「他の家庭では、パパがどんな子育てをしているのかを知りたい」
NPO法人オトナノセナカの人気プログラム「パパノセナカ」に参加する動機で、いつもトップの理由がこれだ。
日本のパパって、なかなか職場では「子育て・家庭」のことは話さない。ましてや、保育園・幼稚園でパパ友を作ることもなく、子供をきっかけに友達が増えるというパパも稀のようです。
体系立てた「子育て/家庭の作り方」を学ばないパパたちにとって、他の家庭では、どのようにしているのかはとても気になるところ。
今回、熱で暮らしを豊かにするリンナイ株式会社(本社:愛知県名古屋市、 社長:内藤 弘康)が、 世界の共働き夫婦の家事事情を探るべく、 日本(東京)、 共働き夫婦が少ない韓国(ソウル)、 ナニー文化が浸透しているアメリカ(ニューヨーク)、 共働きが主流のドイツ、 ワーク・ライフ・バランス先進国であるデンマーク、 5カ国の30~49歳の男女計500名を対象に、 「共働き」に関する意識調査を実施しているので、そのデータを見ながら、パパの家事に対するスタンスを見ながら、「家事」って何なのか考えてみましょう。
(リンナイ株式会社 【熱と暮らし通信】世界5カ国の「共働き」に関する意識調査 より)
共働き夫婦の平日の過ごし方
Q:あなたの普段の平日の一日あたりの過ごし方について教えてくださ
これは、男女の平均時間なので、パパがどうこうって話じゃないんだけど、やっぱり、日本人は仕事をしている時間が長いねぇ。
そして、家事の時間は1.88時間 。そして、夫婦の時間が日本はとっても少ないんですね。1.31時間だって。
起きて、食べて、家事をして、子供の面倒をみて、仕事をして、寝て、、、
きっと、どの国でもやっていることはざっくりと一緒だよね。それなのに、家事の時間にこれだけ差が出てくるってどういうことなんでしょう?
何か構造的に違うのか、それとも、「家事」に対する意識が違っているんでしょうか?
夫婦の家事分担はどうなってるの
Q: あなたは、 配偶者(パートナー)と家事を分担していますか。 (単一回答 N=500)
これは、ある程度、想像通り過ぎて何も言えないけど、半数ちょっとの家庭でしか家事の分担ってしてないようですね。
パパって「家事」が嫌いなんですかね?それとも、ママが家事をやらせてくれないんでしょうか?
そもそも、「家事」をすることに意義を感じられてないことが原因なんではないですかね?
何のために「家事」ってするんでしょうか?
Q: あなたの配偶者(パートナー)の家事に対する協力度は、 100点満点で評価するとしたら何点ですか?
おっ、ドイツも低い。。。
好きな家事と嫌いな家事
Q:あなたと配偶者(パートナー)が担当している家事内容について、 以下の中から当てはまるものをお選び下さい。 (単一回答 N=397)
日本のパパが比較的やっている家事は、「食事の後片付け」「ゴミ出し」のようですね。そして、「料理」をしている割合の低いこと、低いこと!そして、注目したいのは、「アメリカ」「デンマーク」が自分もパートナーもやらないという割合が、どの項目には入っているということ。
家事を夫婦だけでやるものではなく、ナニー(住み込みの乳母さん)や外部サービスに委託しているんでしょうね。
Q:あなたの最も好きな家事と最も嫌いな家事をそれぞれ一つお選び下
どこの国の男女も「料理」は好きなようですね。
そして、最も嫌いなのは「掃除」という意見が多いようです。好きなことは、進んでやると思うんだけど、嫌いな家事でもやる動機はどこにあるんでしょう。
やらなきゃいけないから?子供のため?自分のため?家族のため?
Q:あなたは、 家事をすることが好きですか。 以下の中から最も当てはまるものをお選び下さい。 (単一回答 N=500)
これ、結構、意外な数字じゃないですか?
日本の男性の46%が「家事」が好きなんだって!!約半数ですよ!
じゃ、もっと家事をすればいいじゃないですかね?
きっと、「時間がないから」「家事のメインはパートナーだから」と思っているから、ちゃんと家事について考えていないんじゃないでしょうか?
日本の女性も58%しか家事を好きだとは言ってないんですから。家族を作るという観点から、パパも家事についてちゃんと考えてないといけないよね。
パートナーの家事のスキルはどう思っている
Q:あなたは家事スキルが高いと思いますか。 同様にあなたの配偶者(パートナー)
日本の女性は自分に対しての評価が厳しいですね。最近、完璧主義なママほど、うつになったり、育児疲れを起しているという記事をよく目にします。「こう、しなきゃ」っていう意識を少し手放すといいかと思うんだよね。
で、そういう状況に陥っているパートナーをパパは、どうフォローするのか?きっと、同じ土俵にたって一緒に家事をするということだけではないような気がします。
Q あなたが普段、 家事を行う際、 家事を効率化させるために工夫していることは何ですか。 以下の中から当てはまるものをお選び下さい。 (複数回答 N=500)
この他にも家事を効率化させるための施策って色々とあると思う。
最近は、「家事代行」も利用しやすい料金のサービスも増えてきているし、昔ながらの地域で助け合う形などもあるよね。視野を広げて何の為に家事をするのかっていうことを一度考えてみるといいと思う。
家事って何だろう?
お城の石垣を組んでいる人に聞きました。「あなたは何をしているんですか?」
よへい:「へぇ、石垣を組んでいるんでさぁ」
ためきち:「へぇ、お城を作っているんでさぁ」
ごへい:「へぇ、お国の基礎を作っているんでさぁ」
日本、そして、世界の家事に対するスタンスについて、わかってきましたかね?
でも、この調査を見ても家事を単純な作業だと思っている人が多いんだと思います。そして、そこにクリエイティビティを感じなかったり、マイナスをゼロに戻す作業だと思っていて面白みを感じない人も多いでしょう。
でも、きっと、家事をすることって「家族を笑顔にすること」。家事を「笑顔を作る」ためのクリエイティブな仕事として位置づけ、より効率的に、費用対効果をあげ、家族の笑顔を増やす重要なミッションとするとどうでしょう?
こういうことを戦略的な観点から考えることが好きなパパって、きっと多いのではないでしょうか?
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斎藤 哲

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