私は、育休明け直後からの1年半で、家事時間を約半分にしています。こうお話すると驚かれ、「どういう風に工夫していますか?」という質問をよく受けるようになりました。家事の時短術は世の中に溢れているのに、なぜこの質問を受けるのだろう…かつての私は、なんでそんなことをわざわざ人に聞いたのだろう…考えたすえに、「家事の工夫」が気になる人には3つのパターンがあるのではないかと思いました。
1 やったほうがいいのは分かるけど、それをやる気力がない
例:週末に食事の作り置き → 貴重な週末にそんなことしたくない!
2 今まで通りにやった方がマシ
例:夫との分担 → 夫に頼んでモメるくらいなら私がやる!
3 お金がない
例:家事代行サービス、便利家電洗濯機の購入 → 家事にそこまでしなくても・・・!
皆さんの中に思い当たることはあるでしょうか?いずれも私自身も感じたことがある感情ですが、これらの壁を超えると、家事はぐっと楽になります。
やらない勇気を持つ
週末の常備菜作り置き、我が家も何ヶ月かやりました。時短と節約が両立できるとても良い方法ですよね。また、実はプロセスが男性向きで、いざやってみると夫が面白がって家事をするようになった…という素敵な話も聞きます。ただ、我が家では徐々に「毎週土日が半日なくなる」と感じるようになり、面倒くさくなってしまいました。
こうなった時には、さっさと違う方法に切り替えることがお勧めです。方法は他にいくらでもあります。時短家事をやることが目的ではないのに、いつの間にか「こんな手抜きな家事すらうまくいかない」と悩んでしまっていませんか?深く考えずにどんどん色々なやりかたを試して、思いつめずさっと諦める。それを繰り返すと、自分にとって良い方法に出会う確率がぐっと高まります。
過去の自分を基準にしない
子供といながら、朝、夜、休日の時間で家事をするのは、ものすごく大変なことです。この時、絶対的に時間の余裕が違う「過去の自分」を基準にしてしまうと、間違いなく苦しくなります。そこを基準にする必要なんて、全くありません。今のあなたは、子供と仕事という大切な存在両方を手に入れているのです。あるべき姿は絶対に違うはずです。
たとえば洗濯の度にしていたアイロン掛けを、まとめて2週に1回にする。時には掃除機ではなくクイックルワイパーで済ませる。そんな小さなことで構いません。
過去の自分という限られた経験から勝手に作った「こうあるべき」から抜け出すと、生活はぐっと楽に楽しくなります。「過去の自分」ではなく、「今の自分」「今の家庭」に焦点を当て、本当にやらなきゃいけないのか、回数を減らしたり手を抜けないか考えると、意外なほど家事自体が減っていきます。
お金の使い方を見直す
お金に対して、「今からプラスいくらの出費か」という視点だけで考えていませんか?なんのためのお金か、自分がどのような生活を送りたいのか…一度そんなことを、”家族そろって”考えてみてはいかがでしょうか。
理想の生活を描いてみると、多少家事にお金を使ってでも、時間にゆとりを作りたい、自分自身や家族が心穏やかに過ごしたい、と思うかもしれません。睡眠時間、ひとりでリラックスする時間、家族で楽しく過ごす時間…そんな「幸せに生きるため」の出費という観点で、日々の収入・支出をぜひ見直してみてください。
更に、時短家電や家事代行は、出費になるとは限りません。特定の家事にお金を使うことで、別のところで節約することもできます。たとえば今、掃除・片付けに時間を使っていることを理由に、日々調理済みのものを買ったり、外食しているとしましょう。代行サービスに掃除片付けを頼んだ時間で、安い食材を選んでまとめて手作りすることで、結果的に節約になるかもしれません。
単純な「時短」としてではなく、その時間が何をもたらすか考えた上で、かけたいところに、かけたい分だけお金をかける。共働き家族にとって貴重な「時間」を買う勇気は、必要なものだと思います。
以上3つが、私がしている「家事の工夫」です。方法を調べるより先に、分担を決めるより先に、「どんな風に生活したいか」を見つめて夫婦で共有することが、なによりも大切だと思います。
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白鳥 舞

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