(がっちょ)
公立保育士4年、公立幼稚園教諭6年の計10年の保育現場経験ののち退職。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、ライター・保育士・子育て支援イベントの主催や運営など様々な顔を持つ。 親子で絵本を読むとことは、コミュニケーションの1つ。子どもはもちろん、パパやママが楽しめる絵本に出会ってもらいたい。そのお手伝いができればと思います。 『【絵本専門士】がっちょの絵本ブログ』を運営
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