いよいよ夏休みですね。夏と言えば、海。「今年こそ、子どもと一緒に海へ遊びに行きたい」と考えているパパママも多いことと思います。
今回は、海遊びデビューの方や、海でどんな風に子どもと楽しんだらいいのか分からない、ポイントを教えてほしいというパパママ向けに、海での楽しみ方についてご紹介します。
海遊びのポイント
前回、親子での水遊びについてご紹介した記事では、「水遊びの魅力は、五感を目一杯活用して水を感じること」だとお伝えしました。
参考:遊びの先生が教える!公園の水遊びにおすすめのおもちゃは?
海遊びでは、公園やプールでの水遊びよりも、更に多様な感覚を味わうことができるんです。潮のかおりや、波の音。砂浜の感触。そして、うっかりなめてしまった時の、しまった!と思うほどの「しょっぱさ」。
海に遊びに来たら、「何をするか」よりも、「何を感じるか」ということにぜひ意識を向けてみてください。
また、安全面からも海遊びは、危険に合わないような万全の意識が必要です。小さいお子さんや、海が初めてのお子さんの場合は、「泳ぐ」ことを目的にするのではなく、「海ってどんなものかを観に行こう」というくらいの気持ちで過ごすことをおススメします。
海を五感で味わう楽しみ方
砂を楽しむ
海にやってきて、最初から水辺に突進できる勇気あるお子さんもいれば、広い広い海に圧倒されて、一歩を踏み出すのに時間がかかるお子さんもいます。そんな時は無理に水の中に入ろうとせず、まずは砂をたっぷり味わいましょう。
公園では泥んこになるのが心配な砂遊びも、砂浜ならば親の心理的ハードルはぐっと下がります。
お砂場道具や、プリンカップなどを持参しておけば穴を掘ったり、型ぬきをして楽しめます。砂遊びの時間が長くなりそうなら、Tシャツを着るなど日焼け対策もぜひ。
また、砂浜遊びの定番「砂の中に埋まる」のは、何をされるか分からないうちは怖く感じるもの。最初は、パパやママが砂に埋まる番です。足首から下だけでもいいので、お子さんに砂を一杯かけてもらいましょう。砂の中からもぞもぞと指が出てくる様子に、きっと大喜びしますよ。慣れてきたらお子さんの手や足を砂に埋めてみてもいいですね。
波を楽しむ
目の前に広がる海に興味を持ってきたら、足だけでも水の中に入ってみましょう。子どもたちが大好きな楽しみ方は、「波から逃げる」というもの。寄せては帰す波は、子どもにとってはすごく不思議な存在。親子で一緒に波打ち際に立ち、波が寄せてくるたびに「波が来たー!」と逃げてみましょう。波が来る、逃げる、また波打ち際に近づく、また波が来る、逃げると続いていく単純な繰り返しは、子どもが大好きな過ごし方。時々大きな波が来て、ひざくらいまで濡れてしまうのもいいですね。
慣れてきたら、足の指でしっかりと砂をつかみ、波が帰す時に足の指の隙間から砂が流れていく感触も楽しいですね。
こんな他愛のない時間の中で、子どもは波の音や動きをよーく見て、そして音や感触も味わいながら、海を全身で感じているんですよ。
お土産さがし
そして、海遊びのもう1つの楽しみは、砂浜での「お土産さがし」。貝殻やまるっこい石など、砂浜には、子どもがつい集めたくなる宝物がどっさり隠れています。あれもこれもと、沢山集めたくなってしまいますので、わざと小さめのビニール袋を用意して、「この袋に入るだけのお土産を選ぼう」と声をかけるといいですね。
持ち帰ったお土産は、空きビンなどに入れて飾っておくだけでも充分すてきなオブジェになります。少し大きなお子さんならば、海の絵と一緒に飾ったり、青い紙をちぎって海の水に見立てた物をビンの底にしきつめてから貝殻をのせるなど、ひと手間加えてみることもできます。
子供との遊びで大切にしたいこと
以前、遊びについて、このよう記事を書きました。 参考:子供にとって「遊び」って何でしょう?
子どもにとって、遊びは自分の心がわくわくするものだと思うのです。「良い遊び方」があるわけではないのです。
大人には、砂や波の感触を味わうだけでは、少し物足りないと感じるかもしれませんが、子どもにとっては発見の連続。せっかく海にきたんだから、もっとこんな風に遊べばいいのに・・・とか、大人の先入観を持たずに、子どもが目一杯満喫している表情に注目すれば、きっと存分に遊んでいることが分かるはず。初めて「海」に触れる子どもの視点に立って、ぜひ新鮮な感動を沢山味わってくださいね。
泳ぐことだけではなく、海そのものを存分に感じて、楽しい海遊びを!
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しみずみえ

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