育児に積極的な父親が増えていく中で、悩みを抱えるパパが増えてきています。
子供のこと、妻との関係、自分自身のこと。ライフスタイルの変化に伴い、どうしても戸惑うことも多いでしょう。まして、ほとんどのパパが初めての「子育て」という体験の中で悩みは多いはず。
それなのに、パパは子育てのこと、家庭のことを相談する人が少ないというデータもあるんです。
そんな悩めるパパたちのために、すいっち編集長斎藤が答える「パパのお悩み相談」。
今回のお悩みは、「妻との価値観の違いが原因で、ケンカが増えてしまった」です。ここでの回答が全てのパパに当てはまるわけではないけど、ちょっとでも参考になれば。
目次
夫婦で価値観は違って当たり前
結婚当初のラブラブの時代は、誰もが相手の価値観を尊重しながら過ごしていることかと思います。
相手の趣味、食べ物の好き嫌い、お休みの日の過ごし方など、じぶんの意見とは違うことはあっても、それを尊重し、いや、むしろ異なる価値観を持っていること自体に魅かれたという方もいらっしゃるでしょう。
その価値観というのは、産まれてから出逢ってきた人、モノ、経験で培われてきたものです。産まれてから全く同じ人生を生きてきた人は、この世の中にはいないはず。ですから、全てのシーンで同じ価値観を持てるということは不可能で価値観が違うってことは極めて当たり前だと思った方がいいですよね。
「価値観は夫婦で違って当たり前」
ここを認識するところからスタートしましょう。
どうしてケンカになってしまうんだろうか?
「子育て」のことでケンカが増える家庭というのは、パパが子育てに積極的だからこそ。子育ての関与が少ないパパは、日々の細かな事は、ママにお任せしちゃっているので、ぶつかることも少ないでしょう。
パパが育児に積極的になればなるほど、ぶつかるシーンも増え、細かな事で「それは違うだろう」と感じることが増えてくるんだと思います。
「食事のしかた」「お友達との関わり方」「おかたづけのタイミング」などなど、多くのパパやママが、自分の子供の頃、どのように両親に教わってきたのかを思い出しながら、子供に接しているのではないでしょうか?また、本やネットで、子育てのやり方を学んだとしても、自分の子供の頃がベースになって、そこに新しい手法を積み重ねていくことでしょう。
体系的に子育てを学んだことがない人たちにとっては、子供の頃の育てられ方というのは、体の中に染みついているもので、「当たり前」になっていることが多いんですよね。その夫婦の間で、その当たり前は違うわけなので、そこでぶつかり、ケンカが起こってしまうんです。
意見が衝突するのも当たり前。感情的にケンカになってしまわないように、しっかりと話し合う場を作りましょう。その積み重ねで、少しずつ「子育て」に対するスタンスが理解できるようになり、きっとケンカも減っていきますよ。
話し合う時の3つのポイント
冷静になれる時間に話し合おう
感情的な状態では、実のある話し合いはできません。感情的になりそうだと思ったら、「また、後で話そう」と伝えて、しっかりと考えをまとめて話し合う時間をとりましょう。
相手の発言の背景を面白がろう
価値観がぶつかったら、それはチャンスだと思うようにしましょう。だって、自分では想像もしてなかった新しい考え方が、そこにあるんですから。
なぜ、そのような子育てをするのか?自分と異なる意見は、子育ての幅を広げる大チャンスです。その背景に興味を持って、積極的に吸収してみようと思ってください。その上で、自分の価値観とも照らし合わせ、方針を決めていくように心がけてみると良いでしょう。
相手を論破しない
ケンカの相手は、これから一生つきそうパートナー。後々、遺恨を残さないよう、勝ち負けをつけるような話し方は避けましょう。
子育てに関する知識の差、思いの違いから、自分の意見を筋道を立てて通したいという気持ちもわかりますが、相手を受け入れるところから話し始めましょう。
いかがでしたでしょうか?意見がぶつかるということは、ふたりで子育てができている証拠です。こういう悩みは、ワンオペ家庭にはない贅沢な悩みなのかもしれませんね。
みなさんのお悩みのヒントになれば。
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斎藤 哲

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