食育、そして食事のマナーやしつけ、子育てをしていく上で、すごく大切なことだと思います。
でも、その前に、大切だと考えることが私にはあります。
食事は、みんなの顔を見ながら、美味しい笑顔で楽しい時間だって、子供たちに思ってもらいたい。
楽しく食事をするから、心だって体だって、食べた物を生かすことができるんじゃないかって思うんです。
マナーやしつけを気にしすぎて、働くママが時間もないのに、やたらと時間をかけて健康食を作り、それを、子供たちに無理やり食べさせようとして、食べないと、「早く食べなさい!」「残さず食べなさい!」「なんできれいに食べられないの!」と、ママも、子供もストレスがたまるような食事にしては、いくら健康にいいものを食べていても、食事のたびに蓄積されていくストレスで体を悪くしかねません。
だからこそ、食事の時間は家族でリラックスして楽しく笑顔で食べることが、まずは、大切だと思うんです。
我が家は、3歳の娘が保育園、6歳の娘が小学校に通っているので、平日のお昼ご飯は給食ですが、平日の夕飯は兼業主夫の私が、7~8割は夕飯を作っています。
無理矢理たべさせなくてもいいのでは
家族で楽しく食事をできるのは夕食。
バランスよく、野菜、肉、魚などなど、できる限り、子供たちに楽しく、美味しく食べてほしいと思うわけですが、素直に食べさせるには、一筋縄ではいきません。
娘たちは、保育園でも、小学校でも、給食はしっかり食べていると、先生たちとの情報交換でわかっていますが、私が作ると、味付けや見た目によって食べなかったりするわけです。
保育園や小学校では、やはり、集団生活ということで、しっかり食べないとという心理も働くようですが、家に帰ってくると、安心しているのか、親に甘えてきて、好き嫌いを言ってきます。どこの家庭も同じじゃないでしょうか?
だから、好き嫌いを把握したうえで、栄養が偏らないようなメニューを考えたり、苦手な食材も、形を変えて娘たちが気づかない形で、美味しく食べてもらうように、料理を工夫することも大切かなと。
子供は、気分で嫌いということも、もちろんあります。
それならそれで、無理やり食べさせなくてもいいのかなとも思っています。
それよりも、子供たちが楽しく笑顔で、いろいろな会話をしながら、雰囲気を楽しみながら、食事を楽しむことのほうが大切ではないのかなって思うわけです。
家族で食べる食事がとっても楽しいと、子供たちが思うことって、大切だとは思いませんか?
好き嫌いの大半は、成長とともに、食べられるようになるし、あとは、食べるチャンスを作ってあげ続ければ、食べるようにはなります。
うちの3歳の娘は、好き嫌いが多くあります。
なかでも、緑の葉物野菜は全体的に嫌いで、そのままの色で出すと食べません。
でも、細かくしてスープに入れたり、カレーに入れたり、ハンバーグに入れたりすると、美味しいといって食べています。
親が工夫して料理を作ってあげれば食べられるわけです。
まだ3歳ですからね~ 成長とともに、緑のまま食べられるようになればいいと、見守っていこうと思っています。
ちなみに、6歳のお姉ちゃんのほうは、今では好き嫌いなく食べることができるようになっています。
無理強いするよりも、待つことも大切だなと思います。
親が命令口調じゃ子どもも食事を楽しめない
常に親が命令口調で「好き嫌いなしに食べなさい」「こぼさないできれいに食べなさい」「早く食べなさい」、そう言われ続ける食事の時間を作ってしまっては、子供だって美味しく食べられません。
「残さず全部食べなさい」この命令も、つい言いがちです。
でも、毎回全部食べなさいと強制するのも、どうかなと。
大人だって、体調の悪いときとか、気持ち悪いときは食事を少なくしたり、残したりしますよね。
子供の食事の様子こそ、子供の体調を把握する絶好の機会でもあるので、体調が悪くても、気持ち悪くても、全部食べるのを強制して、子供が真面目にその決まりを守っていたら、子供の体調の悪いのに気付けないことだってあるわけです。
食事の時間は、好き嫌い、食べ残し、食べこぼし、それぞれを強制することなく、常に機会を与えつつ、成長を確かめる、一つの手段と考えていくことで、ゆっくりと待つこともできるのではないかな?
特に子供たちが小さいころというのは、成長とともに解消していく問題がほとんどであり、今すぐ強要する必要すらない問題がほとんどです。
それよりも、食べることがつまらない、そう、子供に思わせてしまったら、いくら食育、マナーやしつけを考えて、最高の食事を用意したところで、家族で食事を食べるのは嫌だってなってしまうのではないですか?
親も子供たちも楽しい食事時間を過ごすために
栄養のバランスのとれた食事を用意しつつ、無理強いしないで美味しく食べられる食事を用意する。
そして、みんなで楽しく食べる雰囲気を作っていくこと、それが親の役割であって、食事は楽しい、美味しい、と子供たちに思わせることが、しつけやマナーよりも大切なことではないのかなと、私は思っています。
その上で、楽しい家族の食事の時間に、親兄弟が、美味しそうに食べているのを見たら、嫌いだったものでも食べてみようかなって、思ったりもするものじゃないですか?
今、我が家では、私やママの用事がないときは、3歳と6歳の娘、パパママ、家族4人で、テレビを見ながら、親子で話しもしながら、笑ったり、たまに、喧嘩になったりしながら、ゆっくりと時間をかけて、ゆっくりと娘たちの成長を感じながら、夕食を楽しんでいます。
マナーよりも、しつけよりも、食育よりも、まず先に、家族みんなで楽しい食事時間を作っていくのが一番、そう思いませんか?
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坪井 博一

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