保育所に入園できない子どもは、「待機児童」と呼ばれています。
「保活」と呼ばれる保育所に入園させるための活動をするのは、自分の子どもが待機児童にならないため。待機児童になってしまうと、いつ保育所に入る事ができるのかわからず、仕事の復帰も難しくなってしまいます。そのためにも、なんとしても保育所に入れて待機児童にはらならいように頑張って「保活」をしようとするのですね。
先月、厚生労働省は、4月1日時点で認可保育園に入れなかった待機児童が、前年より1796人増えて2万3167人になったと9月29日に発表した。前年より増加したのは2015年以来、5年ぶりのことだそうです。
出典元:http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/29/list-for-nursery-schools_n_8212136.html
ちなみに、最も待機児童数が多い自治体は、東京都世田谷区で1182人だそうです。
さて、この「待機児童」ですが、各自治体によって定義が違っているのをご存知ですか?
待機児童の定義は自治体によって違っています
定義の違いとして分かりやすいのが、待機児童数が一番多い世田谷区と、待機児童がゼロになった横浜市との違いです。
まず世田谷区。世田谷区の定義は、保育園に入れなかったために育児休業を延長した場合は、保育園に入れなかったという事で、待機児童に含めます。
次に横浜市。横浜市の定義は、保育園員入れなかったために育児休業を延長した場合は、お母さんが家で保育をすることができるとなり、待機児童ではなくなります。
待機児童の定義が違っているとどんなことがある?
待機児童数が多い世田谷区のように、横浜市が育児休業の延長を待機児童に含めるようになると、世田谷区はワースト1ではなくなります。
横浜市のように今まで待機児童数がゼロ、少ないと言われている自治体は一気に待機児童がでてくる可能性があります。そういった待機児童の事を「隠れ待機児童」とよばれています。
また、統一されていないため、利用する側も思ってもいなかった待機児童になってしまう事が考えられます。
隠れ待機児童とは
その名の通り、見えていない待機児童の事を指します。
保育所に入れなかったために育児休業を延長した人や、認証保育所などの施設に子どもを預けていて認可保育所に入れなかった場合は、子どもを預けているから待機児童ではないとされてしまった人などが該当します。
認可保育所に入りたくても入れていないにも関わらず、待機児童扱いにならないために、本来の待機児童を指し、隠れ待機児童や潜在的待機児童と呼んだりするのですね。
待機児童の定義をもう少し統一させようとした動きがありました。
しかし、本来の待機児童数が多くいる自治体では、その数が出てしまうと収取がつかなくなることを懸念して、なかなか進んでいません。
しかし、やっぱり待機児童の定義は統一してもらった方が、本来の待機児童数がわかり、保活をする上での心構えが違ってくるのではないでしょうか。
出来るだけ早く統一し、分かりやすくして欲しいですね。
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