毎日暑い日が続き、そろそろ「夏バテ」が気になる季節になりました。
その「夏バテ」、実は食事の仕方ひとつでも起こりやすくなる場合があると言われています。
そこで、今回は「食事と夏バテの関係」についてお伝えしますね。
目次
夏バテが起こりやすくなる「砂糖」と「お肉」に注意!
一体どんな食べ物、食べ方が夏バテ原因になるのでしょう?
もっとも大きな原因となるのは砂糖、特に精製された白砂糖は、急激に血糖値を上げてしまうので、疲れやすいカラダを作ります。
甘いものやお菓子はあまり食べない、という人でも、実は砂糖の摂取量は少なくありません。というのも和食は、調理にも砂糖をたくさん使いますし、外食産業や加工品には思っているよりもたくさんの砂糖が使われています。そのため、「あんまりたくさん食べていない」と感じていたとしても、実は多くの砂糖を摂っていることがあるのです。
また、とうもろこしが原料の果糖ブドウ糖や異性化糖は、白砂糖よりも急激に血糖値を上げてしまうので、さらに注意が必要です。この時期熱中症対策にとスポーツドリンクを飲ませルコともあると思いますが、スポーツドリンクに多く入っているのが、この「果糖ブドウ糖」。果糖ブドウ糖の取りすぎによるペットボトル症候群になる子どもたちも昨今増えています。
また砂糖よりカロリーがないので安心と思われている人工甘味料も、血糖値は上げないけれど、口では「甘い」と感じているのに、血糖値が上がらないことで、カラダが誤作動を起こしてしまいます。
次に大きな原因となるのは動物性食品の摂りすぎです。もともと日本の夏は気温が30度を超え、また最近では40度にもなるぐらい暑い国です。そこで体温を上げてくれる動物性食品、特に肉の取りすぎは、体温を上げすぎてしまうことがあります。
日本人はそもそも米と野菜と、少しの魚介類を食べてきました。そこに明治維新以降、急に肉食が推進されたことで、この高温多湿の気候の中で体温調節することが難しくなっているのです。
砂糖もお肉も、もはや日本人にとってはなくてはならない食材となっていますが、本来はこれほどまでに食べていなかったことを忘れないでください。
夏バテになりやすくさせる食事がわかったら、解決策は簡単です。つまり、これらの食べ物を食べないようにすること!
というのは簡単ですが、これを実践に移そうとすると、無茶苦茶難しいことに気づきます。
砂糖とお肉を止めることなんかできない!と。
ではどうやって、これらと付き合っていけばいいのでしょう。根性論で「肉と砂糖を止める!」と決めて、即座に実行できるのであれば、苦労はいりませんが、現実はそんなに簡単にはできない。そこで、簡単に取り組むことができる解決策を3つ、お伝えしておきます。
「砂糖」と「お肉」を摂るときに気をつけること
1 肉を食べるときは、一緒にフルーツを食べること
一番おすすめは、お肉の時にはりんご、魚の時には柑橘です。これらは消化を助けてくれるので、消化にかかる負担を軽減してくれます。
2 お米をしっかり食べること
お米でも全粒のお米、つまり玄米をしっかり食べること。スローカーボである玄米がしっかり入ることで、血糖値が安定します。玄米には白米にはないビタミンやミネラルが多く含まれているので、必要以上にカラダが疲れることを防ぐことができます。
3 季節の野菜を食べること
その季節、その場所のエネルギーを充分に蓄えた旬の野菜をカラダに入れることで、その季節を乗り切るためのチカラが身につきます。人間だって自然の一部。旬の野菜には、その季節に必要な栄養素やエネルギーがたくさん含まれています。自然に沿って食べ、暮らすことが、なによりもカラダにとってベストなのです。
それでもどうしても夏バテする、というならば、おすすめはうなぎ、より断然梅干し。
梅干しの酸味と塩味、そしてミネラルが、何よりもカラダの疲れをとってくれます。
ただしこの梅干し、減塩だったり、添加物まみれのものでは本末転倒。是非昔ながらの塩だけで漬けている本物選んでくださいね。でないと、効果は全くありません。
しかしこの頃では、夏バテというより、一年を通して「しんどい」「だるい」「やる気ない」という子ども達が増えています。
私たちが見直すべきは、夏バテを治す食事なのではなく、子ども達のやる気を底から支えることができる食べ方、へんなだるさやしんどさを作り出さない食べ方や習慣です。
その時々の対処療法を考えるよりも、そろそろ根本的な食べ方改善が必要なのかもしれません。
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ギール里映

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