この春、晴れてご入園・ご入学を迎えられたお子さま、本当におめでとうございます!
入園・入学というビッグイベントを経験されたこの1ヶ月は嵐のように過ぎ去り、新生活のペースをつかむのにやっと…という方もいらっしゃるでしょうか。
新しい場で奮闘するお子さまのご様子はいかがですか。
「今のところ特に問題なく通っているのでホッとしている」
「毎日大泣きするのをやっとの思いで通わせているけれど…」
などなど、ご家庭によって様々な思いがおありでしょうね。
私自身は、新しい場に適応するのに時間がかかる子どもでした。
ですので、登園・登校に気が進まない子どもたちの気持ちも、分かる気がします。
春、頑張っているわが子の気持ちに寄り添うためには?家庭ではどんなことに気を配れば良い?
このようなことについて、教員経験も踏まえながらまとめてみました。
子どもたちは思った以上に必死
教員時代、担任する一年生の教室に初めて入った時のこと。
子どもたちのまなざしを今でも忘れることができません。
みな一心にこちらを見て、これからどんなことを話すのだろう?と一生懸命に聴き入る姿。
「余裕」そうに見える子も、そう見えるだけで、実はいろいろなことを感じ、思っていたりしました。
新しい環境に適応するために、子どもたちはみな必死でした。
緊張感が漂う春は、教師がくたくたになる程でしたから、子ども達の緊張はどれ程のものだったでしょう。
家庭で安心させてあげるために
園や学校で慣れない生活を送っている子どもたち。
性格によって程度の差はあると思いますが、どの子も緊張していることは確かです。
家庭は休息の場で、家族は味方なのだと実感してくれたらどんなに良いことでしょう。
そのために具体的にできることをいくつか挙げてみます。
①感情を言葉にする
幼い子どもにとって自分自身の感情を自覚し、それを言葉にすることは難しい作業です。
不安や緊張などを経験しても、感情の名前を知らなければ、今、自分がどんな気持ちなのかをしっかり知ることができません。
そこで身近な大人(パパやママ)が
「それは『不安』という気持ちだよ。『不安』は大人の心の中にも時々出てくるんだよ。」
などと説明したりして、感情に関する語彙を増やしてゆくと良いようです。
「うれしい」「楽しい」「幸せ」「悲しい」「寂しい」「悔しい」…
たくさんの感情表現がありますね。
「とても」「すこし」などの程度を表す言葉も添えて
「とても不安だったね。でも、ちょっとうれしいこともあったね。」
などの繊細な感情も代弁してあげることができます。
どんな感情も、言葉にして言い当てることで、不思議と落ち着くといいますか、楽になることがありますよね。
どの子も「園・学校の話を聴いてもらいたい」という気持ちがあると思うので、できる限り、それに応えてあげたいところです。
②深呼吸のすすめ
近年、マインドフルネスなど、自分の心と付き合うための方法を、子ども向けにも易しく紹介している書籍をよく見かけます。
自分の心と付き合う方法を知ることは、大人だけではなく、子どもにとってもメリットがたくさんあります。
幼い子どもたちでも実践できることは、呼吸を整えることでしょうか。ゆっくり深く呼吸することです。
不安や怒りを感じている時、呼吸が浅く、速くなっているのを実感されたことがあるかもしれません。
逆に、ゆっくり深く息をすれば、心をリラックスさせることができるのではないでしょうか。
教員時代、いろいろな場面(発表や会話など)で緊張する子どもたちを見てきましたが、ゆっくり深く、息を吸って、吐く…ということをその場ですすめてみますと、多くの子どもたちは少ずつ落ち着いていったように思います。
ご家庭でも、たとえ一分でも、一緒に深呼吸をする時間を作ってみられると、感情に圧倒されない方法を身につける練習になるのではないでしょうか。
GW前の今、頑張っている子どもたちの疲れも出てくる頃かと思います。
それぞれのご家庭が癒しの場となり、子どもたちが鋭気を養い、連休明けに元気に登園・登校できるようにお祈りしています。
新しいスタートを切ったお子さまに幸あれ!(^^)
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野田みや

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