この1年くらいずっと考えているのが「すいっち」の方向性。
パパ向けと言い続けて、他の子育て系のメディアとの特異性を意識してきました。ただ、それだけでは今ひとつ突き抜けることができずモヤモヤしながら、どういう方向で運営するか悩み、更新頻度もどんどん落ちてきました。
ただ、いくつかの出会いから、今、「すいっち」を再定義できたので報告したいと思います。
それは、すいっち立ち上げ当初に掲げた「母親」「父親」「地域」の意識を「すいっち」させることで、この原点に再び戻ってきたんです。そして、その「すいっち」させるポイントが明確になってきました。
母親の意識をすいっち!
(グラフ:独立行政法人労働政策研究・研修機構 より)
ご覧のように共働き世帯は年々増え続け、専業主婦世帯の2倍を超えるようになってきている。子育て世代の共働き世帯では、女性に負荷がかかりがちになるため、男性の育休取得や家事への積極的参加がテーマになることが多いようだ。
もちろん、男性が子育てを自分ごとにすることは大事。そして、女性には「楽に」子育てをすることを強く意識してもらいたい。「子育ては女性の役割だ」「小さいうちは女性が子育てをしなければいけない」という固定観念と仕事との板挟みで、時間に余裕がなく心が疲れたまま子どもと接している女性も多いですよね。
子育て世代の女性にとっては、「頭で満足」するこだけでなく「心で満足」することが重要です。パートナーが家事をしてくれる、子どもの面倒をみてくれるという「頭で満足」することだけでなく、子どもが産まれることによる様々な不安や仕事と子育ての板挟みによるイライラの解消、つまり「心で満足」できている状態でいられることも大切にもなってきます。
その為には、家事の外注化やBabytechの活用、また地域やご近所付き合いに対する意識の変化、従来の固定観念を捨てることのメリットなどを「すいっち」では紹介していきたいと思います。
父親の意識をすいっち
父親にもっと子育てを楽しんでもらいたいという想いは、ずっと以前から「すいっち」でもテーマにしてきました。ただ、既に子育てに積極的に関与していたり、子育てを楽しんでいる方には、「すいっち」の記事は届くけど、そうではない方にはなかなか届かないもの。だから、新たな視点やもっと大きな仕掛けが必要ではないかと考えました。
「働き方改革」は、男性が仕事と子育てを両立していくことを後押ししているのは間違いないところ。ただ、子育てを楽しみたいと思っても、どう楽しんでいいのか戸惑っている方が多いのも事実。日々のお世話は女性が主導権を握っているから、遊び担当になっている男性も多いでしょう。それもとても大切なことですが、「子ども」のことをもっと研究し、長期的な視点で子育てや家族をデザインしてみることを「すいっち」としては提案します。
「子どもの成長を科学的視点でみるパパ」
「子どもの気持ちを心理学の視点でみるパパ」
そして、
「子どもの未来を考えるパパ」
ママは、日々のお世話でいっぱいだと思うので、パパは子どもを俯瞰してみたり、長期的視点でみてみませんか?
・この行動の裏には、どんな脳の成長があるんだろう?
・子どもの気持ちを理解した上で、どうやってコミュニケーションをとろうか?
って面白いとおもいませんか?
また、10年後、20年後の未来を意識しながら、そこで幸せに暮らす子ども達の姿をデザインする役割をパパが担うのもいいでしょう。国際的に見ても、日本の競争力が落ちてきているのは感じている人もいるでしょう。それは、今までの教育や日本の国のあり方が間違っていたといってもいいかもしれません。
そして、我々、親世代はそういった間違ったあり方の中で生きてきたとしたら、同じようなことを子どもにしてはいけないということ。多くの情報を集めて、今までとは違う子育てをしていかないと、子ども達の未来はもっと辛いものになるかもしれません。
子育てを科学していきながら、長期的な視点で子育てをする目的を真剣に考えることを提案していきたいと思います。
地域で子育てをするという意識にすいっち
私の友人に保育士起業家 / 合同会社こどもみらい探求社共同代表の小笠原舞さんという素敵な女性がいます。
彼女は、出産に際して「そもそも一人で子育てするのは無理!たくさんの人の力を借りる!」という想いがありました。元々、保育士であり、そして、子育てコミュニティ「asobi基地」を運営している彼女が多くのママ・パパ・家族との出会いの中から自然に沸き上がった想いなんでしょう。
だから、徒歩3分の場所にあるコミュニティスペースや介護施設に息子を連れて行き、そこに集まってくる近所の小学生や様々な立場の大人たちに見てもらう。その隣では、彼女は仕事をしたり、ゆっくりランチをしたり、友達とおしゃべりを楽しんだりしています。その間、赤ちゃんは小学生やおじいちゃん・おばあちゃんたちが喜んで見てくれているんです。さらには、我が子にとってもいろんな人に会うことのできる、いい環境。きっと、彼女の心の満足度って高いのではないでしょうか?
みなさまのお住まいの地域にも子育てコミュニティスペースはあると思いますし、最近ではこども食堂も地域の子育てコミュニティとしての役割を担うようにもなってきています。心に余裕がない時は、ぜひ、このようなコミュニティに顔を出してください。同世代のお子さんがいる方と話すだけでも楽になりますよね。そして、みなさんが、そのまま地域の活動にも参加できるようになると最高だと思います。ただの参加者ではなく、主体的に地域に参加するメリットって、子育て世代には大きいでしょう。
覚えておいて欲しいのは「その地域で子どもは大きくなる」ということ。社会を学ぶ時の最初の題材は、今、住んでいる地域のはず。きっと住んでいる地域を調べ愛着を持つようにもなるでしょう。そんな場所で、パパやママが活躍している姿を見せるのも子どもにとっては非常に有意義なものです。また、子どものことを知っている大人が多いという地域というのは、とても安全な環境ですよね。
これはママだけの話しではなく、パパも同じですよね。ちょっとした情報交換も住むエリアが近いととても貴重です。検索しても出てこないような地域の情報が得られたり、「〇〇の時って、どうしてる?」なんて気軽に相談できるのもパパ友のメリットでるよね。そして、このつながりが続き、子どもが大きくなってくると子ども抜きでパパだけで飲みに行くということも。
いかがでしょうか?「母親」「父親」「地域」という3つの意識チェンジの観点で、これから「すいっち」は運用していこうと思います。これらの「すいっち」が子育て改革につながるのではないでしょうか?「働き方改革」よりも「子育て改革」を推進できるように、運用していこうと思っていますので、これからもご愛読いただけると嬉しいです。
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斎藤 哲
