4歳3ヵ月の男の子のママからの相談
2学期は運動会に遠足、お遊戯会と園での行事が目白押し。毎日の練習などで、我が子もヘトヘトの様子です。子どもの気持ちに寄り添いながら、うまく励ましたり、応援してあげるにはどのようにしたら良いか、何かアドバイスがあればお願いします。
ご相談ありがとうございます。
ご相談者さんのおっしゃる通り、2学期は園の行事が盛りだくさん。
夏休みをあけてすぐに運動会の練習がはじまり、運動会が終わったと思ったらお遊戯会や展覧会が待っている。
練習が必要な行事以外にも、お月見やハロウィン、秋の遠足など日常のなかにもイベントがたくさんあります。
そんな日々のなかで、疲れが溜まってしまったり、気持ちが不安定になるお子さんもいるかもしれませんね。
今回はそんな時、子どもとどのように関わったり、過ごしたらいいのか、一緒に考えてみたいと思います。
「やすんでいいよ」を保証する
今回の相談者さんのように、「この子、疲れているかも」、「いつもとちょっと様子が違うかも」と気付けること、とても大切だと思います。
私たち大人は、「疲れた」という時に自分で予定を調整したり、その疲れを癒すような方法も知っていますが、子どもたちは自分でその全てをコントロールできないことも、方法を知らないこともあります。
だからこそ、疲れているかもしれないなと認識したら、まずはお子さんがゆっくりできる時間を確保してあげてみてください。
いつもは園が終わってから外に遊びに出かけてるけど、習い事に行っているけど、何もしなくていい、やすんでいい時間を作ってみる。
ぼんやりしてもいいし、スキンシップをとってゆったりするのでもいいかもしれません。
まずは心も身体も休めることができるような、リラックスできる環境をつくってあげてみてほしいなぁと思います。
アドバイスや励ましの前に、話を聞いてみよう
運動会や発表会の練習で疲れているかもしれない、何かイヤなことがあるのかもしれないと思った場合、「練習したらできるようになるよ」、「もうちょっとだから、がんばれ!」とアドバイスをしたり、励ましてあげようとするかもしれません。
大好きなお母さんやお父さんに応援してもらえることは、もちろんお子さんにとって力になると思います。
しかし、ただでさえ疲れてしまっているところに更に「がんばって」という言葉がきたらどうでしょうか。
もしかしたら「もうがんばれない」と気持ちが苦しくなってしまったり、そのアドバイスや励ましを受け取るだけのスペースがその子のなかにはない可能性もあるのではないかと思うのです。
そこで、まず試してみてほしいなと思うのが、子どもの話を聞いてみること。
そして、気持ちに共感してあげるということ。
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子「もう運動会の練習したくないんだ」
あなた「そうか、練習したくないんだね」
子「だって、踊り覚えられないんだもん」
あなた「そっか、覚えられないのがイヤだったのかな?」
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そんな風に気持ちに寄り添うことで、何に対して疲れているのか、何を嫌だと思っているのか、少しずつ見えてくることがあると思います。
具体的に理解してあげられることで、共感しながら話を聞いたあとにかける言葉も変わるかもしれないですし、その事象に対して一緒に考えることができることで、その疲れの原因を小さくしたり、解決することもできるかもしれないですよね。
また、聞いてもらえた、受け止めてもらえたという経験が、子どもの心をすっきりさせたり、癒すきっかけになると思います。
園の先生とも連携を
保育士の私だからこそもう一つおすすめしたいことがあります。
それは、「園の先生と情報を共有し協力体制を築く」ということ。
家での様子、園での様子をそれぞれ共有しあったり、具体的に何に対して課題を感じているのか分かっているなら、それに対してどうしていくのか、一緒に考え取り組む事が出来るといいと思います。
こんなこと聞いてもいいのかな?と思う前に、ぜひ担任の先生に相談してみてくださいね。
少しでも参考になれば幸いです。
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