パパコミュニティ紹介㉕「NPO法人イクメンクラブ」 ~“イクメン”から“わんぱく”へ。進化する老舗NPO~

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5分も一緒にいれば親友が出来ちゃうコミュニケーション上手なママたちと違って、なかなか子育て友達ができないと言われるパパたち。しかし!そんなパパたちの中でもコミュニティを作って、互いに楽しみながら育児をしている人たちもいます。

「パパコミュニティ紹介」では、全国にある様々なパパコミュニティの情報、さらには、そんなコミュニティを支えている様々な先輩パパたちの声を届けていきます。

今回は今ではすっかりおなじみとなった“イクメン”という言葉を世に広めたパパコミュニティ「NPO法人イクメンクラブ」の代表、長谷川潤さんにお話を聞きました!

<イクメンクラブ 基本情報>

■設立年月 2006年 (2011年NPO法人へ)

■現在のメンバー数 コアメンバー約20人

■参加入会資格 特になし

■主な活動内容 イクメンキャンプ 家族対抗はだし運動会 わんぱく道場など

わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい。

今でこそ、全国に様々なパパコミュニティがありますが、そのきっかけともいえるのは“イクメン”という言葉が世に広まったこと。そんな“イクメン”が新語流行語大賞のトップテンに入ったのは2010年のことで、その言葉をつくって、世に発信してきたのがイクメンクラブ。その4年前の2006年から活動をスタートさせたそうですが、根底にはいったい、どんな思いがあるのでしょうか?

 

「イクメンという言葉が浸透し、NPO法人として生まれ変わる時に決めた活動指針があります。『イクメン多様性の3原則』といって、「くらべない」「こもらない」「よくばらない」の3つを大切にしていくことにしました。父としてあるべき姿に固執するのではなく、いろんな価値観や生き方を認めあいながら、楽しくやっていこうという考え方です。
当時、“イクメン”という言葉がひとり歩きし、僕らの実体とかけ離れてしまったことへの違和感に戸惑っていました。言葉を普及させるステージには終止符を打ち、オヤジらしい子育てにこだわろうではないか、とメンバーと話し合っていた時に、想起したのが某食品メーカーの懐かしいCM『わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい』です。母親の“代わり”ではない何かに飢えていたのだと思います」

自然という子育てのフィールドが子どもも、大人も変えていく。

オヤジらしさにこだわるイクメンクラブの活動はアウトドアで行われることが中心だと言います。様々な自然と触れ合ってきた中で感じたことはどんなことでしょうか?

 

「これまでイクメンキャンプは29回行っています。森では、林業家と一緒に木の伐採や植樹をしたり、川では竹でイカダを作ったり、海では、漁船に乗って養殖している魚にエサをあげたり、あらゆることにトライしてきました。

参加者が、サービスの受け手ではなく、みな主体者になるというのがポイントです。特技がなくとも、何がしかの役割を担うことで、自ずとチームになっていくことを実感しています。また、自然の中に子どもたちを放り込むと、様々な遊びを見つけ始め、初対面の子ども同士がいつのまにか仲良く遊んでいるということが多いです。宿に戻ってから、オヤジたちを真似て車座になり、子ども流の宴会を始めた時にはたまげました。自然という子育てのフィールドで、大人も子どもも普段とは違った刺激を受け、ぐんと距離を縮めていくのではないでしょうか。

ただ、一方でいろいろな地方に出かけて気になることがあります。せっかく魅力的な自然があっても、地元の子どもたちが遊ばなくなっている実情があるということです。確かに、自然には危ないこともたくさんあるので、どちらかというと現代社会はそれを避ける傾向にあるのでしょう。小さなリスクなら受け入れ、大人が見守りながら、遊び方を伝えていくことが大切だと思います。そういう時こそオヤジの出番!なのです。昔なら、近所のお兄ちゃんがやっていたことかもしれません(笑)。」

ムダの中にも大切なものがある。

10年以上活動を続けてきたパパコミュニティ会のトップランナーともいえるイクメンクラブがこの先、進めていきたいこととは?

 

「いろいろな活動をしていると、そこに参加したオヤジたちが刺激を受け、その魂に火をつけていく姿をたくさん見てきました。イクメン交流会から、町おこしのイベント、絵本のお話し会まで。最近では、キャンプ場の運営を始めることにしたオヤジも出てきました。それぞれのフィールドで立ち上げた独自の活動を互いに応援しあっているのがイクメンクラブです。

今年から『わんぱく道場』という研修プロジェクトを実験的にスタートさせました。イクメンクラブが掲げる“わんぱく子育て”に共感してくれるオヤジたちが膝を突き合わせて語り合い、その輪を広げていくことを継続的にやっていきたいと思っています。スピードが求められる世の中では、どうしても“合理的”であったり、“効率的”であったりするものが求められるような風潮があると思いますが、イクメンクラブは、“ムダ”や“あそび”を大切にしていきたいですね。自然のうつろいのように、長い目で、子どもたちや社会と向き合っていこうと思います。」

 

イクメンクラブが活動を始めた10年以上前とは世の中の様子はだいぶ変わってきたように感じます。そういう中でもコンセプト、というよりむしろ信念ともいうべく“男の子育て”へのこだわりや熱い思い!これからも応援していきたいと思います!

イクメンクラブ 公式HP
http://www.ikumenclub.com/

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杉山ジョージ

杉山ジョージ

兼業主夫放送作家。フルタイムで働く服飾デザイナーの妻と共働きしながら中1と年中の娘二人を子育て中。NPO法人ファザーリングジャパン秘密結社”主夫の友”広報担当。NPO法人イクメンクラブ所属。他にも日本パパ料理協会、しながわオヤジホールディングスなどなど数々のパパ活動に携わりまくっています。

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