年に一度のクリスマス。当日の朝、子ども達が何よりも楽しみなのはプレゼント。何を隠そうそのプレゼントをキラキラした笑顔で開ける瞬間は、親にとっても楽しみな瞬間。
子どもにバレないように、さり気なくリサーチしたプレゼント。
親がありったけの想いを込めて子どものためにと探し出したプレゼント。
子どもにとっては、クリスマスはプレゼントをもらう日かもしれませんが、親にとってはサンタになってプレゼントをする日です。
わが家では、このプレゼントをキッカケに夫婦の子育てスタンスを確認し合っています。
どんな物をあげるか、と言うのは子育ての価値観が反映されます。
今年のクリスマスは、夫婦の子育てスタンスを確認し合う、と言う視点を少し入れてプレゼント選びをしてみてはいかがでしょう??
子どもへのプレゼント感で解る夫婦の子育てスタンスの違い
わが家では3歳になった娘さんの好きな物をあげよう、という事になっていました。
そこでおもちゃ屋さんに家族で出かけて、欲しい物をリサーチ。
アンパンマンが大好きな娘さんは、アンパンマン関係の物を選ぶかと思いきや、何のキャラクターでもない、今まで興味を持ったこともないジューサーのおもちゃが欲しいとの事。
「え!?それ?本当に遊ぶ?」と想定外の解答に慌てる両親。
そこから、娘さんの好きそうなアンパンマンのコーナーを見て回ったり、親的に遊んで欲しい知育系のコーナーを巡ったり。でも、娘さんは一切興味を持たない。
その日は下見だったのでそのまま帰宅。そして夫婦会議です。
「ジューサー買ってもきっとすぐに飽きちゃうよ」
「やっぱりアンパンマンにした方がいいんじゃない?その方が喜ぶんじゃない?」
「ジューサーじゃなくておままごとセットみたいなのがいいんじゃない?」
など最初は「何をあげるか」という話しだったのですが、話しをしているうちにだんだんとおもちゃを通してお互いの子育てに対するスタンスへと話は広がっていきました。
親があげたい物と、子どもが欲しい物の違い
どうしても親としてはあげたプレゼントを長く楽しんでもらいたいと思うものです。わが家でも「娘さんが長く楽しめる物」は何なのか?を夫婦で模索しました。
でも夫婦で色々と話しをしているうちに「親があげたい物」と「子どもが欲しい物」はプレゼントの持つ意味合いが全然違ってくるよね、という話しに。
その際にわが家で出た1つの疑問。
それは、「あげたプレゼントをずっと使い続けて欲しい」は親のエゴじゃないかい?という疑問。
そりゃ、使ってくれたらあげた方としては嬉しい。でも、一度あげた物はもらった人がそれを使おうとどうしようと、もう自分達の管理下からは離れてしまっているはず。
それとは別に、あげた所からスタートする物もある。
例えば、子どもが料理に興味を持ちはじめて、あげようと思っていた包丁など。これはあげてから、それを使いこなせるようになる(興味を持続させる)所までがプレゼントとしてセットではないだろうか。
プレゼントの目的は包丁ではなくて、料理への興味を膨らませることだから。
わが家では3歳の誕生日にAmazonタブレットをプレゼントしました。
子ども用のアプリで遊んだり、動画を見たり。今では娘さんにとって大切なパートナーになっています。
とは言え、もちろん娘さんがタブレットを欲しがったわけじゃない。
でも、デバイスやYouTubeへの興味が高くなっている姿を見て、その好奇心の芽を摘み取るんじゃなく養いたかった。そこで、彼女専用のデバイスをプレゼントしたのです。
このプレゼントは与えておしまい、ではなくてそこからテクノロジーへの興味を養うことが目的だから一緒になって色々と使い方を教えたり、一緒にお買い物ごっこ(アプリ)で遊んだりします。
つまり、「親があげたい物」は実は物ではなくて「経験・学び・体験」などの「コト」。
対して「子どもが欲しい物」はそれを手にする事や持っているって事で満たされる。つまり「モノ」。
夫婦で話しをしながら、自分達がどういった価値観でプレゼントを選ぼうかなどを改めてすり合わせできました。
夫婦の小さな価値観を1つすり合わせることができた
結局、わが家は今年のクリスマスプレゼントは「娘さんが欲しい物」をプレゼントすることに。
3歳の誕生日プレゼントは親が「コト」としてタブレットをプレゼントしました。クリスマスは「人生ではじめて自分で欲しいプレゼントを選択する」経験と「欲しい物を手にする」経験を「自分が選んだ物」を手にすることで味わってもらえたらいいなと思っています。
子どもへのクリスマスプレゼント、というような小さな事ですが「どんな物をあげたいか」などの話合いから、お互いが子育てをする上で大切に考えていることや子どもへの想いなどを改めて話し合うことができました。
子育てをしていると、夫婦の意見って少しずつ違うんだと実感します。その小さな違いを、受験などのタイミングでいきなり大きくすり合わせようと思うとかなり大変。
クリスマスや誕生日を始めとした色々なイベントにからめて、その時々の夫婦の想いを共有してチューニングし合う。
子どもだけでなく、そんな夫婦の絆を深めるクリスマスってのもいいもんだなって思います。
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