夏が近づくと、気になるのが熱中症。昔はそんなに話題にならなかった熱中症ですが、2009年以降急激に患者数が増えています。(*1)熱中症にならないためにはどうしたら良いのか、今から対策できることをお教えしますね。
熱中症ってどんな症状?
まずは熱中症の症状をチェックしておきましょう。(*2)
1 めまいや顔のほてり、意識が遠のくことも
2 筋肉痛や筋肉の痙攣
3 体のだるさ、吐き気、ときに腹痛
4 汗のかきかたがおかしい
5 体温が高い、皮膚が赤く乾いている
6 呼びかけに反応しない、体ががくがくする
7 自分で水分補給ができない
ちょっとでも「おかしいな」と思ったら、迅速に対応することが必要なのですが、まずは普段の食事から、できる対策はしておきたいですね。
熱中症対策になならない食べ物があるってほんと?
基本的に熱中症とは、自分自身の体温調節がうまくいかないことで起こるもの。体の中に熱がこもってしまうことから起こるため、その熱をすみやかに下げてくれる食材が役に立ちます。
夏にはナス、きゅうり、トマト、すいかなどの夏野菜を食べますが、これらは体の熱をとってくれる優秀な野菜たちです。食べる時には自然塩やお味噌、梅干しなどと一緒に食べると、同時にミネラル補給もできるのでおすすめです。
逆に摂りすぎると良くないものもあります。例えば、体内のミネラルを破壊してしまう砂糖。大量に食べていると、熱中症だけでなく、貧血・めまい・気分のイライラなど数々の体調不良になりやすいのです。体の熱を取るからといって、アイスやかき氷ばかり食べていては、いくら夏野菜をとっていてもあまり意味がありません。
水分補給も要注意!?
また、きちんと水分を補給していることも大切です。その時におすすめしないのは、スポーツドリンク。一般的にはスポーツドリンクはおすすめされることが多いのですが、気になるのはそのなかの砂糖の多さ!平均的にスポーツドリンクには500mlあたり角砂糖6個分の砂糖が含まれています。
砂糖を大量にとることによって、急激に血糖値があがってしまい、「ペットボトル症候群」という糖尿病の症状になるケースも最近増えています。せっかく「体のために」と思って行なっていることが、むしろ体にとってよくない結果を招いていることは否めません。
水分補給をするなら、ミネラルをいっぱい含んだ麦茶やルイボスティーなどもおすすめですし、お水に自然塩をひとつまみ入れるか、もしくは梅酢を数滴いれたものでも充分です。
しかしこれらの対処療法的な食べ方だけでなく、毎日の食事の基本がなによりも大事。
「おやつばっかりを食べたがるから、いけないと思いつつ、ついつい食べさせてしまうんです」という方は、これを機会にその悪いスパイラルから脱出することを、一度真剣に見直してみることをオススメします。
* 1http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/full.pdf
環境省「熱中症保険マニュアル2014」より
* 2 https://www.netsuzero.jp/learning/le01
熱中症ゼロへ より
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ギール里映

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