ビジネスの現場では、挨拶に欠かすことが出来ない名刺。それはパパ友を作る時にも非常に有効なアイテムなのです!しかもそれが、ビジネスのことではなくパパとしてのプロフィールがまとまっているものであれば、より素晴らしいコミュニケーションアイテムになります。
「はじめまして、私こういうパパでございます。」では、パパ友が欲しい!という皆さんがどんな名刺を作ったらよいか?そのヒントにしていただきたい“パパ名刺作り”のプロセスをお伝えしていきます。
今回は、“ワーク・ライフ・シナジーの伝道師”として講演などを行っている尾形和昭さんのパパ名刺作りをレポートします!
労働組合での経験が自分を変えた
―「よろしくお願いします!」
尾形(以下、尾)「よろしくお願いします!」
―「今は、講演活動などいろいろなことをしている尾形さんですが、以前はどんな仕事をしていたんですか?」
尾「いわゆる会社員なんですが、ちょっと違うのは労働組合の役員などをしていました」
―「労働組合!?大変そうなイメージがありますね…」
尾「大変でしたよ(笑)普通の会社員としての業務をしながら、働いている仲間たちの環境を整えるために会社側と交渉していましたので」
―「もともとはどういう経緯で労働組合に関わることになったんですか?」
尾「先輩からのキラーパスです(笑)自分からやりたくてやったわけではありませんでした」
―「それでも、長くやってきたわけですよね?理由は何かあったんですか?」
尾「労働組合にかかわるまでは、会社員として普通に働くことが当たり前でした。
でも、やるようになって、実は裏側でこんなことをしていてくれたからこそ普通に働けるんだ、と気づいたんです。
支える人がいないといけないと。実直に向き合っているうちにたくさん気づきがありました」
―「自分の考えが変わった?」
尾「めちゃくちゃ変わりましたね。だからこそ、どうやって働く仲間を支えていけばいいか、たくさん考えて、たくさん勉強して、そういう中で“ワーク・ライフ・バランス”という言葉に出会ったわけです。やっぱり人生を充実させることがモチベーションにつながって仕事もまたうまくいく。単にヤジロベーみたいに仕事と人生に使う時間のバランスを取ることだと思っている人もいますけど、そういうことではないです。
私の場合、その仕事と人生には相乗効果があると思うので“ワーク・ライフ・シナジー”と話しています。」
二人目の妊娠で変わった家族の形
―「ただ、普段の仕事と労働組合の仕事。両方をやらないといけないんですから、家族と過ごす時間を取るのは難しかったんじゃないですか?」
尾「はい、まさにおっしゃるとおり。ただ、うちは今8歳の長女が生まれるタイミングで妻が専業主婦になったので、子どもと過ごす時間がなかなかとれなくても、
家の中は安泰に回っていました。ところが、妻が二人目を妊娠した時にそうもいかなくなったんです」
―「何か、問題でもあったんですか?」
尾「つわりがひどいうえに、子どもを面倒みなきゃならない状態で。家事がままならない状態になってしまって。
ある日、家に帰ったとき、ぐちゃぐちゃになっている状態を見て、このままでは家が荒れていってしまうと危機感を感じたので、生活を変えました。
できるだけ早く帰ることにしたんです。そもそもワーク・ライフ・バランスを推進するために会社の人たちには早く帰るように言っていた立場だったので、それを自分で実践して見せるという意味もあったんですけど」
―「自分で言っておきながらできていなかった?」
尾「そうですね、残念ながら。危機感を感じて初めてまっすぐ向き合うことができたのかもしれません。そして、自分で早く帰るようになってからは、それまでより 会社の人たちに対して“早く帰った方がいいよ!”と強く言うようになりました。
家に帰って子どもと過ごして、家事をやると妻から感謝されて家の中もいい雰囲気になるし、だからこそ仕事に対してやる気も起きることを実感したので。」
―「夫婦の関係も良くなりました?」
尾「もともと悪くはなかったですけど、よくなったと思います。その時期、夫婦で決めた大事にしていることは“自分たち夫婦が笑っていないと子どもたちも笑えない”ということです。そういう思いを共通認識で持っていることはいいですね」
自分の父親が手本
―「尾形さん自身が育った環境は、今の子育てに影響していますか?」
尾「いい意味でしていますよ。旅行にしても、ちょっとしたお出かけにしても小さいころはとにかくいろいろなところに連れて行ってくれる父で、思い出もたくさんあります。
その連れて行ってくれた場所で会う人たちと話をするのは楽しかったですね。
あとは、自分がこうしたい!といえば、頭ごなしに反対するわけでもなく、しっかり話を聞いてくれて、応援してくれる。私にとっては“よき理解者”でした」
―「自分もそうなりたいという思いはありますか?」
尾「あまり意識したことはなかったですけど、あると思います」
―「今、お子さんは二人。8歳の長女と5歳の長男がいるそうですが、どんなお子さんですか?」
尾「長女はコツコツ型で、ホメれば伸びるタイプ。小さいころから公文をやっているんですけど、表彰されたりしたときに、割と多めにほめていたら
ぐんぐん伸びていって、今では小学校3年生なのに中学校3年生くらいのレベルのことをやっています。これは本当にすごいなと感じています。
一方で、弟の方はまた全然違って、お調子者の自由人。この前、遠足があったときに、わざわざ自分でプリントみたいなものを作って私に一緒に来てほしいって
渡してきたんですけどそれがもう自由全開!まあ、そもそも自分でそういうものを作ろうという発想が私にはないので、自由な発想を楽しんでいます。今、通っている保育園でも、周りからは独特の感性だね~と言われますが、おおむねホメ言葉と受け取っています。」
―「それだけ理解できているのは、会社を辞めて一緒にいる時間が増えたからですか?」
尾「全てがそうではないでしょうけど、少なくとも一緒にいる時間が増えたことで、より仲良くなっているとは思います。例えば土日の朝ご飯は私の担当なんですが
長女は手伝ってくれて、一緒に料理をするのは楽しいですよ。ホットケーキとかそれほど難しい料理ではないですけど、教えるとどんどんできるようになっていくし。
あとはお父さんのフレンチトーストが食べたい!とか言われるとたまらないですよね」
妻もまた、よき理解者
―「会社を辞めるとなったときに奥さんはなんて言ってました?」
尾「反対はされなかったですね。自分のやりたい気持ちを理解してくれました。」
―「じゃあ奥さんもまた尾形さんにとって“よき理解者”なんですね。」
尾「そうですね。父親といい、妻といい、よき理解者に囲まれてありがたい限りです。
だからこそ、自分も子どもたちにとってそうでありたい」
―「そのために心がけているのはどんなことですか?」
尾「月並みですけど、やろうとしていることにはあまり口を出さないようにしいています。子どもたち自身が思っていることを実現してもらいたいので。あとはあれこれ言わないことで、自分自身で考えられるようにはなってもらいたいかな」
―「なるほど。では、そういう尾形さんの理解者ぶりを表す名刺にしたいですね」
尾「そうですね。いろいろな出会いのおかげで今があるわけですし、パパ名刺を配ってもっともっといろいろな輪を広げたいですね」
―「了解です!では、そういう名刺を作りますね!」
尾「よろしくお願いします!」
向き合って理解することで、たくさんの気づきを得てきたと楽しそうに話す尾形さん。
子どもの話も奥さんの話もエピソードが止まらないところを見ると、よほどたくさん観察しているように感じました。
さあそんな尾形さんの名刺のデザインがこちらです!
いかがですか?
あなたもこんな素敵なパパ名刺を作ってパパ友を増やしてください!
本記事に掲載されている情報において、その正確性や有益性などを保証するものではありません。この記事の情報から行う全ての行動については、読者の責任によって行ってください。「すいっち」では、その責任を一切負うことはできません。また、記事に掲載される金額やサイトURLなどは時期によって異なる場合などがありますので、詳細な情報は必ずリンク先でご確認ください。
このライターの他の記事を読む

杉山ジョージ

最新記事 by 杉山ジョージ (全て見る)
- “ツナギ”で繋げ!家族の絆! ~パパ向け家事育児アイテム「パパのツナギ」ができるまで~⑩ - 2018年4月2日
- “ツナギ”で繋げ!家族の絆! ~パパ向け家事育児アイテム「パパのツナギ」ができるまで~⑨ - 2018年3月26日
- “ツナギ”で繋げ!家族の絆! ~パパ向け家事育児アイテム「パパのツナギ」ができるまで~⑧ - 2018年3月22日