子育てって誰もが不安ですよね。
女性の場合は、体に変化があるので妊娠期から不安は大きく、夫に頼りたい気持ちも大きいことでしょう。
男性の場合、体に変化がないので実感が沸かないと思います。奥さんのお腹がみるみる大きくなっていっても、実感もないまま時が経ち、急に赤ちゃんがベビーベッドに横になっていて、「今日から父親ですよ」と言われている感じがするのではないでしょうか?
でも、子育てを奥さんに任せっきりにするのではなく、夫婦でしっかりと話し合える父親になりたいという気持ちもあるかと思います。
誰も教えてくれない子育て、誰も教えてくれない良い父親・夫のなりかた、誰も教えてくれない家族の作り方。
子育ては本当に誰も教えてくれないのでしょうか?
世の中には多くの父親が既に存在しています。その中には、色んな苦労を重ねながら自分なりの父親像を築き上げている方もいらっしゃいます。そのような方に面と向かって、「どうしたら良い父親になれるんでしょうか?」と聞くことはできなくても近くにいることで多くの気づきを得ることができます。
「理想のパパになるより育児を楽しむオトコになれ」は、子どもを持つ男性のためのライフスタイル本として、すいっち編集長の斎藤が2年にわたり書き上げた本です。なぜ、こういった本を書いたのかを、ここでは書いておきたいと思います。
母親が求める理想のイクメンって何だ?
仕事は頑張って欲しいけど、できるだけ家事育児もサポートして欲しい。甘えたいけど、どこまで甘えていいのかわからない、と感じているママって多いんです。そういうママって、SNSや子育てサイトで先輩ママの声を見て、どこまでだったらお願いできるのか、どういう言い方をするとパパも気持ちよく動いてくれるのかということを考え始めると思います。
「パパをいかに戦力にするのか?」とか「パパをその気にさせて家事を任せる〇つのコツ」という煽り気味な記事を読みながら、「ねぇ、他のパパって、〇〇や××までやっているみたいだよ。だから、あなたも頑張ってくれると嬉しいなあ」ってパパに伝えているんではないでしょうか?
一方のパパの気持ちはどうなっているでしょう?
最近の男性は、子どもが産まれたら家事も育児も頑張ろうという意識の方が多いと聞きます。それでも、家事育児に関しては母親が主導権を持つ家庭の方が多いと思います。父親は、母親の負担を減らそう必死に努力すれども、なかなか満足を得られるところまではいかなかったり、うまく家事をしても、要求はどんどん高まってくる、、、、「オレだって頑張っているじゃないか!」と言いたい気持ちを抱えたままモヤモヤしていることでしょう。
ママの理想のイクメン像はどんどん膨らんでいきます。だって、自分に都合の良い情報だけを選びパパに向けて発信しているんですから。それをプレッシャーと感じるパパもいるでしょう。
だからこそ、パパは、ママからの情報を鵜呑みにするのではなく、自分なりのスタイルを見つけ出さなければいけません。それは、ママからのリクエストを否定するのではなく、自分なりの考えの軸を持ってコミュニケーションを取るということです。そのためには、子育てに関する情報、WLB、将来の家族のことを真剣に考える必要があります。ママから一方的に押し付けられるイクメン像に振り回されては楽しい人生が送れないですからね。
理想のパパになるより育児を楽しむオトコになれ
ひと昔前は、「父親は仕事をしてお金を稼ぎ、母親は家庭を守る」というスタイルが当たり前でした。
ただ、時代は変わり、女性の就業率は70%に届こうとしており、政府も「女性の管理職を30%にまで高めよう」と言っています。子どものいる女性が職場復帰していけば、家族のカタチは前述のスタイルとは変わってきます。
家族のカタチは多様性は無限に広がっています。
父親の働き方、パートナーの働き方、家族構成の違い、ライフスタイルの違い、、、、
ありとあらゆるものが「違う」中で、検索してピタッとはまる解が得られることはごくわずかです。世間に合わせて「良い父親」のカタチを決めるのではなく、自分自身がどのように子どものいる人生を主体的に楽しめるかが大切なんです。
「理想のパパになるより育児を楽しむオトコになれ」は、そのような思いから産まれたパパのための本です。
2児の父親である私の体験、8人の父親たちの家庭や仕事に対する考え、子育て夫婦に起こりそうな「あるある」などをまとめながらも、多様な考え方を紹介しています。
「自信を持って子育てして欲しい」「子育てができる境遇を楽しんで欲しい」
そんな気持ちから産まれた「理想のパパになるより育児を楽しむオトコになれ」をぜひ、手に取ってお読みいただけると嬉しいです。
■併せて読んでもらいたい
父親として子育てをする覚悟を決めた長期育休取得パパインタビュー
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斎藤 哲
