【絵本専門士が伝えたい】絵本の読み方に関する質問をまとめてみた

LINEで送る
Pocket

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。今回は親御さんが気にされる「絵本の読み方」についてがっちょなりにQ&A形式で答えていきたいと思います。皆様の疑問や心配事の解消のヒントになれば嬉しいです。

【絵本専門士が伝えたい】絵本の読み方Q&A

「絵本の読み方」気になると言っても、気にされる点は親御さんによって様々です。「どうやって読むのか?」「どれくらいのスピードでめくれば良いのか?」「子どもの反応が少ないけど、楽しめているの?」などなど。よく聞かれるお悩みについて私なりに解説していきます!

 

Q1 絵本を読むときはどうやって読む?

A1 読みやすいように自由に読んでください!

ちょっと他人任せのような答えではありますね…。この回答について解説させてください。

読み方について、「感情を込めずに淡々と…」や「役になりきって声色を変えて…」など様々な読み方が伝えられていたりしますが、私個人としては家庭で読む絵本は自由に読んでもらいたいなと思っています。淡々と読んでも、声色を変えて読んでも、結果的に親子の時間が楽しいものになることが大切です。

こうやって読まなきゃと凝り固まってしまうと、どうしても楽しくなくなってしまいます。

例えば、乳児に対して赤ちゃん絵本を淡々と読んでもつまらないし、役になりきって読まないと子どもが喜んでくれなくて大変、だなんて話も聞きます。(喜んでいるなら続けて欲しいところですが。(笑)

お子さんの年齢や性格、親御さんの性格やどんな風に読みたいかなど、各家庭様々です。だからこそ家庭での読み方は十人十色。家庭における絵本は自由で良いのだと思うのです。主人公の名前を自分のお子さんの名前に変えて読んでみたり、登場してくる保育園や幼稚園の名前をお子さんが通っている園の名前にしたり。(度を越える文章の変更やアドリブで文章を追加することなどはオススメしません)どうやったら楽しんでもらえるかなとお子さんのことを考えてのことなら、むしろ良いことなのかと思います。こう読まなきゃいけないと捉われず、楽しんで読めるそれぞれのスタイルを見出してくださいね!

 

Q2 絵本はどれくらいのスピードでめくれば良いの?

A2 絵を十分に楽しんでからめくってみてください。お子さんの目線で絵を楽しむと親御さんが思っている以上にゆっくりめくっても遅くはないと思います。

こちらについて解説をしていきます。じっくり読んでもらいたい絵本の1つに【はじめてのおつかい】(福音館書店)があります。こちらの絵本は画家の林明子さんの『遊び心』がたくさん詰まっています。個人的にはこの絵本をじっくりと楽しむなら20分以上かかります。読み進めていくと、前のページに戻ってみたくなったり、じっくり読みたくなる遊び心が絵本の至るところに散りばめられていたりします。大人だから分かる面白ポイントなどもありますので、お子さんとじっくり文章を読んで、絵を楽しんでみてください。恐らく親御さんの方がお子さんより夢中になってしまうと思います。

 

Q3 子どもの反応が少ないけど、楽しめているの?

A3 反応が少ないから楽しくないということではありません。絵本の世界に入り込んでいることもあります!

絵本を読んで反応を示すのにも個人差があります。楽しくて笑う子もいれば、楽しくてもあまりリアクションしない子もいます。私自身も時々同じような体験をして、「あまり好みの絵本じゃなかったかな?」など思うことがあります。

先日、こんな体験をしました。【じごくのそうべえ】(童心社)を保育園の5歳児の子どもに読んだ時のことです。こちらの絵本、「じごく」とつくだけあって、表紙もおどろおどろしい雰囲気の絵本です。5歳児ともなると怖いということが分かるので、読み始めるとしーんと静かになりました。でも、この絵本はただ怖いだけではなく、面白要素もたくさん詰まった絵本なので、途中ゲラゲラ笑う子も出てきて、最終的には怖いというより笑いで溢れ、面白・楽しい雰囲気になります。

しかし、その時は違ったのです。笑えるシーンになっても、ほとんど反応がなく、シーンとした雰囲気のまま絵本を読み終えました。「この絵本はこの子たちの好みではなかったのかな?」そんなことを思っていましたが、一斉に大きなため息とついたと同時に「面白かった~!」「ドキドキしたね!」「おかしかったよね~!」と感想が次々に飛び交いました。反応が少ないと思っていましたが、子どもたちは絵本の世界に入り込んでいただけなんだと感じました。

絵本の世界に入り込むと反応もほとんどなく、読み終えることもあるのです。反応が少ないからといって、楽しくないという訳ではないことを改めて感じる瞬間でもありました。反応が少ないときは、適した絵本ではなかったのか、それとも絵本の世界に入り込んでいただけなのかを見極められるようになって欲しいと思います。偉そうなこと言っている私も見極めきれていなかったんですがね。(笑)

 

子どもと自分に合った読み方を!

今回は絵本の読み方についてQ&A形式でお答えしていきましたが、いかかだったでしょうか?

絵本の読み方にルールや約束事はありません。それぞれの家庭に合った楽しみ方を見出し、楽しい絵本ライフを過ごして欲しいと思います。

読み手であるお父さん・お母さんがどのように読んだら楽しめるのか、お子さんにはどのように読むと絵本の世界に入り込んで楽しめるのかなど考えてみてください。きっと各家庭にあった絵本の読み方や楽しみ方があるはずです!オリジナルの読み方、楽しみ方を追求していってください!

本記事に掲載されている情報において、その正確性や有益性などを保証するものではありません。この記事の情報から行う全ての行動については、読者の責任によって行ってください。「すいっち」では、その責任を一切負うことはできません。また、記事に掲載される金額やサイトURLなどは時期によって異なる場合などがありますので、詳細な情報は必ずリンク先でご確認ください。

このライターの他の記事を読む

このライターの記事一覧

The following two tabs change content below.
大河原悠哉(がっちょ)
公立保育士4年、公立幼稚園教諭6年の計10年の保育現場経験ののち退職。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、ライター・保育士・子育て支援イベントの主催や運営など様々な顔を持つ。 親子で絵本を読むとことは、コミュニケーションの1つ。子どもはもちろん、パパやママが楽しめる絵本に出会ってもらいたい。そのお手伝いができればと思います。 『【絵本専門士】がっちょの絵本ブログ』を運営
コメントをどうぞ