今回は、「こそらぼ」という「男性が子育てに参画すると、社会は変わる!」と考えて活動している久保さんの寄稿記事となります。
目次
子育てはみんなに協力してもらおう
子育て中の共働き世帯は誰もが「時間」がないと感じていると思います。
1日24時間というのは誰でも一緒。
だからその時間をどのようにやりくりするかが重要であると言うのは簡単ですが、実行するのは難しいのが現実ですよね。
子育て中の生活は、自分ではコントロールできないことが多々あり、予定通りにいかないことの連続だと思います。予定通りにいかない毎日が続く中、子どものお世話や家事、そして仕事もしているママやパパはイライラが溜まることでしょう。
そんな状況でも仕事も育児も一生懸命な人たちは時間をなんとか捻出し、自分がやりたいことをやろうと頑張っています。
そして、時間を捻出する方法は、大きく分けて以下の4つぐらいかと思われます。
1.睡眠時間を削る
2.隙間時間(通勤、休憩時間など)を活用する
3.タスクを効率的にこなす
4.誰かにタスクをシェアする
1から3は自分の努力でなんとかできますが、それでも限界があります。だから子育ては自分で全てをやらなければならないと抱え込むのではなく、4のように誰かに協力を求めて、自分の限界を超えないようにすることが大事です。
だから、どういうことを協力してもらうかを夫婦で考える必要があります。
共働き家庭は家族以外の力も借りよう
まずは、1)家事、2)お世話、3)遊び相手、4)仕事という4つの側面にに分けて、それぞれにどんなサービスがあるかを整理してみます。
1)家事
家事は食事、洗濯、掃除など生活する上で必要なことです。子育て中とか共働きだからとか関係なく必要なタスクで、今は、家事代行サービスも非常に多様なサービスがありますよね。
家事代行に関する記事については、以下の記事を参考にしてみてください。
【ワーママ体験談】他人を頼ってみた〜家事代行編〜
東京で利用できる16社のおすすめ家事代行サービスを子育て世代目線で比較してみた!
2)お世話
お世話は赤ちゃんが誕生してからママ、パパすべての人が携わるタスクで、経験の有無に関係なく始まってしまうものです。
生まれたての赤ちゃんは自分で何もできないので、ママからおっぱいをもらったり、誰かにオムツを替えてもらったりとお世話してもらう必要があります。子どもが成長するにつれ、自分でできることが増え、ママやパパのお世話の負担は減っていきますが、小さい頃は助けて欲しいと思うシーンも多くでてくるでしょう。
ベビーシッターや子育てシェアサービスなどがありますよね。
3)遊び相手
子どもが小さいと遊び相手をすることも大切です。子どもは誰かと接し、遊びを通じていろんなことを学ぶ機会をえます。また赤ちゃんの頃は、ずっと一緒にいることが多いと、時々「大人と話がしたい」というようなストレスを感じるママやパパもいます。
時々、子どもは一人よりも二人の方が子育ては楽だという話を聞きますが、まさに兄や姉がこの遊び相手をしてくれるので、実は子育てにとって長男や長女は貴重な戦力だと言うことができます。
遊び相手に分類されるものとして、プレーパークや親子参加型イベント、各種イベントなどがあります。
4)仕事
子育てが始まった時に、パパもママも仕事に対する意識が一変します。特に、晩婚かつ高齢出産で子育てをしている家庭では仕事に対する思いが強く、なんとかうまく仕事ができる方法がないかと考え、悩んで考えた結果、まずは限られた時間で効率的に集中して仕事をするように取り組みます。しかし、組織に所属して仕事をしていると、個人の事情で時間を制御しづらい状況が発生し、自分だけでは解決できないことが起こり、悩むことがしばしばあります。
仕事はワークスタイルの多様化により、会社に行かずに働く在宅勤務やレンタルシェアオフィス、さらには託児所併設のシェアオフィスなどが広がってきています。ご自身の職場環境に応じて、できるだけ働き方を自分でコントロールできるようにしていきましょう。
コミュニケーションが不足している共働き夫婦
子育てしながら共働き世帯では、家事と育児をママとパパでうまく分担できずに困っている人がたくさんいます。そんなママやパパたちはどうすれば、家事、育児、仕事を両立できるかを考えてみたとき、子育て中のママとパパとがきっちりコミュニケーションを取れていないのではないかと考えました。
例えば、家事、育児、仕事という言葉を使っていますが、それぞれの定義がずれており、夫婦だから以心伝心でわかるだろうと思って過ごしていると、うまく意思疎通ができずに、モヤモヤしていることが多いような気がします。
子育て世帯のPDCのCはコミュニケーション
上手く子育て生活をまわしていくためには、PDCの考え方を導入してみるといいかもしれません。
まずは、タスクとプロセスのマトリックスを作り、タスクを可視化してみると、家事、育児、仕事の全体感を捉えることができると同時にタスクの実行だけに目が行きがちですが、その準備とタスクの実行後も見えてきます。的確に相手に協力してほしいことを伝えることができ、協力する方もタスクが細分化されているので、協力できる可能性が広がるのではないかと思います。
ただ、ビジネスでPDCというとCはチェックですが、家庭内でそのままPDCを持ち込むと喧嘩になりますので、子育ての場合は「コミュニケーション」だと考えています。
家事や育児をパパとママとで一緒に行うと喧嘩が増えたとか、一人でやる方が早いなどという話を聞きますが、これらは完了レベルの期待値と結果のギャップから起きており、どのように協力してほしいことを事前に合意するかがポイントになりますが、これはまさにコミュニケーションであり、非常に難しい課題だと思います。だからパパとママとで、それぞれの仕事など状況や子どもの状況などに合わせてルールを決め、柔軟に対応することがポイントになります。
小さいことからでも協力して子育てをしよう!そして楽しもう!
子育てと共働きを、タスクとプロセスに分解することで、どこに負荷がかかっていて、また時間の制約がかかっているかを、ママとパパとで可視化することでがポイントです。それで、お互いの状況を理解できるようになります。
また、漠然と協力してほしいと要求を出すのではなく、具体的に協力してほしいことを伝えることができることで、協力の依頼を受けた側もできる、できないをはっきり伝えることができるようになります。その結果、お互いにすっきりした気分で子育ても仕事もできるようになり、子どもの前で、笑顔でいられる時間が増え、子育てを楽しめると思います。
株式会社こそらぼ
co-founder 久保 主税
http://www.cosolab.com
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