こどもにとって「あそび」って、どんな意味を持つと思いますか?
「発達を促す遊び」とか「脳を育てるおもちゃ」なんて言葉を見聞きすることもあり、「発達を促すために、どんな風に遊べばいいんだろう?」と不安になることもあるかもしれません。
でも、ちょっと待って。「あそび」って「発達を促す」ことだけが目的でしょうか?
こどもたちにとって「あそび」とは何かを、考えていきます。
「あそび」って何でしょうか?
みなさんは、こどもの頃、どんな「あそび」が好きでしたか?
おままごとやブロック、砂場遊びやヒーローごっこなど、それぞれに思い浮かべる遊びがあると思います。
では、どんな風に過ごしている時間が好きでしたか?
ブランコをこぎながら、おひめさまになったつもりでいる時。
雨の日に、窓の外の景色がゆがむのを眺めている時。
お風呂の中で、石鹸の泡でシャボン玉を作っている時。
秘密基地で、友達とくっつき合って座っている時。
どこに行くわけでもないけれど自転車を走らせている時。
日常のすきまのような、ちょっとした時間。何が楽しいのか、誰かに説明できる訳ではないけれど、ふと気づくとずっと続けていること。
私はそういう、目的はなくても、自分の心がわくわくすることは、みんな「あそび」だと受け止めています。
「あそび」って意味のないものなの?
「あそび」を、目的はなくても「わくわくすること」と位置づけると、「あれ、遊びって発達を促すものではなかったの?意味がないものなの?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
確かに遊びは、こどもの発達を大いに促し、こどもを大きく成長させます。でも、こどもにとっては、「発達すること」「成長すること」は目的ではないのです。
楽しいから、わくわくしたいから、遊ぶ。そのわくわくの先に、自分の好きなことを見つけたり、何だろうって思う気持ちを深めたり、誰かと一緒にやろうと配慮できる「こどもの成長」がある。だから、こども自身にとって「発達」や「成長」は後からついてくる結果でしかないんです。
こどもたちが、のびのび「あそび」にくくなっている?
でも、今のこどもたちは、わくわくすることに存分に向き合うことが難しくなっているとも、感じます。
色々な理由が重なっているのだと思いますが、1つ気になっていることがあります。
それは大人の関わり方です。常識を持った大人が「こういう風に遊ぶんだよ」と教えたり、こどもの突飛な思いつきを正してしまうことで、こどもが自由な発想で遊ぶ機会が減ってきているように感じます。
こどもの「わくわく」を大切にしたい
こどもたちにとっては、わくわくすることは、どれもこれも「あそび」で、そこにたった1つの「正しい遊び方」なんてものはなく、自由な「あそび」は成長のためにも将来のためにも、すてきなもの・・・そんな想いを多くのお母さん・お父さんたちと共有したいと『あそびのじかん-こどもの世界が広がる遊びとおとなの関わり方』という本を書きました。
成長や発達に関する理屈でなく、私が出会ってきたこどもたちの様々な「あそび」の姿を描いています。
私は、高校生の頃から、こどもの「あそび」と関わってきました。学生の頃は、こどもと遊ぶボランティアやキャンプの引率。卒業後は、おもちゃメーカーでの企画開発。その後転職し、キッザニア東京の立ち上げに企画担当として関わりました。今は独立して、遊び環境や遊びプログラムを考える仕事をしています。また母親としても2人のこどもの遊びに関わっています。
「あそび」には、本当にすてきな魅力が詰まっています。
こどもが、心のそこから楽しく、わくわく遊ぶために、大人はどう関わればいいのか
これから、「すいっち」でお伝えしていきますので、楽しみにしていてください。
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しみずみえ

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