ビジネスの現場では、挨拶に欠かすことが出来ない名刺。それはパパ友を作る時にも非常に有効なアイテムなのです!しかもそれが、ビジネスのことではなくパパとしてのプロフィールがまとまっているものであれば、より素晴らしいコミュニケーションアイテムになります。
「はじめまして、私こういうパパでございます。」では、パパ友が欲しい!という皆さんがどんな名刺を作ったらよいか?そのヒントにしていただきたい“パパ名刺作り”のプロセスをお伝えしていきます。
今回は、ネットリサイクルショップを経営しながら兼業主夫をしている坪井博一さんのパパ名刺作りをレポートします!
震災をきっかけに兼業主夫に
―「よろしくお願いします!」
坪井(以下、坪)「よろしくお願いします!」
―「兼業主夫になったのはいつからですか?」
坪「東日本大震災の後です。あれで生き方が変わった人もたくさんいると思いますけど、まさに自分もその一人。当時はまだ子どもが今8歳になる長女一人だったんですが、普通に共働きで働いていて、娘と離れた状態で被災することを怖いと感じました。
当時、妻が正社員で、自分は派遣。夫婦で話し合った結果、どちらかが子どもの近くにいるためには、僕が一回会社をやめよう、ということになり、主夫になったんです。
とはいえ、妻は専業主夫ではなくて、仕事はしてほしいというタイプだったので家でできるビジネスを始めて、今に至るという感じですね」
―「坪井さん自体が家に入ることに抵抗はありませんでしたか?」
坪「最初のうちはいろいろと戸惑いはありましたけど、抵抗はあんまりなかったです。
一つは“仕方なく”ではなく“自分で選んだ”ということがあると思います。
もう一つは育った環境でしょうね。両親が共働きで、母方のおじいちゃんおばあちゃんと同居。マスオさん状態の父親は料理でもなんでもできました。家族全員で駅の売店を回すというような仕事だったので、いわゆる“一般的”というものとは違う環境で育ったんです。普段はおじいちゃんおばあちゃんと一緒だったし、小学校のころから夏休みとかはお店の手伝いに行ってましたし」
―「小学生から働いていたんですか??」
坪「届いた雑誌や本を並べたり、お手伝いでしたけどね。うちにとっては“戦力”だったみたいです(笑)
そんな風に育ったおかげで、いわゆる“みんなと一緒がいい”みたいな固定観念はほぼないですよ。むしろ“違って当たり前”だと思ってました」
―「そういう経験は、今の子育てに役立っていますか?」
坪「めちゃめちゃ役立ってますよね。娘たちにも周りと比べてどう、ということは求めないですし、その子の“らしさ”を尊重できるところがあります」
とにかくたくさん遊べ!
―「子育てをしている中で心がけていることはなんですか?」
坪「なんだろうな~。基本的なところとしては、子どもの意思を最優先にすることですね。
自分からやってみたいと言った習い事は可能な限り全部やらせます。それからなるべくこっちからアレコレ言わないで好きにさせる。まあ、全部が全部そういうわけにはいかないんですけど(汗)やっぱり自分が好きだと思ったことをやってもらって、それを応援していきたいです」
―「子どもによく言う言葉ってありますか?」
坪「あー『とにかくたくさん遊べ!』というのは口癖みたいになってます。
長女は『パパみたいにうちで働きたい』っていうほど、家が大好きなんですけど。
遊べと言ったらずっと遊んでいますね。絵や工作が大好きで、なんか静かだなと思ったら、自分で絵本を作っていたり」
―「逆に、勉強しなさい!とは言わないんですか?」
坪「言いませんねー。もともと勉強は後からどうにかなるかなっていうところもあるのですが、長女の場合、言わなくてもやってるんですよ、勉強を」
―「すごい!」
坪「いや、すごいというか、なんかやたらに気を回すタイプで、周りを見て、勉強はやらないといけないんだな、と勝手に思っているんですよ。
だからこそ、こっちが『遊べ!』って口に出すと、彼女は『あ、遊んでいいんだ』って安心して遊べるところがあるみたいなんです。」
親子をつなぐ本の存在
―「坪井さん自身の趣味ってなんなんですか?」
坪「いろいろありますよ(笑)ソフトボールをやったり、折り紙を折ったり工作するのも好きで長女が通う小学校の図書館をそれで装飾したり。きっと娘たちはそれを見て真似するようになったんだと思いますけど。そういう中でも一番はやっぱり“読書”ですね」
―「それは昔からですか?」
坪「小学校5年生の時、おばあちゃんから“コレ面白いから読んでみな”って一冊の小説を渡されたんですけど、これが読んでみたらめちゃくちゃ面白くて完全にハマりました。それからはもういわゆる少年マンガとかをまったく読まなくなってしまったんです」
―「すごい!ちなみにその本は覚えていますか?」
坪「シドニィ・シェルダンの『ゲームの達人』です」
―「小5で!?」
坪「小5でしたね(笑)でも、面白かったんですよ。それ以来本当にたくさんの本を読んできましたね。最近では、歴史絡みの小説とか育児本を読むのも好きです。」
―「でも、実際に育児をしていると育児本には書いていないことも多くて、勝手に役に立たないな、とか感じたりすることってありませんか?」
坪「役に立たないことの方が多いことはよーく知ってますから(笑)
でもね“基本はなんだろう?”っていうところも気になったりするんですよ。役に立つかどうかじゃなくて、知識として持っておきたい。知識欲みたいなものは人一倍強いんだと思います」
―「坪井さんが感じる読書の魅力ってなんですか?」
坪「単純に知らないことを知ることができるのもありますけど、何より、読書には資格も権利もいらないじゃないですか?もちろん本によってはある程度の素養がないと理解できないというものもありますけど、基本的には誰でもできるところがいい。
ついでに言うと、やっぱり紙の本が好きですね。あの“めくる”っていう作業が好きで。できることなら本に囲まれて生きていたい」
―「娘さんも本好きになりそうですね?」
坪「すごい好きですね、完全に影響を受けてます。長女に読ませたい本があると買ってきて、こっそり本棚に忍ばせておくんです。そうすると、ある日、それを見つけてうれしそうに読んでいたりします。あとはやっぱり子どもたちのおかげで今は絵本という新しいジャンルにも手を出すようになりました。娘の学校で絵本読みボランティアをしているんですけど、絵本も本当に奥深いですね~。学校の図書館とか一日いられます」
―「本でつながる親子って感じですね。」
坪「確かにそうですね。もう長女も8歳になって“クサい!キモい!”とか言ってきますけど(笑)僕は思春期が来たな~ってあんまり気にしてないですし全然仲良くやってますんで、このまま行きたいなと思っています」
―「僕も娘が二人ですけど、お互いいつまでもいい関係でいければいいですね!じゃあ、このお話を元に名刺を作りますね!」
坪「よろしくお願いします!」
底抜けに明るくてずっと笑っている印象がある坪井さん。小学生から家業のお手伝い、というなかなか最近では珍しい環境で育ってきたからこその柔軟でしなやかな生き方と子どもたちとの関係が素敵です!さあそんな坪井さんの名刺のデザインがこちらです!
<名刺デザイン>
いかがですか?
あなたもこんな素敵なパパ名刺を作ってパパ友を増やしてください!
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杉山ジョージ

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