「保育園」と聞くと、共働き夫婦が仕事をしている間、子供を預けておける場所というイメージを持たれるのが普通ですよね。
しかし、「こどもみらい探求社」が主催する「おやこ保育園」では、子どもは遊び、親は、子供と遊んだり、学びながら、同世代の子供を持つママ同士がつながることができる、とっても貴重な場所なんです。
この「おやこ保育園」は、毎回定員が一杯になってしまう人気「保育園」。実際に、参加して人気になる秘密を探ってみました。
目次
いよいよ「おやこ保育園」が始まります
取材当日は今回は、あいにくの雨でしたが、10組以上の親子が続々と集まってきました。
会場に着くやいなや走り回る男の子や、主催者側で用意したスポンジをただ手に取ってニギニギ始める子など、それぞれ、子どもたちはその場を楽しんでいます。
「おやこ保育園」、全10回シリーズ卒園型のプログラムで構成されていて、この日は4回目。毎回、異なるテーマが設けられており、今回のテーマは「音」です。
まずは、なっちゃん(おやこ保育園認定講師)による絵本の読み聞かせからスタートです。
今回のテーマ「音」にちなんだ絵本を読んでくれましたが、いきなり子供だけでなく、大人も参加できるような仕掛けのある読み聞かせでした。
そして、参加者全員によるチェックイン
「今」のココロとカラダの状態や近況をシェアしていく時間です。「今」を共有するということは、自身の家庭のことや、子供のリアルの声が聞こえるので、とても親近感がわくんですよね。これで、一気に参加者同士の距離が縮まるような気がします。その後“今日の目標”を、それぞれ考え共有していく時間となりました。
そして、子供が主役の時間です。
子ども達の前に「音」にちなんだ素材が広げられました。それぞれ、自分の目の前にある素材を手に取り、自分の思うままに触ったり眺めたりして、遊び始める子供たち。
「音」がでる素材を手にした子供たちはニコニコ笑ったり、不思議そうに振ってみたりしながら楽しそうにしています。
カスタネットで、ママの髪をつまもうとするのもアリ!!
実は、素材を広げる前に講師であるなっちゃんからの注意があったんです。
「オトナは手を出さず、見守っていてください。ついついやり方を教えてあげたくなるけど、初めて出会う楽器(そもそも、子供は楽器という認識もない)を、どのように扱うかは子供の自由です。最初は、噛むところから入るかもしれません。大人はついつい正解を伝えたくなっちゃうけど、子供の感性に任せてみましょう」
そうなんですよね。大人は、ついつい自分の子供にやってみせちゃいますよね。
しかし大人が介入してしまっては、遊びながら本来起こる、こどもの学びを逃してしまうことになるのです。
それに、子供が楽器に出会って、どんな風に扱うのか見てみるのも、個性が見えてとっても楽しいですよ。
金剛院住職 野々部さんの「音」に関するおはなし
そして、雨でなかったら、お散歩にいく時間だったのですが、あいにくの豪雨のため、会場を提供していいただいている金剛院の住職野々部さんに来ていただき音に関するお話をしていただきました。
「音って言霊。それは思いなんです。そして、それは震動となって伝わるんですよ」
という言葉に、わたくしはドキッとしてしまいました。
ただの言葉だと思っていても、そこには常に感情が備わっていて、それは、きっと子供に伝わっているんですよね。
子供がパパママの口癖を真似ていてドキッとした思いをしたことありませんか?
ホントに気を付けないといけないですよね。
参加しているパパママたちも真剣に聞き入りながら、心にグッとくるものがたくさんあったことでしょう。
おとなが主役の時間/ペアレンツダイアログ
お昼ご飯を挟んで、午後からは、大人が主役の対話の時間です。
今回のテーマは「アート:表現」。子供の頃を思い出しながら、今の自分を探る時間で、講師のあきちゃんが担当します。
こどもの頃は、自分の基準で「できる」「できない」を判断していたかと思いますが、大人になると、徐々にその成果を気にするようになり、人の目や評価から「できる」「できない」を判断するようになってしまいます。
子供の頃から、大人になるまでを思い出しながら、その過程で失ってしまったものを見つけていくママたち。きっと、このような対話を体験すれば、子供への接し方も変わってくるんでしょうね。
大人たちが対話をしている間、子どもたちは、その後方で楽しく遊んでます♪
子供を通して、自分に気づくことができる「おやこ保育園」
やはり人気の秘密は、参加した親同士が包み隠さず、語り合う時間があるということではないでしょうか?まだ、子供が小さいときは、どうしても子供との時間が多くなり、友人と会話する機会も少なくなると思います。ましてや、育児の悩みをざっくばらんに共有できる友達って少なくなってしまいます。
「おやこ保育園」では、一見、子供のための場所のように見えるけれど、実際は「じぶん」は、どういう人間かに気づくことが出来る仕掛けがしてあり、それをフックに親同士が話し合っています。
徐々に打ち解け合っていく中で、一生の友達が作れるのではないでしょうか?
子育て支援というと、「子供」を中心としたイベントが多く、そのようなイベントでは、親同士がつながる仕掛けがないことがほとんど。
しかし、ひとりで悩みを抱え込み、共感してもらいたい相手を探し続けているママのための企画って、本当に少ないんですよね。「おやこ保育園」は、きっと、そんなママの気持ちを理解したプログラムになっているので、ここまで人気になっているんでしょうね。
ご興味のある方は、ぜひ、「おやこ保育園」のウェブサイトで、次回の予定をチェックしてみてください。
こどもみらい探求社 おやこ保育園
http://kodomo-mirai-tankyu.com/oyako-hoikuen
本記事に掲載されている情報において、その正確性や有益性などを保証するものではありません。この記事の情報から行う全ての行動については、読者の責任によって行ってください。「すいっち」では、その責任を一切負うことはできません。また、記事に掲載される金額やサイトURLなどは時期によって異なる場合などがありますので、詳細な情報は必ずリンク先でご確認ください。
このライターの他の記事を読む

斎藤 哲

最新記事 by 斎藤 哲 (全て見る)
- 男性育休取得のメリットとデメリット│男性の育児休暇を考える - 2020年12月15日
- 【調査結果発表】たまひよがコロナ禍の妊産婦調査を実施 ママを応援するためにできることをやろう - 2020年9月3日
- 【2020年版】子ども用日傘 女の子向き Amazon ★4つ以上のおススメ6点を紹介 - 2020年8月13日