前回の記事「育休取ろうとしたら、思わぬ敵が」で、男性の育児休業取得数が少ないことを書かせていただきました。
取得しない理由はいろいろあると思いますが、情報が少ない、またはあっても何を信じていいのかわからないので取得しなかったという人もいるのではないでしょうか?
今回は、男性が育休取得する上で必要なことを10個にまとめてみました。
男性の育休制度を情報収集しておこう
まずは、情報収集。
年々情報は増えていますが、確かな情報を得る必要があります。育児休業制度についてしっかり押さえておきましょう。
1.厚生労働省のホームページを見るべし
育児休業に関する法律を定めているのは、厚生労働省。
しっかり条文や解説をおさえましょう。
厚生労働省
2.イクメンプロジェクトのホームページを見るべし
社会全体で、男性がもっと積極的に育児に関わることが出来る一大ムーブメントを巻き起こすべく活動しているプロジェクト。
育休・育児体験談や制度の解説、リーフレットなどがあり、非常にわかりやすい。
イクメンプロジェクト
http://ikumen-project.jp/index.html
3.会社の制度を確認すべし
法律で定められている育児休業制度を押さえたら、次は会社の制度を確認。ご自身の会社ならではの制度や手続き方法をしっかり押さえておきましょう。
制度を押さえたところで、次は生の情報を押さえるために動きましょう!
男性の育休取得者の生の情報(取得者の生の声)
4.生の情報を押さえるべし
社内外の育休経験者に話を聞いてみましょう。どんな情報よりも、経験者の体験談が一番重要です。
メリットだけではなく、デメリットについても聞けるはず。
2.03%しかいない男性の育児休業取得者。周りに経験者がいないという方も多いかと思います。そんな方には、小生も加入しているNPO法人ファザーリング・ジャパンに聞いてみるとよいかもしれません。
ファザーリング・ジャパン http://fathering.jp/
5.SNSやブログなどで情報を押さえるべし
生の情報が一番だが、難しい場合は、SNSやブログなどで情報を探してみましょう。
小生も育休取得者のブログを読み、取得に向け気持ちも高まり、育休中の過ごし方についても大変勉強になりました。
その中でも、おすすめのブログは、『外資系IT企業につとめる男性社員の育休日記!』
今読み返しても、参考になることばかり。
特に参考になるのは、上司へのプレゼント用資料(育休取得にあたって事前面談資料)。これを使えば、上司の理解も得やすい!?
外資系IT企業につとめる男性社員の育休日記! its-blog.seesaa.net
6.書籍も押さえるべし
やはりオススメは、『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』。
そして、ファザーリング・ジャパンの『新しいパパの教科書』もチェックしておきましょう。
情報を押さえた後は、周りへの周知・協力の依頼(コミュニケーション)ですね。
育休取得に向けてコミュニケーションをしっかり
自分だけが育休をとる気になっても、周りの協力がなければうまくいきません。
育休取得に向け、事前にしっかりコミュニケーションをとりましょう。
7.奥さんとのコミュニケーション
男性の育児休業取得のキーマンは、「奥さん」です。
自分だけ、育休取得に向け前のめりになりすぎず、しっかり奥さんと話し合って、育休取得して、どのように暮らしていくのかを決めておきましょう。育児だけではなく、家事分担についてもしっかり役割を決めておくことをおススメします。
8.上司とのコミュニケーション
早めにコミュニケーションをとっていきましょう。できれば、安定期に入った頃には、一度取得の意思を伝えましょう。
そして、上記で記載した育休取得にあたって事前面談資料を使い、取得に向けた準備、復帰後の働き方をしっかりすり合わせしておきましょう。
9.同僚とのコミュニケーション
上司との合意がとれたら、次は同僚。
一番迷惑をかける人たちなので、自分の状況、いつから休み、いつ復帰し、その後どういう働き方をしたいか
しっかり伝え、協力をお願いしましょう。
助けてもらった恩は、しっかり成果で返すという意識を持っておくことが重要です。
常に感謝も忘れずに!
10.親とのコミュニケーション
前回の記事でも記載したが、親が思わぬ敵になる可能性もあります。
取得の意思を伝え、協力を仰げるようにしておきましょう。
最後に
小生が1回目の育休を準備をしていた時、イクメンという言葉が流行語になり、
一大ムーブメントとなった。しかし、法律では、男性も育児休業をとれるとなっていたが、
周りに取得者もおらず、生の情報がなく不安なことばかり。
インターネットや書籍で情報を収集したが、いい情報も沢山あったが、自分が本当に欲しい情報はなかなかなかった。
そんな中、人生は一度きり。不退転の決意で、取得するという決意をした。
ぜひ、これから取得を考える方は、ファーストペンギンになって欲しい。
ファーストペンギンとは、群れで行動するペンギンの中で、魚を獲るために一番最初に海に飛び込める勇気あるペンギンのこと。
海にはペンギンの敵とも言えるシャチやオットセイなどが、ペンギンが海に飛び込んでくるのを待っている。ファーストペンギンはリスクも多いけど、気づかれないまま真っ先に魚を取れるチャンスも多い。
リスクとチャンスを冷静に見極め、大海原に飛び込んでほしい。今までとは、全く違う世界が見えるはずですから!
父親が変われば、
家庭が変わる
地域が変わる、
企業が変わる、
そして、社会が変わる
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橘 信吾

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