「男性も育休を取得しよう!」と言う声が少しずつ広がっています。
が、実際の取得率はまだ3.16%(厚生労働省)でしかありません。
さらに、育休を取得したことのある男性も、殆どが5日未満。この5日間でいったい何ができるのか?というのは、かなり個人差が出そうです。
とはいえ、育休を取りたいと思っているパパはもちろん、それを望むママも多いはず。
そこで今回は、娘が生まれたことをキッカケに「子どもと過ごす時間」をガッチリ生活に組み込んだ僕自身の育休体験と、5日間の育休を有益に過ごすためのポイントをお話しします。
新しい自分の「生き方」へのチャレンジにワクワク!
子どもが生まれる、というのはとても大きな変化です。特にはじめての子となればわからないことだらけ。
むしろ何がわからないのかもわからない状態、というのが本音かもしれません。
僕自身子どもが生まれた後の生活に対しての不安はもちろんありました。
でも、それ以上に大きかったのが働き方、暮らし方、家族の形、これまではあまりなかった責任感など、自分の人生が新しい変化を起こして、新しいスタートを切るんだと言うワクワク感。
まさに、自分自身の価値観を再定義するような気持ちがありました。
そのワクワク感は妻の妊娠期から徐々に高まり、出産と共に走り出した感じです。
つまり、これまでの自分の価値観なんてこれから新しく入れ替えてしまえばいい!と思っていました。
1ヶ月間のゆる育休
僕は事業主なので給付金がなかった。つまり仕事をしていない間はまるっと無給。育休と言うかただの休み状態でした。
そこで、僕達夫婦の友人知人に協力をしてもらいながら産じょくヘルプチームを作って、日中の家事や妻娘のサポートをしてもらっていました。出産祝いに遊びに来る代わりに、おにぎりとかを持ってきてもらって赤ちゃんを抱っこしてもらったり、妻に少し眠る時間をつくってもらったりしていたのです。
その間だけ、僕もカフェなどで仕事をする。友人がサポートに来られない時間帯は、もちろん僕が家で徹底的に家事育児をする、というようなゆる育休生活を1ヶ月間していました。
育休中は「お休み期間」ではありませんでした。僕の場合は特に合間を見て仕事をしながらだった事もあり、その意識がとても強かったです。
育休中はあくまでも「復帰のための準備期間」でした。
そのために必要だったのは、
■赤ちゃんのいる生活に慣れること
■必要な育児スキルを身につけること(オムツ替え、沐浴、寝かしつけ、ミルク、おくるみの巻き方などなど)
■一日の生活リズムを把握すること
この3つができていると、自分がいない間の時間帯に妻が何が大変でどこが不安に感じるのかを理解し合えます。
新しい働き方の模索
何よりも辛かったのが夜泣き。睡眠を削られると言うのは、夫婦の気持ちのゆとりを一気に奪っていきます。つまり夜中が「体力回復」のための時間ではなく「勝負時」になるのです。
いつ起こされるかわからない状態で交互に娘の面倒を見ながら仮眠を取る。朝起きても「起きた!」って言うよりは「夜が明けた」って感じでした。
そうすると、仕事もこれまでのように夜まで作業するとか、夜からの会議なんてやりたくない。
産じょくヘルプチームが実質解散する1ヶ月の期間中に、なんとか夕方18時には家にいる状態を当たり前にしたかったのです。
そのために決めたのがこの2つ。
■やらない覚悟を決める。
■18時以降の家族との時間は「アポイント」にしてしまう。
最初からうまくいったわけではありませんが、徐々に夕方以降働く事はなくなっていきました。
今では、よっぽどでなければ夜仕事をすることはありません。
5日間なんて、赤ちゃんと過ごしていたらあっという間です。
この育休期間中は「復帰のための準備」と考えて過ごすのが、復帰後の生活を楽にしてくれるためのコツです。
そのためには、何よりも一日の生活のリズムを把握することが大切。
わが家で言えば、一番しんどかったのは「夜中」。19時には寝かしつけをしていたので、19時〜翌朝7時までの半日間をしっかり二人体制で過ごせることが最重要でした。
一日の中で、どのタイミングが大変で、ワンオペさせない必要があるのか。そのために必要な身につけなくてはいけないスキルは何なのか。
そんなことを、夫婦で話しながら安心して復帰できるように過ごしてみて下さい。
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