最近、雑誌やテレビ等のメディアを通して知育効果が知られるようになり、その良さが見直されつつある『おんぶ育児』ですが、まだ、昔ながらの子育ての印象が強く、格好悪いと躊躇している人も多いのではないでしょうか?
おんぶ育児は多くの家事をこなすママにとってとても便利な方法で、昔から活用されてきました。また、赤ちゃんにとっても様々な刺激を与えることができ、ママも赤ちゃんも“笑顔になる育児”といっても過言ではありません。今回は、まさに0歳育児奮闘中の筆者が、おんぶ育児のメリットとデメリットをご紹介します。
笑顔が増える「おんぶ育児」のメリット
少し前までは“おんぶ”をどこのお母さんもしていましたが、今は、“抱っこ”が主流です。おんぶは、少し古臭いイメージもありますが、やってみると、その素晴らしさをすぐに感じることができます。
やった方がいいメリットとは……
(1)ママの両手が空く
赤ちゃんの機嫌を伺いながらの家事は、とても時間がかかります。洗濯や掃除、ご飯を作りたいと思っても赤ちゃんがグズグズしていたり、動き回っているとスムーズにコトが進まないものです。
そんなとき、昔ながらの“おんぶ”をしてみてください。両手が空くので、洗濯も掃除もスイスイ!ご飯を作るのも油が飛ばない背中にいるから安心です。また、赤ちゃんは、背中で一人で遊んでいてくれて、眠いときは寝てくれます。
筆者は、夜の寝かしつけの際、よく活用しています。子守歌を歌い、寝かしつけをしながら、食器を洗ったり、洗濯を回したり、自分の寝る準備もするので、子供たちとそんなに時間の差がなく就寝できます。
(2)赤ちゃんの視野が広がる
抱っこ紐だとママは見えるけれど、周囲は見えにくいものです。しかし、おんぶですと、ママと同じ高さ(視線)で物事が見えます。動く周囲と高い視線で、様々な情報を得ることができます。
視野が広がることで、好奇心を高める効果や、いつも見えないモノが見えるという気分転換の効果があります。
抱っこ紐をおんぶ紐として使えるものが出ていますが、商品によっては、赤ちゃんが埋もれてしまいママの背中しか見えない……なんてこともあります。できるだけ、赤ちゃんの頭がママの首辺りにくるものを選ぶか、おんぶ紐を使用するといいです。
(3)赤ちゃんとの背中コミュニケーション
きっと、赤ちゃんは、ママの背中で体温や匂い、そして、鼓動を感じているかと思います。そしてママもまた、赤ちゃんの体温や鼓動、そして独り言を聞いたりなど、お互いがお互いを感じていられるのが、おんぶです。
目は合っていなくても、常に近くにいる安心感は、赤ちゃんにとってとても大切なことかもしれません。
筆者はおんぶで育ちましたが、幼少期の記憶は、抱っこより不快感がなく、身長が高くなったような気がして楽しかったような気がします。いつも触れないものに触れることができ、見えないものが見える、おんぶで赤ちゃんの機嫌はウキウキです。
ちょっと注意「おんぶ育児」のデメリット
メリットが多いおんぶですが、実は、少しデメリットもあります。
一つ目は、装着の心配です。ちゃんと乗っているか、足が変な風になっていないかなど心配ですが、慣れるまで、鏡でチェックしましょう。
二つ目は、ママから赤ちゃんが見えないということです。ママから見えない分、何をしているのか不安になるときがありますが、そんなときも、鏡を使って解決!話しかけたり、寝ている姿を確認できたりします。
三つ目は、壁や突起物にぶつけないように注意が必要です。背中に赤ちゃんがいるという幅を意識しておきましょう。
おんぶの開始時期の目安
よく言われているのは、“首が座ってから”ですが、“首を自分で動かせるようになったら”が一番ベストです。しかし、筆者の担当助産師さんの話によると、15分程度の短時間なら、健診で「首座りましたね」といわれたら、様子を見ながら行って大丈夫なようです。
しかし、おんぶの体制は、首にも腰にも負担がかかりやすくなるといわれているので、首と腰が座るまでは短時間の使用がオススメです。抱っこ紐にも、「長時間の使用は避けましょう」と記載がありますよね。
いかがでしたか?
生後4か月前後になると“たそがれ泣き”が始まったり、6か月頃には“後追い”が始まるなど、かまっていないとグズグズし、放っておくと危険な場所にまで追いかけてくる赤ちゃん。家事が進まないと悩んでいるママは、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
家事が進み、赤ちゃんのぐずりが減り、知育的な効果も期待できる“おんぶ”。まずは、家事のときだけでも始めてみてください。ママも赤ちゃんもニッコリ笑顔が増えるといいですね。
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