子育てを大切に考える父親のための生き方改革

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「働き方改革」という言葉は世の中に浸透しているが、それの裏返しともなる「生き方改革」を考えている人は少ない。

子育てをしたいと考えている父親であれば、「働き方改革」を考えるとと同時に真剣に生き方改革も考えなければいけないと思いませんか?

子育てに積極的な男性が増えたといっても、まだまだ「子育ては母親」という意識が非常に強く、父親の子育ては、母親のサポート、その子育てを追従するものだという認識がほとんどです。

例えば、自治体などで開かれる父親学級というのは、母親の代わりができるかどうかということを主題においていて、自治体が発行する「父子手帳」も子育てに関するノウハウや家事の分担に関する記載が多い。これでは、母親のサポートができたら「合格!」という域を脱することはできないですよね。

本当にそれでいいんでしょうか?

子どもができたら、父親は自らの生き方を真剣に考えなければいけないと思います。変化を恐れずに。

今回は、カナダの父親育児推進のこと、そして、これからの父親が人生を楽しめるためのポイントを紹介いたします。

父親、それは地球上で最高の仕事

Fatherhood: it’s the best job on the planet

これは、2002~05年に実施されたカナダ保健省の父親の育児参加推進キャンペーン「My Daddy Matters Because…」のスローガンです。父親でいられるという貴重な時間をとてもポジティブに表現しています。

この施策の一環でカナダのオンタリオ州では、父親として子育てするための教材制作が行われました。この教材を制作する上でのポイントは、

① 母親を無視しないように気をつける
② 赤ちゃん・子どもとはどういうものかを具体的に示す
③ 読者に『うまくできていない』と感じさせないように最大の注意を払う

だそうです。

子育てをする上で、完璧を求めると本当に辛くなってしまいますし、誰にも得意不得意はあります。『完璧でなくていい、うまくいっていなくていい、これから学べばいい』というメッセージを組み込むようにしていたそうです。
また、母親が一人で子育てする時代は終わりました。父親が、子育てをすることは『すべきこと』ではなく、父親にとって素晴らしいことなんだという想いを持って欲しくて作成されました。

当初、カナダでも子育て期の「暮らし方」の見直しに視点があたっていて、今の日本の家事シェアをしよう、子育てで大変なママをサポート、ケアしようという風潮と一緒ですよね。もちろん、これ自体はとても必要なことです。

ただ、このカナダのプロジェクトは、父親になることの意義、子育てをするという貴重な権利をもっと活用しようというところまで踏み込んでいます。子育てをしないということは、人生の幅を広げるチャンスを逃しているとも言い換えてもいいでしょう。

子育てを通して父親自身の人間的成長と人生の質の向上の視点をもっているところが重要で、父親としての生き方改革を考える上でとても重要な指針になっています。

父親を楽しむための3つのポイント

そろそろ、日本の父親の子育ても次のステージに向かう時期だと思います。単なる母親のサポートではなく、自分なりの子育てのあり方を見つけ、父親としての人生を楽しむという視点を持ちましょう!

母親は、出産に際して、キャリアや子育てを主体的に考え、大なり小なり変化に対応しないといけないという状況に追い込まれ、限られた時間の中で、今後の人生について考える時間を作ります。父親は、このような「生き方」を考える時間を持たず、流れにまかせて過ごしてしまう方が多いんだと思います。

純粋に子育てを楽しむ、子どもの将来を考える、夫婦の将来を考える、家族のあり方を考える。
これからの「生き方」を考えるための時間を作ったら、まずは、ここにあげる3つのポイントについて向き合ってみてください。

①働き方を考える

特に、仕事=収入の重要性が増してくるので、今の働き方に固執しがちですよね。それでも、うまくワークライフバランスが取れるのであれば良いのですが、そうでなかったとしたら、変化を恐れずに行動する勇気が必要です。将来のことを考えることも大事ですが、それ以上に、「今、この瞬間」を充実させることの方が重要です。

父親業を考えた時に最も重要な部分が「働き方」ですよね。自らの「働き方改革」を考えなければいけません。私の周りには、子どもが産まれたことをきっかけに、時短で働くパパもいれば、会社のフレックスを利用して、早朝出勤をして17時には帰宅するパパもいます。子どもとの時間が取れないことを理由に、フリーランスになったパパもいます。

父親の悩みナンバー1は、「子どもとの時間がとれないこと」という調査結果もあります。会社からのアクションを待つだけではなく、自らが主体的に動いていかないと、あっという間に子育て期を逃してしまいますよ。

②子どもと向き合うために探求をする

子どもの謎とも思える行動には全て理由があります。子どもとのコミュニケーションにもノウハウがあります。

子どもの心の動き、脳の働きを理解することができれば、本当に面白くなってきますよ。子どもの将来のことや、「しつけ」などを考える前に、今、目の前にいる「子どもを探求」してみましょう。

・何度も同じ絵本を「読んで」とせがんでくる

・なかなか公園から帰らない

・ちょっとしたことでも「見て見て」と言ってくる

・なんでも口にいれたがる

・落ちているモノをすぐに拾いたがる

これらの行為には、全て子どもなりの理由があります。子どもを探求すると、愛おしさが増してきて、もっともっと知りたいと思うようになってきますよ。

③「つながり」をつくる

子どもが産まれて間もない頃は、5年後や10年後のことなど考えることはできないかもしれません。目の前のことで手一杯かもしれません。ただ、子どもが産まれると自然と地域での「つながり」を作るきっかけが随所に出てきます。男性の場合、仕事に費やす時間が多くて仕事上の仲間はたくさんいても、地域での「つながり」ってとても薄くないですか?

以前、NPO法人ファザーリング・ジャパンは、「子どもは地域のパスポート」という言葉を発信していましたが、正にその通り!!

子どもが産まれたことで地域との「つながり」をたくさん作ることができます。そして、その「つながり」は一生モノになります。子どもが大きくなっても、仕事とは関係ないところで会える仲間って、なかなか作ることができません。特に、地域のパパ同士の「つながり」であれば、子ども同士で遊ばせることもでき、常に子どもに関する悩みも相談できます。

だから、そのようなコミュニティには、どんどん参加して欲しいと思います。

次世代パパの生き方改革とは

「父親、それは地球上で最高の仕事」というスローガンを紹介しましたが、同時に最も難易度の高い仕事ともいえるのではないでしょうか?仕事をして生活に必要なお金を稼ぎ、子どもの面倒も見て、妻、そして家族の将来をデザインするって1日24時間では足りませんよね。「全てにおいて完璧に!」と思っても、実際には難しいことの方が多いでしょう。

だから、完璧な父親である必要はないと思います。根底に、父親という仕事に向き合おうという想いがあれば問題ありません。

「働き方」「子ども」「つながり」

この3つのキーワードに向き合っていると、自然と人生の幅が広がってきます。子どもが産まれる前に慣れ親しんできた世界は、居心地が良いものかもしれませんが、積極的に育児に関わることで人生は全然違うものになってくるでしょう。

これから父親になるという方には、ぜひ、子育てをきっかけに人生の幅を広げていって欲しいと思います。

 

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斎藤 哲

斎藤 哲

7歳の娘と4歳の息子をかかえる2児の父。 2000年にネット業界に入り、企業のウェブコミュニケーションを専門領域とする。近年はFacebookのマーケティングコンサルの実績も多い。子どもに関わる仕事をしたくて「すいっち」を立ち上げた。 著書 Facebookマーケティング 価値ある「いいね!」を集める心得と手法 http://www.grouprise.jp/
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