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オレの育児スタイル 男性の育休 育児休暇を取得した男性に聞いてみた④ 育休をとる必要性を夫婦でしっかりと話し合うことが大事!

育児休暇を取得した男性に聞いてみた④ 育休をとる必要性を夫婦でしっかりと話し合うことが大事!

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日本の男性の育休取得率は3.16%。まだまだ、とっても低い数値ですよね。

「育児休暇を取得した男性に聞いてみた!」では、男性で育児休暇を取得した方とその会社を紹介していきます。

どのようにして職場の理解を得たのか?実際に育児休暇中は、どんな生活だったのか?などなど、これから育児休暇を取得しようか検討している男性のためのお役にたてるコンテンツです。

さて、第四回目は、ソリマチ品質管理株式会社 QM部 製品検査課の佐々木 雅志さんにお話しをうかがってきました。

目次

  • 1 育児休暇取得の大きな理由が長男のケア
  • 2 同僚のサポートが育休をスムーズなものに
  • 3 育休中に長男の成長を実感できた
  • 4 育休を取るということは選択肢のひとつでしかない

育児休暇取得の大きな理由が長男のケア

斎藤「佐々木さんのお仕事の内容から教えてもらえますでしょうか?」

佐々木さん「私どもソリマチグループは、『会計王』などの会計の管理ソフトや農家様向けのソフトウェアの開発を行っており、その中で、私は社内の製品検査工程を担当しています。
検査といっても、プログラムの中身をテストするというよりも、税制改正などがあってソフトウェアが改定された時に、完成したソフトをさわってみてお客様の使い勝手をテストして何か問題がないか、使いやすくなっているかどうかをチェックしています」

斎藤「なるほど!では、税務の知識などもしっかりと身に付けていらっしゃるんですか?」

佐々木さん「はい、日々勉強中です。税理士試験も1つ科目合格しています。」

斎藤「ありがとうございます。では、育児休暇についてうかがいたいと思います。まずは、取得した時期などを教えてもらえますでしょうか?」

佐々木さん「今年の3月14日から4月13日までの1か月取りました。子供が出産した日から取得する予定だったんですが、急遽、出産が早まったので、産まれて1週間たって奥さんが病院から退院した日から育休を取ることになりました」

斎藤「奥さんが入院中だったら、あまりサポートできることもないと思うので、ちょうど良かったんじゃないですか?」

佐々木さん「我が家には、1歳10か月になる長男がいるので、その子のケアがあるんですよ」

斎藤「あっ、なるほど!」

佐々木さん「ですから、育休を取得した理由も、長男の面倒を見ないといけないというところが大きかったですね。妻はしばらく休まないといけないですし、産まれた赤ちゃんのことだけでも一杯ですから、上の子のケアはパパの仕事って感じだったんですよね」

斎藤「そうだったんですね。ご自宅の近くに、ご両親はお住まいではないんですか?」

佐々木さん「それほど、遠くないところに住んではいますが、自分たちの子どもは、自分たちで面倒を見たいという気持ちが強かったですね」

「育児休暇を取得した男性に聞いてみた」インタビュ―シリーズ初のふたり目のお子さん出産のタイミングでの育休パパ。やはり、ひとり目とは悩むポイントや育児休暇取得の理由なども異なってくるようです。

同僚のサポートが育休をスムーズなものに

斎藤「育児休暇を取りたいと言った時の周りの方の反応はいかがでしたか?」

佐々木さん「私の部署では男性初の育休だったので、同僚からは、『おーー、取るんだ!』というようなリアクションで、驚きもあるけど、応援してくれるような雰囲気はありましたね」

斎藤「なるほど」

佐々木さん「さすがに、上司に伝える時は少し心配しましたが、『そっか、とっちゃいなよ』って感じでした」

斎藤「それは良かったですね。かなり社内はアットホームな感じなんですね。では、育休中のお仕事の引継ぎなどはいかがでしたか?」

佐々木さん「ちょうど、期間の長いプロジェクトの期間中で育休を取ったので、どうしても僕じゃないといけないことは、育休後に手を動かせばよかったので、それほど難しくはなかったですね。あとは、メンバーに勉強会を開いて、仕事の内容を共有してから育休に入りました」

斎藤「理解のある同僚の方に囲まれ、仕事の引継ぎも難しくなかったなんて羨ましい限りですが、育休を取得する上で、心配していたことはありますか?」

佐々木さん「今回、急遽、出産が早まったこともあって育休も前倒しにしたんです。ですから、スムーズに育休に入れるかどうか心配ではありましたよ。本当にかなり周りの方に助けてもらいました」

斎藤「本当に同僚の方々に感謝ですね。では、育休を取ると言ったときの奥さんの反応はどうでしたか?」

佐々木さん「もちろん、喜んでもらえたんですが、『いいの?大丈夫?』って心配されました。会社の雰囲気がわからないので、人間関係とかキャリアのことを心配していましたね。あっ、今でも心配していますね(笑)」

斎藤「職場の雰囲気がわからない奥さんにとっては、嬉しい気持ちがある反面、ご主人の今後のキャリアなどを気にかけてくれてたんですね」

佐々木さん「はい、『無理にとらなくてもいいんだよ』とまで言われましたが、取っちゃいましたね」

育休中に長男の成長を実感できた

斎藤「育休に入ってからの生活は、どのような感じでしたか?」

佐々木さん「掃除、洗濯、料理何でもこなしてましたよ。ただ、料理は、ちょっと苦手で時間をかけた割に1品しかなかったりして(笑)」

基本的には、奥さんは生まれた赤ちゃんにつきっきりになってしまい、それで手一杯だと思います。だから、できるだけ奥さんに負担をかけないように気をつけながら、長男のケアをするようにしていました。さみしい思いをしないように、毎日、長男と出かけるようにしていました」

斎藤「毎日、子どもと出かけて遊ぶような経験って、これからもそうそうできないですよね」

佐々木さん「そうですね。毎日、上の子と一緒にいて濃密な時間を過ごせたのは、育休を取ったからできたことですね。

そうそう、一緒に公園に行くことがあったんですが、その時、長男が遊具の車のハンドルをグルグルと回してたんですよ。以前は、そんな遊び方していなかったのに。ちゃんと車のハンドルだっていうことを理解して遊んでいたんでしょうね。

そのように、今までできていなかった事を目の当たりにして、成長を感じることができたのも育休をとって良かったことですね」

斎藤「かなり充実した育休時間を過ごせたようですね。完全に仕事とは離れた生活を送られていたんですか?」

佐々木さん「そうですね。おかげさまで家族にじっくりと向き合うことができました。仕事に復帰する1週間くらい前から連絡をとり始めましたが、それまでは仕事のことは考えずに済みましたね」

育休を取るということは選択肢のひとつでしかない

斎藤「育休を取って仕事への取り組み方って変わりましたか?」

佐々木さん「育休を取ったからという訳ではありませんが、できるだけ残業をしないように生産性を高めようとしています。以前は、少し仕事の進行が遅れても残業すればいいやという気持ちもありましたが、できるだけ短い時間で仕事の質を高めて、早く帰らなきゃという意識が強くなりましたね」

斎藤「やはり、佐々木さんもそうですか。多くのパパが早く帰るために、仕事の生産性を向上させようと奮闘してますよ」

佐々木さん「そうですね。育休からの復帰後も、残業せずに仕事をしていますよ」

斎藤「素晴らしいですね。では、そんな佐々木さんのパパとしての生活満足度は何点ですか?」

佐々木さん「そうですね。70点くらいでしょうか」

斎藤「減点されている部分は、どういったところになりますか?」

佐々木さん「体力がついていかないんですよ(笑)」

斎藤「えー、まだ若いのに(笑)」

佐々木さん「子どもと一緒に21時くらいには寝ちゃいます」

斎藤「あー、それはわかりますね」

佐々木さん「それから、夜中に起きて家事なんかをしていますが、眠いですよね」

斎藤「それだったら、思い切って超朝型にシフトしたほうがいいかもしれないですよ」

佐々木さん「それも考えていますよ」

斎藤「21時には寝ちゃって、朝4時くらいに起きるのはどうですか?早起きをした時間で家事や仕事、自分だけの時間を楽しむっていうのもアリですよ」

佐々木さん「そうですね。考えてみます(笑)」

斎藤「では、最後に、これから赤ちゃんを授かる男性に対してのメッセージをお願いします」

佐々木さん「私の場合、長男の面倒を自分たちで見ていきたいという思いがあり、育休を取得しましたが、あくまでも育休を取得するということは選択肢のひとつでしかないということです。今回は、ふたり目の子どもということもあって、家事育児がどのような感じになるのかは想像がついていました。そのひとり目の経験から、私たちの場合は、育休を取得するという選択をしたのですが、大事なことは、夫婦でしっかりと育休取得が必要かどうかを話し合うことだと思ってます。

家庭の事情はそれぞれだと思いますので、じぶんたちに合った選択をして欲しいと思います」

 

このインタビューを続けていると、ついつい「育休をとるパパってエライ!」というようにとらえる方も多くいると思うけど、選択肢として当たり前になることの方が大事だと、今回の佐々木さんとのインタビューで教えられたような気がします。

家族の数だけ、家族のカタチはあるはず。そんな多様性を受け入れられる社会になっていくといいですよね。

ソリマチ株式会社 https://www.sorimachi.co.jp/

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2018年5月23日 斎藤 哲 男性の育休 育休, パパ, イクメン

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斎藤 哲

斎藤 哲

代表取締役 : 株式会社グループライズ
7歳の娘と4歳の息子をかかえる2児の父。 2000年にネット業界に入り、企業のウェブコミュニケーションを専門領域とする。近年はFacebookのマーケティングコンサルの実績も多い。子どもに関わる仕事をしたくて「すいっち」を立ち上げた。 著書 Facebookマーケティング 価値ある「いいね!」を集める心得と手法 http://www.grouprise.jp/
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