赤ちゃんに歯が生えはじめると、それが離乳食をスタートするサインですね。
それまで母乳、もしくはミルクしか飲んでこなかった赤ちゃんが、いよいよ「食べる」ことを学びはじめる時期です。この最初の一歩として何を食べさせるか、親としては迷うところです。
一般的な育児書や離乳食の本には、赤ちゃんには玄米はオススメしない、と書いてあることが多いですが、私はやはり、玄米をオススメしたいのです。しかしその玄米は、どんな玄米でもいい、というわけではありません。
また、赤ちゃんの消化吸収の面などから玄米はオススメされないこともありますので、医師に相談したり、調理法も柔らかく炊いたりすり潰したりと工夫しつつ赤ちゃんの様子を見ながら利用することをおすすめします。
毎日食べるから無農薬、無添加のお米を選ぶ
私たち日本人が主食として生涯食べ続けるのはお米です。
昨今パンやうどん、パスタなどの小麦製品を食べることが増えてきた、とはいいながら、やはり米を食べることが一番大事。なぜならお米をしっかり食べることは、質のよい血液をつくり、カラダとココロの芯を作るからです。
また一生食べ続けるものだからこそ、その質にはこだわりたい。
お米だけは、何があっても、無農薬のものを選んであげたい。
野菜や調味料などすべての食材をオーガニックにすることが難しかったとしても、お米だけは、何がなんでも農薬フリーなものにしておきたい。それはやはり、毎日食べ続けるものだからこそ、なのです。
特に赤ちゃんは、まだ消化器官や排泄器官の成長が不十分なので、食べたものを上手に消化吸収できません。また歯も生えそろっていないし、“噛む”ことも学習しなければならないため、おかゆにしても10倍粥から初めて、7倍、5倍とお水の量を少しずつ減らして、成長に応じて硬さを調節させていくのです。
それだけ消化吸収を考えて食べさせているにもかかわらず、食べているものに農薬がたくさんついていたり、添加物など化学物質がたくさん含まれていたりすると、それがさらに消化吸収力を落としてしまします。小さい子どもであればあるほど、できるだけ無農薬、無添加にしてあげたい。
これらの物質が子どもの体内に入ってうまく排泄されないと、それが体内に蓄積していきます。そしてそれが食物アレルギー、アトピー、ぜんそくなどのアレルギー症状の原因になったり、脳細胞の発達を阻害するため発達障害と言われる症状を引き起こすことがあるという報告もあります。なるべくいらないものは、体の中に入れないほうがいいわけです。だから離乳食で使うお米だけは、無農薬の玄米にしていただきたい。
便利グッズも使ってみる
玄米の唯一の難点は、美味しく炊くのが難しい、ということ。
しかし離乳食にする場合、とにかくたっぷりのお水で柔らかく炊いておかゆにすればいいので、小鍋でコトコト炊いて、使う分ずつに小分けして冷凍しておけば、いつでも食べることができて便利です。
また外出時に離乳食を持って出かけたい、というときは、玄米クリームという商品があります。これは柔らかく炊いた玄米粥を裏ごししてクリーム状にしたもの。レトルトパックになっているので、携帯に便利です。
とにかく離乳食の始まる5か月ぐらいから3歳までは、食べ物の素材の味を覚えさせることが第一のシゴトです。この期間味付けはほぼなくても大丈夫。素材の味をとにかく伝え、覚えさせることを意識してみてください。
三つ子の魂百まで。この時期に体験体感したことは、一生忘れることはありません。
簡単に手に入る便利グッズでも、無農薬の玄米を使った質の高いものがあります。育児や仕事に忙しいお母さんでも、そういったものを使えば簡単に質のよいものを食べさせてあげることができるのではないでしょうか?
大切なことは、お母さんが「完璧であろう」として頑張りすぎないこと。頑張りすぎて余裕がなくなり、お母さんが疲れてしまうと、それが子どもに伝わってしまいます。無理せず頑張る。そうすればあっという間に離乳食の時期は終わってしまいます。短い期間だけれども、この時期の食べ方が一生涯に渡るカラダの基盤を作ります。便利グッズをうまく使って、乗り切ってくださいね。
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ギール里映

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