夏が終わり、涼しくて過ごしやすい日が増えてきましたが、季節の変わり目って体調を崩しやすいですよね。
突然、ママが体調不良!
そんな時、いつも動けるはずのママが動けないことで家事育児が回らなくなり、ちょっとしたことで夫婦で言い争いになってしまったり、言う事を聞いてくれない子どもに八つ当たりしてしまったりと、夫婦共に気持ちの面でもカオスになってしまいがち。
では、そのカオス感はどうして生まれるのでしょうか?
それは頭のなかで「やらなきゃいけないこと」と「できないこと」の線引きができなくなって、混乱してしまうから。とてもマジメなパパ・ママに起こりがちな完璧主義の罠です。
家族が体調不良時の最大のリスクは(大病でなければ)、他の家族に対して心の余裕がなくなることです。心の余裕がなくなれば、イライラする、八つ当たりする、体調も回復しない、と負のスパイラルが高速回転を始めます。
病気の時の「安静にする」とは、身体を休ませることだけでなく、気持ちを静めて穏やかに過ごすことも大切なんだと言うことを意識しておきましょう。
目次
ママの気持ちをググッと楽にする、パパからのコミュニケーション
例えば、こんなメッセージのやり取りをLINEなどで行っていませんか?
ママ「今日、ちょっと体調悪くてごはん作れなそう」
パパ「大丈夫?いいよ、何か食べて帰るから!」
一見なんの問題もなさそうなやり取り。
でも、このやり取りでは病人であるママをサポートする要素が何もないのです。強いて言うなら「俺の分のごはんは作らなくていいよ」ってだけ。
これでは、ママは「自分と子どものごはんを何か用意しなくちゃ」というプレッシャーを抱えたままです。しかも食べて帰るってことは、その分、パパの帰りは遅くなるわけです。
体調が悪いママに対するパパのサポートが「俺の面倒見なくていいよ」だけだと、一緒に家庭を築くパートナーとしては少しガッカリです。
「体調悪くてごはん作れなそう」は「ごはん作れないくらい辛いから助けて」っていう、ママからのSOS。
残業しないで帰れるなら、「7時には帰れそうだから、食べるもの買って帰るよ?」とか。どうしても遅くなってしまうようなら「朝ごはんのパンとか買って帰るね。洗い物とか部屋とかそのままでいいからゆっくり休んで」など。
自分が引き取れるタスクを少し引き取る、相手の気持ちが少し楽になるようなコメントを入れる。たったそれだけで、ママは「やらなきゃ」というプレッシャーから解放され、落ち着いた気持ちで少し体を休ませることもできるようになるはずです。
朝のバタバタを防ぐ!夫婦でやっておくべき最低限の環境整備
翌朝になってもママの体調が回復しない。そんな時はパパが家族の朝ごはんを準備したり、子どもを保育園や学校へ送り出したりすることでしょう。
そんな時にバタバタと慌てずに済むために、夫婦で日頃からやっておくべき最低限の環境整備をお伝えします。
子どもの登園グッズは“専用の棚”に置く!
毎朝、子どもの登園グッズはどのように揃えていますか?
子育て家庭の模様替えをお手伝いしていると、アッチの引き出し、コッチの棚から引っ張りだして揃えないとダメって状態のおうちがとても多いんです。家事動線が悪く、準備が非効率になってしまっているケースがよくあります。
そんな時は、リビング、寝室など解りやすい場所に、登園グッズをまとめる“専用の棚”を置くと準備が楽になります。いまあるクロゼットや押し入れなどを無理して活用するのではなく、わざわざ“専用の棚”を置くのがお勧めです。
登園グッズを“専用の棚”にまとめると、パパママはもちろん、ゆくゆくは子どもも自分で自分の準備がしやすくなりますよ。
子どもの緊急グッズは一箇所にまとめておく!
よくあるのが、親と子どものダブル体調不良。
「わが家は詰んだな」って思う瞬間です。
そんな時でもパパやママの仕事の都合によっては、病児保育等のサービスを利用することもあるかと思います。その時に必要になるのが子どもの緊急グッズ。日頃から一箇所にまとめておきましょう。
・母子手帳
・乳児医療証
・保険証
・かかりつけの小児科の診察券
・体温計
・病児保育等の施設資料
最低限、これらのものをファイルなどにまとめてわかるようにしておくことで、朝のバタバタを軽減することができます。
環境整備の目的は、夫婦での情報の整理と共有です。もちろん、キレイに整理整頓されたお部屋はそれだけで心地がいいものですが、何がどこにあるのかという情報を夫婦でシェアし合えている状態というのが、何よりも大切にするべきことなのです。
体調不良を笑顔で乗り越えるために!
ママが体調不良になってしまった時に、最優先すべきはママの体調回復です。そのためには、身体も心もしっかり休んでもらうことが回復への最短ルート。
そんな時に頼りになるのが、やっぱり、パパ。
パパのちょっとした気遣いと行動が、どれだけママの気持ちを楽にするか。
普段から家事育児の情報を夫婦で共有していることで、ママがどれだけ安心して休めることか。パパから「アレはどこ?」「コレはどうやるの?」の質問攻めではママは休めませんよね。普段の家事育児への関わりこそが最大のリスクヘッジなんです!
そして、本当にやらなくちゃいけない家事育児だけを残して、できないことは思い切って放棄してしまうことも、こんな時には必要です。
夫婦がお互いに、今は普段と違う状態だということを理解して、普段と同じレベルの家事育児を求めないようにしましょう。
こうして家族に対して心の余裕を持つことが、体調不良を笑顔で乗り切るポイントとなるのです!
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