こどものためにと買っているおもちゃ、これでいいのかな、って、ちょっと不安になること、ありませんか?
おもちゃ屋さんに行ったり、ネットで検索したりすれば、たくさんのおもちゃに出会えます。大人も手元に置きたくなるような素敵なデザインのもの。「こどもの発達を促す」という言葉が魅力的に思えるもの。素材にこだわったもの。どのおもちゃも「ワタシはこどものために、こんな風に役立つのよ!!」と自己主張していて、どれもが必要そうな気がして、どうやって選んだらいいのかと戸惑ってしまいますよね。
そこで、お母さん・お父さんが焦らずにおもちゃと向き合えるような「おもちゃの選び方」をお伝えしていきます。
おもちゃは足りないくらいがちょうどいい
最初に、身も蓋もないことを言ってしまうと、こどもは、おもちゃがなくたって遊べます。ビニール袋やチラシ、ハンカチやお菓子の空き箱でも充分に遊べるのが、こどもの素晴らしいところ。むしろ、おもちゃがちょっと足りなければ、こども自身がそのすき間を埋めて遊び、その分ぐっと想像力が広がる場合もあります。
もっとも、だからと言って、おもちゃが全く不要なわけではありません。新しいおもちゃを入り口に初めてのことに興味をもったり、ごっこ遊びが本当になる魔法をかけてくれたり、こども同士の橋渡しをしてくれたりと、ちょうどいいおもちゃは、こどもの世界に新しい扉を開いてくれます。
複数の遊び方ができるもの
では、「いいおもちゃ」って、どんなおもちゃだと思いますか?
1つ目のポイントは、複数の遊び方ができるもの。例えば、「つみき」は積んでカタチを作るだけでなく、おままごとの食べ物になったり、1コを耳にあてて電話になったり、お金の変わりになったりと、複数の遊び方ができます。一方、説明書の通りに正しくつながないと動かない、とか、もともと家に持っている違うおもちゃと組み合わせられないものは、どうしても遊び方に変化が起こりにくいですよね。
1つのおもちゃでも、こどもの発想しだいで遊び方が変えられるもの、言い換えれば、おもちゃが主役ではなく、こどもが主役になって遊べるものが、いいおもちゃかどうかの重要なポイントです。
こどもの興味に合うもの
2つめのポイントは、こどもの興味に合うかどうかです。つみきがいい、と親が思ったところで、こどもの興味に合わなければ、ちっとも楽しくありません。「並べるのが好き」「音がでるものが好き」「カバンに何でもつめこむのが好き」「電車がすき」「おままごとが好き」・・・と、こどもの「好き」はいろいろ。その「好き」に合うものが、その子どもにとって何より楽しいおもちゃです。
なお、この「好き」には、年齢が上がっても好きであり続けるものと、年齢によって変化していくものとがあります。変化していくものは、こどもの発達と関わっている場合もあります。こどもが繰り返し楽しんでいることや、興味をもつことの変化に目を向ければ、その時どきの発達に合わせたちょうどいいおもちゃを選ぶことにもつながるんです。
親もわくわくするもの
3つ目のポイントは、お母さん・お父さん自身もわくわくするものです。「こどもが好きなんだったら、親の気持ちは関係ないんじゃないの?!」そう思うかもしれませんが、実際は、大人の気持ちはこどもにはお見通し。親が好きじゃないなぁ、って思うものは、やっぱりこどもも心から楽しめません。何より、こどもに大きく影響を与えるものだから、お母さんお父さんの感覚に合うものがいい、それが、「自分たちの家族らしさ」ってことにもつながります。
いかがですか?
どんな年齢にも共通するおもちゃ選び。発達を促すとか、どんな素材がいいとか、難しく考えなくても、シンプルな考え方さえ押さえていれば大丈夫って、感じていただけたでしょうか?
次回からは、年齢ごとのおもちゃの選び方を、もう少し細かくお伝えします。
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しみずみえ

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