今、猫や犬の糞尿なでの衛生面から砂場に近づけないとか、家が砂だらけになるからさせないというママが増えているようです。不衛生という理由や家が汚れるという理由で、砂遊びをさせない選択、子どもには良い影響を与えているのでしょうか?
子どもがやりたいと思ったら、“危険でなければさせてあげる”ということは、昔からいわれ続け、脳は、3歳までに80%、6歳までに90%成長するといわれています。砂遊びは、脳への刺激、そして多くの学びが詰まっています。
目次
良いこと尽くしの砂遊び
(1)五感の刺激
砂遊びは、おもちゃで型取りをしたり、バケツプリンや泥団子を作ったり、穴を掘ったり、大きな動きから小さな動きまで、指先をたくさん使います。これは、言語の発達促進にもなります。
また、砂は、乾いていたり、ドロドロしていたりと様々な視覚や触覚、聴覚を刺激します。娘が乾いた砂を手に取り「ふわふわでしょ」と触ったら、柔らかな布団のようで、感動をした記憶があります。
(2)適応能力・危機察知能力を養う
砂遊びだけでなく、自然と触れ合い遊ぶ環境は、感覚情報処理能力や適応能力が上がります。例えば、砂の扱いによっては、砂が目や口に入ることもあります。どんな動きで砂がそのようになったのか、次にならないためにはどうしたらよいか、そんなときはどう対応したらよいかを自分で考えるきっかけになります。このような適応能力は、幼少期に発達します。
(3)バランス感覚
安定のない砂、小さな石、大きめの石、片足が穴に埋まったりと、とにかくバランス感覚が養われます。
歩く練習中の赤ちゃんにもバランス感覚は大切です。砂の上はコンクリートに比べ、転んだ時も衝撃が少ないので安心です。
(4)想像力・立体認識能力
砂という多様に変化するものから様々な形を作り出すことは、想像力や立体認識能力が高まります。形を作ることだけでなく、おままごとやヒーローごっこなど“ごっこ遊び”も想像力を育てます。葉っぱのお皿にごはんとふりかけ、ミルクティーという名の泥水などなど、様々な料理が作られます。
想像力を養うことは、理数系に強い脳を育てるといわれています。
(5)免疫力UP
砂の中の雑菌に触れることで、免疫力が強くなります。砂遊びの多い園では、インフルエンザの発症率が低く、食中毒や病気にも強くなります。
近年、殺菌・抗菌と菌に対して敏感ですが、菌に強くなるチャンスを奪い取っている可能性もあります。
(6)社会性・協調性
砂場遊びのおもちゃセットがあると、おもちゃの貸し借りで社会性が身に付きます。また、おもちゃがなくても、一緒に山や穴を作ったりと、協調性も身に付きます。
貸し借りができず、噛んだり、引っ掻いたり、つねることで自己表現をする子どももいます。人とたくさん接し学ぶことが必要です。
砂遊びには、とてもたくさんの学びがあるんです。
自然の中で砂や木を触り、草の上に転がったり、太陽を肌で感じ、自然の匂いを嗅ぐことはで、すべての感覚を使います。それだけでなく、とても気持ちが良いという解放感は、脳も心も育ててくれるのです。
「砂場遊び」はいつから?
脳の成長に影響を与える砂遊びは、脳が急成長する3歳までに始めると良いといいます。しかし、その子の生まれ持った体質、性格、好みでは違いますので、やたいという意思が見えたらデビューさせてみましょう。
今からの季節、公園だけでなく海(砂浜)の砂もとても気持ちがいいですよね。
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