世の中の0歳児パパ達!母乳について真剣に考えたことありますか?
母乳はママの血液から作られており、ママの体調とも関係するものなので、パパには関係がない!と思っていませんか?
しかし、よく考えてみてください。
母乳は赤ちゃんにとって非常に大事な食事であり、薬でもあるんです。更に、最近の調査では乳幼児期の腸内フローラ形成が成人になっても影響することがわかってきたのですが、それには母乳が影響する可能性もあるんです。そう言われると、パパも正しい知識をつけておくことが大事だと思いませんか?
母乳に関する考え方にギャップがある!
母乳に関しては、現在基準とされている様々なことがひと昔前のこととなっています。時代背景等を考慮すると色んな点でギャップが生じてきており、考え方を見直すタイミングにあるのではないかと考えています。
例えば、
・WHO(世界保健機関)では母乳育児を推奨しており、生後6ヶ月ぐらいまでは母乳で育てることが望ましいと提唱しています。
・粉ミルクの成分は1970年前後に作られた当時の母乳の成分を分析して基準が作られました。しかし、当時の出産年齢と比べると現在の出産年齢を比較すると、高齢出産の女性の割合が多くなっているので、以前のような一律の基準では対応しにくくなっています。
・また母乳の成分を検査するとき、既存の検査機器を使って採取しても正確に計測できないと言う事がわかってきました。なぜなら赤ちゃんが飲むときと人工的に搾乳するときでは分泌する成分が異なると言うことがわかっているからです。
・日本では補完食としてまだまだ粉ミルクが一般的ですが海外では液体ミルクが主流で粉ミルクはあまり使われていないそうです。日本でも2018年夏頃に液体ミルクが利用できるようになると話題になり、ようやくと言った感じです。
・日本では授乳期から離乳期へ移行するタイミングで母乳および粉ミルクの比率を下げていく傾向が強く、離乳食での栄養を補完するフォローアップミルクの存在を知る人があまり多くありません。海外ではこの時期にフォローアップミルクを使うのが一般的であるのに対し、日本の粉ミルクメーカは粉ミルクのプロモーションで苦戦していることが影響しているようで、認知度が上がっていません。
また、現在のテクノロジーを活用することで、母乳の個体差を調べることも可能となってきているので、平均値で基準を考えるのではなく、個々の状態に応じて考える時代になってきているのではないかと考えています。
母乳の状態を調べるサービスの登場!
これまでは母乳の状態を調べるには何らかの異常があり、病院施設で検査するしか方法がありませんでした。しかし、最近では母乳の質に注目するママが増えてきたこともあり、母乳の状態を調べるサービス事業者が登場してきました。
BONYUラボ(https://BONYU.me)
母乳の栄養成分を調べて、その状態を改善するためのサプリメントをレコメンドする事業を展開しています。
こそらぼ(http://cosolab.com)
母乳の中にある細菌叢(母乳フローラ)を解析し、細菌の種類と分布を調べることで、赤ちゃんにどんな疾患リスクがあるのかを調べ、母乳内の母乳フローラの改善に向けた改善策をレポートします。(正式サービスインは2019年2月ごろ予定)
健康な母乳を作るためには?
母乳の質を高めるためには、妊娠期からママには準備が必要です。栄養ある食事をバランスよく食べることが基本で、腸内細菌叢(腸内フローラ)を良好にすることが大事です。また腸内フローラはストレスの影響を受けやすいため、妊娠期からストレスを軽減する対策が必要となります。なぜなら胎児の時にママの健康状態の影響は受けており、出産後は母乳を介して赤ちゃんはママの影響を受け続けるからです。
通常、母乳の中の細菌は善玉菌(ビフィズス菌)が優勢ですが、妊娠期に標準より体重が増えてしまったママは悪玉菌(ブドウ球菌)が増えていると言う事象が報告されています。またストレス状態のママの赤ちゃんの腸内細菌を調べたところ、悪玉菌(大腸菌)の数が多くなっていると言う報告もされています。
まだまだこの領域は未知なことが多く、これから解明されていくとは思いますが、健康な母乳を作ることの基本はシンプルですので、誰でもチャレンジできるのではないかと思います。
家族みんなが健康に暮らせるようにパパがリードしていこう
最近は、職場でも優秀な女性が活躍するようになり、出産後すぐに仕事復帰しようとする女性も増えているように思います。
仕事復帰を急ぐことは個人の意思であり、個々の事情があると思いますが、ママの母乳は赤ちゃんにとって食事(栄養)であり、薬(免疫)であり、その影響は成人にまで影響すると言われていることを意識して欲しいと思います。だからこそ、そのことをパパもしっかりと理解しておいて欲しいと思います。
先ほども紹介したようなママの母乳の状態を調べるサービスも登場してきているので、母乳の状態をデータ化し可視化した上で、ママとパパと二人のキャリアプランや仕事と育児のバランスなどをじっくりと話し合うようにしましょう。
家族みんなが健康で暮らせる方法をパパもしっかりと考えてみるようにしてくださいね。
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すいっち編集部

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