兼業主夫放送作家の杉山ジョージです。1976年生まれ。不惑のはずが惑いまくっている40歳。服飾デザイナーの妻、アヤコとはいつの間にか結婚16年目に突入。子どもは二人。いずれも女子。この連載では主に、中学校1年生の長女なっちゃんとの経験と、そこで得たもの、失った(?)ものなど、一般的に難しいと言われる“父と娘”の関わりを綴っていきます。
父と娘だから良かったこと、父と娘だから困ったこと、特に娘を持つパパさんや、習い事を頑張るお子さんがいる方に、もしかしたら参考になるかもしれないいけど…、ウチの娘、かなり個性的なので参考にはならないかも…(苦笑)まあ、気軽にお付き合いくださいませ。
お手伝い。してほしいですよね。たくさん。でも、なかなかしてくれないですよね。全然。
まあ、中学生になったなっちゃんもそれほど積極的にやってくれるわけではないですが、あくまで“お手伝い”をしないだけ。自分一人の時は本当になんでもする。もしかしたら、それは僕がこんな風に育てたからかもしれない、というお話。
お手伝いブームがあるのです
「包丁買って!」なんてことを言いだしたのは、確か保育園の年中さんの時。今までこっちが料理をしていてもあんまり入ってこなかったのに、なんでそんなことを言い始めたんだろう?と思ったら、やっぱり保育園でのブームの影響。子どもの言動はだいたいそういうものである。
保育士の方に聞いたところ3歳から4歳くらいになると互いの関係が確立されていくので、いわゆるおままごとがちゃんと成立するようになってくるという。
で、早生まれで小さいなっちゃんはどうやらだいたい妹とか娘とかそういう位置づけになっていたのだ。そうなると、できればママの役になってご飯を作ったりそういうことがしたいと思うものらしく(うちではそういうママの姿はあんまり見てなかったけど 笑)やらせてほしいといいはじめたのだった。
やっぱりすぐ飽きた
料理ができるようになって損なことはない。子どものころからそう思ってきたので、僕も中学生くらいから自分で料理をしていた。
だからこそ、その申し出にはすぐに乗り、子供向けの包丁を買って、一緒にキッチンに立たせた。
しかし、そこはやっぱりこちらの思い通りにはいかないもの。踏み台に乗せて、キュウリを切らせてみたのだが、一本切りきる前に、飽きた…。そして包丁を持って遊びだす。危ないってば!結局包丁を取り上げる。まあ、そんなもんだよな。でも、考えてみれば子どもが飽きてしまうのは当たり前のことである。ここはひとつ、それをどのようにすればよいのか?考えることとした。
お手伝いはやらせない、ことにした
それからというもの。僕が料理をしていると包丁を指さしてなっちゃんは言う「私にもやらせて!」そんなときはこう返す「丁重にお断りします」で、説明する。
やるっていうけどすぐに飽きてしまうし、まだ上手にできないじゃない。今はまだやらせることができないよ、ただ、それって割と普通のことだから、あなたが悪いというわけじゃないけどね、と。
子どもに言うというよりも、仕事の後輩に言うようなイメージで。すると、なっちゃんはさらに切り返してくる「じゃあ、出来るようになったらやらせてくれるの?」そうそう、別にできるならやってもいいよ。なっちゃんはキッチンから離れて、おもちゃのキュウリと包丁で練習を始めた。
は!これだ!
いろいろなことに共通しているが、なっちゃんが頑張るのは悔しいとか、やってやろうじゃないか!というときだ。そうか、こうすれば、いろいろやろうとするのか。
やりたい、を育てる
多くの子どもに共通することではないのかもしれない。でも、うちの娘、なっちゃんの場合は「やりたい」という言葉が出たときにすぐにやらせるとすぐ飽きる。
でも、一回、二回断ると「やりたい」が「どうしてもやりたい」に育つらしい。
しかも、こちらとしては、こうしたらやらせる、というラインを明確にする。具体的にやることが分かればなっちゃんは強い。だから、その後年齢が上がってからも「ちょっと手伝って」ではなく「これをこうしてここまでやって」というできるだけ具体的なことを伝えるようにしている。そこまで積極的にはやらないまでも、指示されたことは的確にやる子になったと思う。いつもじゃないけど(汗)
ただ、なっちゃんのもう一つの性格「自分のペースでやりたい」が今は強い。だから、こちらの手伝いをするよりも、一人で家にいるときに勝手になんでもしているパパにもママにも余計なことを言われない時間の方が心地よいのだろう。
さて、ここで恒例の姉妹比較。次女のたまちゃんは年長になった今でも包丁を買ってとは言わない。でも、強烈な“やりたがり”である。放っておけばフローリングを拭き、周りにあるものを片付け、洗濯物をたたむ。なんてありがたいことだろう。
がしかし、2つほど難しいところが。
何かをすると必ず「やったよ、すごいでしょ?ありがたいでしょ?」と聞いてくる。ほめられたい、認められたい願望が彼女が動かしているのだ。そしてもう一つは、やっぱりたまちゃんもマイペース。やり方に口を出したら、キレがちである。まあ、このマイペースさは、姉妹だけでなく、家族全員だから、もうしょうがないことですな。周りの皆さんに迷惑をかけないように気を付けます(汗)
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杉山ジョージ

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