パパコミュニティ紹介23「発達障がい児親の会 HAGU」 ~凸凹を認める社会を目指して活動するコミュニティ~

LINEで送る
Pocket

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

子育ての悩みは人それぞれ。親たちの考え方も人それぞれです。でも、持っている子どもたちの未来を案じる思いは同じ。そのために動き出している人もいるんです。「パパコミュニティ紹介」では、パパコミュニティだけでなく、パパママを問わず、子どもたちのために活動しているコミュニティを紹介していきます。あなたが共感できるひとつのきっかけになるかもしれないことを願って。様々なコミュニティを支えている様々な先輩パパたちの声を届けていきます。

今回は、宮崎県日南市で発達障がいの子どもを持つ親たちが集まってでき任意団体「HAGU」の増田中さんにお話を聞きました!

 

<HAGU 基本情報>

■設立年月 平成26年4月

■現在のメンバー数 10人

■参加入会資格 発達障がいに限らず子育てに困っている悩んでいる人ならだれでも

■主な活動内容 茶話会 オープンイベント参加 映画上映会 など

 

まさか自分が発達障がい児の親になるとは思わなかった

現在、5年生、4年生、3歳のお子さんを子育て中の増田さん。4年生の長男が発達障がいのひとつ「アスペルガー症候群」と診断されたのは5歳の時だったといいます。増田さんは診断されたときのことをこう振り返ります。

 

「ショックではありました。でも、一方でホッとしたところもあったんです。それまで『なんでうちの息子はこうなんだろう?』と悩んだり、周りから“育て方が悪いから”とか“愛情が足りないから”とか言われることもあったのですが、その原因がわかったことで、自分がやってきたことが悪かったわけじゃないということも分かったので。

自分自身が育ってきた環境の中では発達障がいを持つ人と関わることがなかったので戸惑いも多かったですが、看護師という職業柄、最低限の知識は持っていたので、それはよかったと思います。」

共感者がいることが助けになる

そんな状況の中でHAGUという会を作ったのはどんな理由があったのでしょうか?

 

「一度離婚を経験しているので最初はシングルファザーとして息子を育てていました。その時に、今の妻と出会ったのですが、妻は自分だけでなく息子のことも理解して支えてくれました。発達障がいの子どもの事を理解してくれる人もいることを実感したのと同時に、わかってくれる人がいることでとても気が楽になったんです。

だからこそ、他にも悩んでいる人がいるのであれば、同じような悩みを持った人が共感しあえる場を、当事者として作るべきだと思ったんです。そうしたら徐々に人が集まってきたのですが、中には、今まで人に話せなくてため込んでいたものを吐き出して泣き出してしまうような人もいました。そういう姿を見てもやっぱり共感してくれる人がいることが重要だと感じています」

大変なのは発達障がいの子どもだけじゃない

現在は月に一回の茶話会などそれぞれが感じていることを語り合い、息抜きができる場所を作ることが主な活動のHAGU。活動をしている中で感じていることがあるそうです。

 

「うちにも発達障がいを持つ長男の他に二人の子どもがいますが、正直なところ、育てるのは、全員大変です(笑)もちろん、それぞれに得意なこと苦手なことが違うし、個性がありますから大変なポイントは違います。子ども一人一人に凸凹があるんです。その一つがうちの長男のような発達障がいだったというとらえ方です。だから、僕たちのような発達障がいの子どもを持つ親だけが大変、とは思っていなくて、そういう僕らとは違った悩みを持った人たちとも一緒に活動したいと思っています。大切なのは、そういう違いがあるということをできるだけ多くの人に理解してもらうことだと思っています」

凸凹を認めてもらう社会を作るために

増田さんはメンバー内での活動のほかにも多くの人が参加できるイベントなどを実施しています。例えばどんなことをしているのでしょうか?また活動するうえで気を付けていることとは?

 

「発達障がいに関していえば『みんなの学校』という発達障がいを扱った映画があり、その上映会を日南市で行ったのですが、およそ600人の人たちが来てくれました。

僕自身ができることは小さいかもしれないけど当事者として発信していくことは必要だと思いますが、ただ“うちの子は大変だからなんとかしてほしい”というような独りよがりの発信をしないことは気を付けています。他にも大変な人はたくさんいますし、主張をするだけではモンスターペアレンツやクレーマーと変わりません。

息子が通う学校に何かを提案するときも、ちゃんと調べたうえで、具体的な案を出すようにしたり、とにかく丁寧に動くことは大切にしています。これは障がいに限ったことではないと思いますが。そうやって動いても、すぐに変わるものではないので、もしかしたら自分の息子たちには届かないこともあるかもしれないけど、もっと先の次の世代へ少しでも役立つことができればと。制度という意味では行政や自治体への働きかけも大切ですが、僕としてはやっぱり一般の人たちにも広く知ってもらうことが世の中を変えていくような気がしています。」

 

子育てをしている中で、困ったり悩んだりすることはどの親にも経験があると思います。そんなときに、語り合える、思いを共有できる仲間を作る上ではやはりこういうコミュニティが大切であることを改めて感じました。考えてみれば大人だってみんな凸凹なわけです。みんなが自分も凸凹であることを理解した上で、子どもたちの凸凹を認められるようになることを願います!

HAGU(日南市 創客創人センターサイト内)
http://bit.ly/2hwWwIh

本記事に掲載されている情報において、その正確性や有益性などを保証するものではありません。この記事の情報から行う全ての行動については、読者の責任によって行ってください。「すいっち」では、その責任を一切負うことはできません。また、記事に掲載される金額やサイトURLなどは時期によって異なる場合などがありますので、詳細な情報は必ずリンク先でご確認ください。

このライターの他の記事を読む

このライターの記事一覧

The following two tabs change content below.
杉山ジョージ

杉山ジョージ

兼業主夫放送作家。フルタイムで働く服飾デザイナーの妻と共働きしながら中1と年中の娘二人を子育て中。NPO法人ファザーリングジャパン秘密結社”主夫の友”広報担当。NPO法人イクメンクラブ所属。他にも日本パパ料理協会、しながわオヤジホールディングスなどなど数々のパパ活動に携わりまくっています。

関連記事

コメントをどうぞ