都内の多くの学校は3月初めから休校となり、子ども達は我慢を続けています。我が家のエリアでは、実施予定の入学式、始業式も直前で延期が決定、分散登校も直前で中止となり、不満が溜まってきています。
そこにきて、緊急事態宣言が発令されたので、より自粛を求められるようになりました。
不満、不安、そしてイライラが募っている子ども達とのコミュニケーションについて考えていきたいと思います。
目次
コロナストレスが子ども達を悩ませる
コロナによる自粛生活が続く中、思いっきり外で遊べない、友達と会っておしゃべりすることができない、新学年の勉強がどうなるのがわからないという状況の中で、子ども達はすごく頑張っています。
子どもなりに、多くのことを自分なりに考えています。ただ、まだ自分ひとりでは解決できないことの方が多いでしょう。そうすると、そのモヤモヤを抱えたまま生活をしているんですよね。今までは、モヤモヤしたことがあっても、お友達と外で遊んでいれば、そんなことを考えなくて済む時間もでき発散することもできました。それが、コロナの自粛要請で友達と会う機会も減り、発散する場がなくなってしまっています。
お友達と一緒に給食を食べたり、一緒に学校に行くという日常が、どれだけ楽しかったかと感じているはずです。
ひとりで過ごす時間が増えて、いつもの楽しい時間が制限され、悩みを内に抱えたまま生活をしていれば、親や兄弟に対する対応にも表れてきます。そのような言動が現れた時に、大人はどのように対応していけばいいのでしょうか?
コロナストレスによる子どものイライラに対して親ができること
「子どもは、しんどいときに、自らの年齢よりも少し幼くふるまうなどして、エネルギーを貯めようとします。心理学の用語で『退行』と言いますが、わかりやすく言えば赤ちゃん返りのような状態です。いつもより甘えたいと思っていても、なかなかストレートにだっこしてとは言えない。これは、小さなお子さんだけでなく、小学生や中学生でも起こります。中学生になっても、何も言わずにお母さんの膝にゴロンと寝転んでくることもあります」(Forbes Japan 太田美由紀 さんのコラムより)
思い当たるようなことがありませんか?
我が家の場合、姉弟けんかが増えたような気がします。主に、ずっと家にいる姉(小3:3月頭から休校中)が弟(年長:保育園に通園中)に対しての当たりが強いんです。きっと、家にいる時間が多く、親には言えずにたまっていることがたくさんあるんだろうなぁと感じていました。
また、子どもはストレスを感じると、腹痛や頭痛など体調に影響が出ることもあるそうです。そのようなサインが見えたら、親としてどのように対応すればいいのでしょうか?
子どもの甘えには、できるだけ答えてあげましょう
子どもも頑張っています。他で気分を発散できない分、多少のわがままにはつきあってあげましょう。子どもが甘えてくれる時間もわずかしかありません。甘えが許されることで、「ここにいてもいいんだ」という安心感を得られます。それは、心の安定にもつながります。
子どもに楽しくお手伝いをさせてあげよう
家庭の中での役割を与えてあげましょう。普段とは違う生活を送る中で、家庭の一員としてお手伝いをさせてあげることが大切です。お手伝いをすることにも、「ここにいていいんだ」という安心感につながります。勉強することも大事ですが、家族の一員でいることを実感させてあげることも重要です。
ちなみに、どうやって、子どもに手伝いをお願いしようかと考えている方は、宮本恵理子さんのnote 「休校中に大発明しました!名づけて『かじとりゲーム』」もチェックしてみてください。
子どもの自己肯定感を伸ばしてあげよう
子どもと過ごす時間が長くなってくると、口を出したくなるシーンも増えてくるでしょう。ただ、この時期は頭ごなしに指示をする(子どもをコントロールする)のではなく、お子さんのやりたいように時間を過ごさせてあげましょう。
「いやいや、それでは、こっちがイライラしちゃって、、、」と思う方に、口出しシーンを少なくするコツをお教えします。
それは、「正しい行動」をしたときに、その時の子どもの気持ちを聞き共感してあげることです。ついつい、「正しくない行動」に目が行き、それに対して指示や注意をしがちで、「正しい行動」をしている時は当たり前のこととしてスルーしていませんか?
「正しい行動」をとった時に、共感してあげることで、「正しい行動」が増えます。それが、自己肯定感の向上につながるので、ぜひ、試してみてください。
親も大変だよね
わかります。読者のみなさんが大変だということは。
在宅勤務の方は、子育てと仕事のバランスに苦労していることでしょう。
出勤されている方は、コロナ感染の心配をしながら出勤されていることでしょう。
休業要請、会社の売上の落ち込みで、収入の心配もしている方もいるでしょう。
それでも、子どもとゆっくりと過ごす時間がグンと増えるので、この機会をポジティブにとらえましょう。子どもが成長する中での貴重な時間だと思いますよ。
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斎藤 哲

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