兼業主夫放送作家の杉山ジョージです。1976年生まれ。不惑のはずが惑いまくっている40歳。服飾デザイナーの妻、アヤコとはいつの間にか結婚16年目に突入。子どもは二人。いずれも女子。この連載では主に、中学校1年生の長女なっちゃんとの経験と、そこで得たもの、失った(?)ものなど、一般的に難しいと言われる“父と娘”の関わりを綴っていきます。父と娘だから良かったこと、父と娘だから困ったこと、特に娘を持つパパさんや、習い事を頑張るお子さんがいる方に、もしかしたら参考になるかもしれないいけど…、ウチの娘、かなり個性的なので参考にはならないかも…(苦笑)まあ、気軽にお付き合いくださいませ。
さて、今回は保育園の送り迎えのお話
ママさんたちの視線
念のために一応書いておくが、僕には妻がいてもちろん離婚もしていない。
つまりはシングルファザーではない。もちろん、様々な事情があってシングルファザーをしている友人もいて、別にシングルファザーを否定する気も毛頭ない。
さて。なっちゃんは1歳になってすぐから保育園に行くようになった。入園したのは1月で、今考えれば、そんな半端なタイミングで入れたことは本当に奇跡に近かったと思う。
ちょうどなっちゃんが1歳になった時で、1年間の育休を終えたアヤコは解き放たれた小鳥のように、社会へと再び羽ばたいて行こうとしていた。
とはいえ、1年ぶりの社会復帰なわけで、できる限り余計な労力を使わせたくはない。
となると、送り迎えをするのは、僕の方に回ってくるわけだ。そして、別にそれが嫌だとは全然思わなかった。たぶん通い始めて一か月くらい経った頃だろうか?
なっちゃんを預けて保育園を出ると、視線を感じる。で、そっちを見ると、何人かのお母さんたちがこっちを見て話をしている様子だった。なんとなく会釈をして、原稿を書くために帰路についた。なんだろうこの違和感は?
ざわつくママさんたち
10年前なので今と比べたらだいぶ少ないが、送りを担当するパパさんは何人かいた。
ただ、僕とは明らかに違いがある。それは服装。職業柄スーツを着る機会はほとんどない僕。
保育園に行くときももちろんほぼジーパンというラフなスタイルだったが、他のパパさんは通勤途中に来ているのでスーツの人ばかり。自分が浮いた存在で目立っていたことはわかっていた。
ある日、互いの仕事が早く終わったので、一緒に迎えに行くことになった。特に変わったことではないと思う。
でも、何かがおかしい。前にこちらを見て話していたママさんたちがまたこっちを見て話をしているのだが、どうも以前とは少し違うざわついた様子。さらなる違和感が僕を襲う。いったいなんなんだろう?
違和感の真相
3か月くらい経つと、次第に同じクラスのママさんたちとは軽く話すようにはなっていた。
まだママ友というには距離があるが。迎えに行った時に、帰る方向が同じだったので途中まで一緒に帰ることになった。自転車を押しながら歩き始めると「ママはお仕事何してるの?」「ママは何歳?」などなど質問責め。ただし、僕のことはまったく触れてこない。きっとママ同士っていろいろ気になるんだろうな~と思っていたら、急に変な質問が来た。「二人はいつ結婚したの?」いきなりだいぶ踏み込んできたな!と思いつつも「もう3年ですね~」と軽く答えたら、「あ、そうなんだ!」
と、予想外の答えが返ってきた。思わず「そんなに驚くことですか?」と尋ねたら・・・
そこで違和感の真相が明かされた。そのママさんは上に娘さんがいたので別のクラスのママさんとも顔見知りだったそうなのだが、どうやらそこでうちの夫婦のことが話題になっていたというのである。まあ、なんとなく察しはついていたが。別のクラスのママさんたちがうちの夫婦をどう見ていたのか?
まず、僕はもともとシングルファザーで保育園になっちゃんを入れた。(確かに、変なタイミングで来たことを考えると、そう思われても不思議ではないかもしれない)そして、再婚。ママさんも来るようになった。
もちろんここまでで正解している部分は一つもない。加えてもう一つ。奥さんが働いて旦那さんは何もしていない「ヒモ」だとも思われていたことが発覚したのだった。
恐るべしママさんの妄想力
なるほどー
まあ確かにこのラフな格好を含め状況だけで判断するとそういう風にも見える。でも・・・おいおい、ちょっと待ってくれよ。っていう部分も多分にあった。
もちろんそのママさんを通じて誤解を解くことはできたが、想像もしていなかったのでかなり戸惑った。パパがママ側のことをやるとこんなことになるなんて。早い段階で収めることができたので子どもに影響することはなかったと思うけど、気をつけなくちゃいけないんだと、思った出来事だった。
でも、コレって僕の方が気をつけなくちゃいけないことなのかな?
そんな疑問は今でも残っている。
本記事に掲載されている情報において、その正確性や有益性などを保証するものではありません。この記事の情報から行う全ての行動については、読者の責任によって行ってください。「すいっち」では、その責任を一切負うことはできません。また、記事に掲載される金額やサイトURLなどは時期によって異なる場合などがありますので、詳細な情報は必ずリンク先でご確認ください。
このライターの他の記事を読む

杉山ジョージ

最新記事 by 杉山ジョージ (全て見る)
- 保育士も保護者も絶賛!パパの思いから生まれた音楽が聞こえる仕上げ磨き用歯ブラシ「Possi(ポッシ)」<PR> - 2019年8月9日
- パパはやっぱり“うんちく”がお好き!?「パパ家事サイエンス講座」レポート - 2019年3月6日
- “ツナギ”で繋げ!家族の絆! ~パパ向け家事育児アイテム「パパのツナギ」ができるまで~⑩ - 2018年4月2日