【自己肯定感のトリセツ】子供の自己肯定感を高めるには、親はどうすればいい?

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最近、「自己肯定感」というワードをよく目にします。テレビのニュース、書籍のタイトル、ネットの記事、SNSなど、媒体はさまざまですが、共通しているのは「日本人は自己肯定感が低い」という認識です。

今年6月に内閣府が公表した『子供・若者白書』によると、13~29歳の若者のうち、「自分自身に満足している」と答えた人の割合は45.1%でした。この数値がいかに低いか、諸外国と比べるとよくわかります。同じ調査でアメリカは87.0%、フランス85.8%、ドイツ81.8%、イギリス80.1%、スウェーデン74.1%、韓国73.5%と、日本はぶっちぎりの最下位。しかも、5年前の調査よりも悪化(2014年は45.8%)しており、まさに由々しき事態です。

「そもそも、自己肯定感ってなに?」
「どうしたら、子どもの自己肯定感が高くなるの?」

そんな、パパとママの疑問に答えるべく、僕が編集した書籍『「会社行きたくない」と泣いていた僕が無敵になった理由~人間関係のカギは、自己肯定感にあった~』(加藤隆行著、小学館発売、2019年、以下本書)の内容を引用しながら、自己肯定感の仕組みについて詳しく説明していきます。

ダメな自分でもOK? それとも、ダメな自分じゃダメ?

自己肯定感とはなにかを説明する際、「ありのままの自分でOK」という表現がよく使われます。しかし、わかるようでわからないというのが、僕の正直な感想です。そこで本書では、次のようにかみ砕いて説明しています。

自分を肯定するとは、ものすごく簡単に言うと、「ダメな自分でも、ま、いっかぁ~」ということです。
たとえできない自分でも、アホな自分でも、恥ずかしい自分でも、かっこ悪い自分でも、病気の自分でも、気が利かない自分でも、約束を守れない自分でも、親孝行できない自分でも、人を傷つけてしまう自分でも、すぐ泣いてしまう自分でも(中略)――。
「まあ、そんな自分でもしょうがないよな」という、「前向きなあきらめ」です

「ダメな自分、できない自分でもOK」と思えるか、それとも、「ダメな自分、できない自分じゃダメだ」と思ってしまうか。自己肯定感の高い/低いをこのように捉えると、わかりやすいのではないかと思います。

では、自己肯定感の高い/低いは、その人の生活や人生にどのような影響を与えるのでしょうか。自己肯定感の高い人、低い人の特徴を挙げると、以下のようになります。

〈自己肯定感が高い人〉
自分が好き、楽観的、失敗を恐れない
自分を大切にできる、人と比較しない、
素直、よく笑う、自信がある

〈自己肯定感が低い人〉
自分が好きではない、悲観的・反抗的、あきらめやすい、
自己犠牲をしがち、人と衝突する、人と比較する、人目が気になる
素直ではない、劣等感・罪悪感が強い、自信がない

パッと見ただけで、自己肯定感が高いほうが、楽に生きられそうだと思いますよね。
上記の特徴は、とくに人間関係に大きな影響を与えます。本書の著者は「人間関係は自己肯定感で100%決まる」と主張しているほどです。
自己肯定感が低い人は、人目が気になり、劣等感や罪悪感が強く、自信もないため、「相手の機嫌を損ねると、自分の価値が揺らいでしまう」と思ってしまいがちです。ですから、たとえば、いじめやスクールハラスメント(スクハラ)などにあったときに「やめて!」とはねのけたり、ブラック部活やブラックバイトなどから逃げ出したりすることが、なかなかできません。
一方、自己肯定感が高い人は、失敗を恐れず、自分を大切にでき、自信もあります。「相手の機嫌と、自分の価値とはなにも関係ない」とわかっているので、自分の意思を相手にはっきりと伝えたり、必要なときには逃げ出したりすることが、容易にできるのです。

子供の自己肯定感を高める声がけとは

ここまで読んでみて、あなたのお子さんは自己肯定感が高そうでしょうか。 それとも低そうでしょうか。そして、親であるあなたは、わが子が「ダメな自分でもOK」と思えるような声かけをしているでしょうか。

子どもを褒めるとき、「良い子だね」「偉いね」「よくできたね」と声をかける親も多いでしょう。じつは、これらは子どもに「良い子だからOK」「偉い子だからOK」「できる子だからOK」という“評価”を与える言葉です。裏を返して言えば、「ダメな子はOKではない」「できないとOKではない」というメッセージを、結果的に与えてしまっています。前述したとおり、自己肯定感は「ダメな自分、できない自分でもOK」と思えるかどうかにかかっていますから、「良い子だね」「偉いね」「よくできたね」では、子どもの自己肯定感は育ちません。

「じゃあ、褒めちゃいけないって言うの!?」と思った人もいるでしょう。でも、そんなことはありません。注目するポイントを、少しだけ変えればいいのです。次の言葉がオススメです。

「がんばったね」

たったこれだけの違いで、「親であるわたしは、『できたかどうかの結果』に関係なく、君の『がんばった過程』に注目しているよ」というメッセージを子どもに与えることができます。もし、子どもが「いつも自分のがんばりを見てくれる人が近くいる」と思うことができれば、失敗を恐れず、結果を人と比較することもなく、果敢にチャレンジできるようになると思いませんか。

「よくできたね」より「がんばったね」、みなさんも試してみてください!

 

『「会社行きたくない」と泣いていた僕が無敵になった理由~人間関係のカギは、自己肯定感にあった~』

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酒井徹

酒井徹

書籍編集者。5歳になる男子の父。妻とともにアドラー式子育てを学び、わが子相手に実践中。子育て講演会にて熊野英一氏(株式会社子育て支援 代表取締役)に出会い、同氏の書籍を企画。シリーズ1冊目となる『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』は、2018年7月6日に発売された。パパとママの共創コミュニティ「パパニコ」主宰。 https://www.facebook.com/papaniconico/
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