女性が家庭において目指すべきお手本を表した「良妻賢母」という言葉。共働き夫婦が増えて、良い妻をやってたり、母として賢くいろいろ考える時間なんてとれないわ!という女性、結構いるんじゃないでしょうか?
とはいえ、時間があるなしに関わらず、良い妻で賢い母を目指すことが悪いわけではないですよね。
一方で男性の方はというと、そもそも家庭において目指すべきお手本を表した言葉が見当たりません。「亭主関白」…これは違うか。
では、みんなで考えてみよう!
「○夫△父」
○と△に入れる漢字は?
ということで、先日行われた秘密結社主夫による「主夫の友アワード2017」で受賞者たちのトークセッションでやってみたところ、とても面白かったので、男性女性を問わず、100人にアンケートをとりました。本当に多くの方にご協力いただきました。みなさんありがとうございます!
いったいどんな回答があったのか?
紹介していきます!
「良夫賢父」
・男女かかわらず求められる姿であるため(女性40代)
・父も母も良く賢くあることは良いことだと思います(男性40代)
・男女とも良きパートナーであり賢い親であるべきと思うため(女性30代)
今回最も多かった回答です。男性も女性も求められるものは同じという、まさに現代的価値観が表れてますね。
「淑夫優父」
日本の男性は相手を立てることを学ぶ機会が少ないですが、配偶者への健康管理を含め気配りが必要。子育てでも傾聴、受容という一般的に男性があまり得意としないことが求められます。なのであえて難しいものを求めるという意味合いで文字を入れました。「良妻賢母」もあえて難しいものを求めていますから。(女性50代以上)
目指す、という意味では、あくまで理想を高く掲げる考え方もありますよね。「淑」は「しとやか」とも読みますが「しとやかな男性」というのは意外と素敵な響きですね。
「陰夫陽父」
・妻に対しては、疎まれないように蔑まれないようになるべく目立たず陰のような存在でいたいけれど、子どもに対しては、ギラギラ輝く太陽のような存在でいたい!(男性40代)
少ししか家事をしていないのに「ドヤ顔」をして妻に嫌がられる男性に聞かせたい言葉ですね。一見「陰」??と思いましたが、先ほどの「淑」にも通じる意味でしたね。「太陽のような父親」すごくいい表現ですね!天晴!
「聴夫受父」
・威厳を示すとかツマの置き換えではなく、妻のことを聴いて、子どものことを受け止めるのが、いい姿なんじゃないかと。(男性30代)
「聴」は今回、とても多く見られた回答でした。しかも男性からのもので、パートナーの声を聴くことの大切さを感じている人が多いんだなぁと感じました。子どもは「受け止める」大きな父の姿を表すピッタリな漢字ですよね!
「恕夫笑父」
・パートナーに思いやり(恕)や優しさがあり、子どもたちには笑顔の父のでいてほしい、と思うから。(女性40代)
「恕」(じょ)!!孔子が人生で最も大切なものと説いたのがこの「恕の心」すなわち「思いやり」久しぶりにこの字を見ました(笑)父親を表す漢字は「笑」今回最も多かったです。父親支援のNPO、ファザーリングジャパンが活動ミッションとして掲げている「笑っている父親を増やす」ということが広まっているのかもしれませんね。
「心夫心父」
・夫として、妻の心の支えとなり、父として、子どものメンターでありたい。良い悪いではなく一人一人が心を通わせる時代へと変革している最中だと、夫としても仕事人としても痛感しています。(男性30代)
なんだか「参りました」と言いたくなるような悟った言葉ですね(汗)家族全員が「心」を通わせることは簡単ではないですが、当然目指すべき姿ではないでしょうか。
「支夫温父」
・支える夫、温かい父。シブオンプと読んでください。(男性50代以上)
もう、語呂が最高です!でも語呂だけでなく意味も伴っていてシンプルに共感できる言葉に仕上がってますね!素晴らしい!
「安夫頼父」
夫として妻を安心させられる存在であり、父として子どもや家族にとって頼りになる、頼もしい存在であることが魅力的な男性の姿だと思うため。読み方は「アンプライフ」。音を増幅させる「アンプ」にかけて人生の楽しみを増幅させることができる男性という意味をこめました。(男性40代)
この回答が思いついた時の「いい答え思いついた!」というドヤ感が伝わってくるようなよく出来た答えですが、本当に納得感がすごい、素晴らしい回答だと思います!先ほどの「シブオンプ」もそうですが、この質問の難しさの一つに、漢字が思いついても読み方が思いつかない、というトラップ(?)があるのですが、それをみごとにクリアしていて、やられた!と感じました。
さて。
ここでちょっと違う路線の回答をズラッと並べます。
「飾夫無父」
・表向きはイクメンのようにやってる感を装い、その実は父性が育っておらず子育ての当事者意識がないこと。(男性30代)
「頭夫不父」
・ズブズブ。頭でっかちで使えない。(男性40代)
「口夫遊父」
・口だけで遊んでばっかりいる。(男性40代)
えーと。「良妻賢母」の男性版という意味がうまく伝わらなかったでしょうか。(汗)とはいえ、現実を見ればこのような存在が目につく方もいるようなので、こころにしっかり留めておこうと思います。
さて、最後に今回のアンケートの個人的ベストアンサーです!
「楽夫楽父」
まず、この回答を送ってくれた方は何名かいたので、理由を紹介します。
・読み方は「ラップラップ」奥さんに楽をさせてあげる夫でありたい。楽しんでいる父親でありたい。(男性30代)
・活き活きしているパパがいる家庭は明るい。(男性30代)
その中から一番グッときたのがこちらです。
・読み方は「ラブラブ」
妻にとって、身も心も楽にさせてくれる夫。子どもにとって、家庭を明るくきてくれる楽しい父親。主体的に家事育児をして、自らも父親を楽しみながら妻や子どもとずっとラブラブでいてほしい!という願いを込めました。(男性30代)
いろいろあったけど最終的に「ラブラブ」というのは、オチとしてはもう100点ですね。じゃっかん「ハードル高すぎ!」とつっこみたくなりますが、あくまでも目指す姿ですから理想は高く参りましょう!
今回集まった100個の回答は、ほとんど同じものはありませんでした。それだけ多様性が進んでいて、それぞれが考える目指すべき姿が違うということが感じられました。この記事を読んだあなたも、ぜひこれを機に自分なりの、そして自分の家族なりの目指すべき「〇夫△父」を考えてみてください!
本記事に掲載されている情報において、その正確性や有益性などを保証するものではありません。この記事の情報から行う全ての行動については、読者の責任によって行ってください。「すいっち」では、その責任を一切負うことはできません。また、記事に掲載される金額やサイトURLなどは時期によって異なる場合などがありますので、詳細な情報は必ずリンク先でご確認ください。
このライターの他の記事を読む

杉山ジョージ

最新記事 by 杉山ジョージ (全て見る)
- 保育士も保護者も絶賛!パパの思いから生まれた音楽が聞こえる仕上げ磨き用歯ブラシ「Possi(ポッシ)」<PR> - 2019年8月9日
- パパはやっぱり“うんちく”がお好き!?「パパ家事サイエンス講座」レポート - 2019年3月6日
- “ツナギ”で繋げ!家族の絆! ~パパ向け家事育児アイテム「パパのツナギ」ができるまで~⑩ - 2018年4月2日