男性育休取得のメリットとデメリット│男性の育児休暇を考える

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「赤ちゃんができた!!」

奥さんから、その一言を聞いた瞬間は本当に嬉しく感じると共に、これからの人生の変化を考えると不安を感じる方も多いことでしょう。

なぜ、不安に感じるかというと多くの方が、「子育て」について学んだことが何もないからですよね。「子育て」を学ぶといっても、本を読んだり、ウェブで色んな情報を探すことも大切ですが、実際に、腕の中に赤ちゃんを抱き、その行動を見て、どいう風にお世話をすることができるかがとても大切です。

その時間をしっかりと取るために、男性も育児休暇を取得することを考えましょう!

男性の育児休暇の基礎知識

育児休暇と育児休業の違いは

育児休暇というのは、子育てのために休暇をとるということで、育児休業というのは、育児・介護休業法に則った基づく休業制度のことです。法律で定められていて勤務先に申し出ることで利用することができます。育児休業を取得した場合、一定の条件を満たしていれば育児休業給付金を受け取ることができます。これは、雇用保険から支払われるので、企業側に金銭的な負担がかかることはありません。

育児休業を取得する期間は

育休取得を考える場合は、取得期間だけでなく、申請前のスケジュールも考えないといけません。

育児休業の申請は、勤務先に取得の1か月前までに申請しなければいけません。ただ、それよりも一緒に仕事をするメンバーへの配慮が気になるところですよね。今までも、男性の長期育休取得者へのインタビューをしてきましたが、子どもの育て方や育休に対する考え方を事前に周囲に話しておくことをおススメします。「あー、やっぱり、お前だったら育休の申請をすると思ったよ」と上司に言ってもらえるような状況を作っておきましょう。そして、このような雰囲気作りは早ければ早いほどいいので、子どもが欲しいと考え始めたら、少しずつ同僚に話し始めるといいでしょうね。

育児休業の取得期間は、出産予定日から1歳になるまで取得することができます。更に、夫婦ともに育児休業を取得する場合は、子どもが1歳2ヶ月になるまで取得の終了時期を延ばすことができます。ただし、取得期間は最大で1年間なので、取得開始日を遅らせることで1歳2ヶ月まで取得することもできます<パパ・ママ育休プラス>。

また、男性には<パパ休暇>という制度もあります。これは、産後8週間以内に、育児休業を取得すると、期間内にもう一度育児休業の取得が可能になる制度です。

さらに、「子どもが1歳となる育児休業終了予定日に保育所に入所できない場合」など、一定の条件を満たす場合は、子どもが1歳6カ月になるまで育児休業を延長することができ、さらにさらに、1歳6カ月の時点で保育所等に入れないなど一定の条件を満たす場合は、2歳になるまで再延長もできます。

これらの育児休業の取得期間は法律で決まっていることなので、夫婦で話し合って取得期間を決めていきましょう。

男性の育休中のお金はどうなる?

育休中は、「育児休業給付金」が雇用保険から支給されます。ただし、取得期間によって支給率は変化し、最初の6カ月は「休業開始時賃金日額×支給日数×67%」、それ以降は50%となります。そして、この給付金には上限があって、上限額支給率67%の場合は305,721円、支給率50%の場合は228,150円となっています。(2020年8月1日現在)
なお、この上限額は毎年8月1日に変更となります。

育休中のお金の問題では、社会保険が免除になるということもポイントです。社会保険の負担額は月収の14%ほどになるので、ここが免除になるのも実質的な収入という部分では大きいですよね。。また、育児休業給付金は非課税なので、育休中に無給となった分に応じて所得税と住民税(次年度分)の負担もぐんと軽くなります。育児休業給付金は最初の6カ月は賃金の67%が支給されますので、社会保険などが免除になることと合わせると、休業前の手取り月収の実質8割ほどがカバーされることになります。

男性の育休のメリット・デメリットは?

さて、基本的な男性育休の知識をおさえてから、メリットとデメリットを考えてみましょう。

男性が育休を取得するメリット

① 子どもと同じ時間をたっぷりと
子どもと一緒に過ごせる時間は本当に貴重です。ある調査では、小学校に入学するまでに一緒に過ごす時間の35%が消化されてしまうといわれています。この時間に、たっぷりとかけた愛情は、しっかりと子どもに伝わります。お世話をする中で、スキンシップを図り、コミュニケーションをとっていけば、その後も、今までに感じたことのない感情が芽生え、グンと人生の幅が広がっていきます。

② 夫婦関係を良好にたもつ
産後は、奥さんの体調もメンタルもとても不安定な時期です。その間、子どもの面倒を見て、家事をすることで、奥さんのこと、家庭のことをしっかりと考えていきましょう。
女性は妊娠と同時に、子どものことはもちろん、将来のことに大きな不安を抱え始めます。男性は体に変化がないことから、子どもを持つことの自覚が芽生えにくいものです。できるだけ早く、奥さんと同じ目線で子どものこと、家庭のことを考えていくことが、今後の夫婦関係を良好に保つことにつながっていきます。

③ 子どものことを学ぶ時間をもつ
多くの方が、子どもがどのように成長していくのかを学んだ経験はないと思います。脳科学的に、心理学的に学びを深めると、子どもの不可解な行動を理解することができます。また、子どもをどのように育てていくのかという軸もしっかりと持てるでしょう。
産後は、お世話だけで精一杯かもしれませんが、これから起こることを理解しておくことで、子育てがグンと楽になってきます。

④ 仕事の整理をする
育休を取るに当たって、同僚に仕事を引き継ぐ必要性が出てきます。その時に、今までの業務を整理する中で、属人化している作業を誰もができるように改変したり、効率化できる業務がないか確認していきましょう。
このような整理を行うことで、復帰後も効率的に作業を進めていくことにつながってくるはずです。

⑤ 仕事だけでは作れない人脈ができます
子どもと一緒に活動することで子どもを通じて地域の人たちとつながるきっかけができます。今まで、出会ったことのない職種の方、異年齢の方と出会い、会話をしていくと今までにない視点が得られます。多様な考え方に触れることで、子育ての幅だけでなく、仕事に反映させることも出てくるかもしれません。人生100年時代、仕事を退職した後にも人生が長く続きますので、地域での人脈形成のきっかけができると考えましょう。

男性が育休を取得するデメリット

① 収入が減少します
収入に関しては、実質、休業前の8割はカバーしていますと書きましたが、それでも収入は減少します。その点を考慮した上で、育休の期間を決めていくとよいでしょう。

② キャリアのこと
会社によっては、休業することでキャリアに影響が出ることもあるかもしれません。法律で決まっていることだからと主張しても、それをどう捉えるのかは「人」が判断することです。育休を取得することであなたへの印象が変わる方もいるかと思います。その影響を極力なくすためには、そのような雰囲気作りをしていく必要があるでしょう。

③ 夫婦で意見の食い違いが出てきます
子育てのやり方に大きく影響するのは、自分がどのように育てられてきたのか、です。そして、当然ですが、そのやり方は夫婦で異なるでしょう。子育ての当たり前が違うと、それだけ意見がぶつかることも出てきます。
この問題は、夫婦で対話の時間をもつことで解決していきましょう。そして、その対話のコツは、「違って当たり前」という前提で話しをすることです。自分のやり方だけを通そうとすると、また、そこで喧嘩になってしまいます。違いを認めながら、子育てをする習慣ができるといいですね。

男性育休取得者の声をたくさん聞いていきましょう

男性が育休を取得するときの基本的な知識を身に付けたら、今度は育休取得経験者に話を聞いてみましょう。
できるだけ似ている環境の方を探すのが良いと思います。同じ職場で育休取得期間も同じような経験をしている方がいいでしょうね。

仕事の引継ぎ方や、周囲への配慮、どのタイミングで何をしたのかを聞いてみてください。

もし、職場にあまり経験者がいない場合は、「育児休暇を取得した男性に聞いてみた」というインタビュー記事を読んでみてください。

みなさんの人生がより楽しいものになりますように。

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斎藤 哲

斎藤 哲

7歳の娘と4歳の息子をかかえる2児の父。 2000年にネット業界に入り、企業のウェブコミュニケーションを専門領域とする。近年はFacebookのマーケティングコンサルの実績も多い。子どもに関わる仕事をしたくて「すいっち」を立ち上げた。 著書 Facebookマーケティング 価値ある「いいね!」を集める心得と手法 http://www.grouprise.jp/
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