こんにちは、ママフォトグラファーのひださとこです。暑い日が続いていますね!皆さん、いかがお過ごしですか?
夏といえば花火♪大好きなお子さんも多いですよね!でも、そんな花火の写真って難しい・・・と感じる方も多いのでは?
今回は、花火の撮り方のポイントをお伝えしたいと思います。今回のポイントは、花火以外にも、夕方から夜に開催の多い夏祭りにも応用できますので、ポイントを掴んで夏の夜の思い出をきちんと残してくださいね。
夜を明るく!ISO感度を上げて撮る
カメラは、人間の目の瞳孔の役割をする「絞り」、光を取り込む時間を決める「シャッタースピード」、カメラが光を感じる強さや弱さを決める「ISO感度」の3つの機能で明るさを決めています。こちらにも記載があるので見てみてくださいね。
参考:【カメラレッスン】卒園式を思い出いっぱいの写真で残そう!
花火をする時間は夜が多いですよね。暗い状況で写真を撮るとなると、カメラは少しでも光を取り込もうと頑張ります。どう頑張るのかというと、目の瞳孔を広げるために「絞り」を開放したり、シャッタースピードをゆっくりにしたり、ISO感度を高くしようとします。
しかし、レンズの「絞り」には開放できる限界がありますし、「シャッタースピード」が遅くなればブレブレの写真になりやすいので、「ISO感度」を上げることが暗い環境では大切になってきます。
実際に、ISO感度の数値による明るさの違いを見てみましょう。
(ISO1250)
(ISO3200)
ISOの数値が高いほうが明るく写りますすが、その代わり下の写真を見てわかるように、ノイズが出てざらついた質感になるというデメリットもあります。
写真は比べやすいように、明るさは同じくらいにしています。
(左ISO100 右ISO10000)
ISO感度がオートになっていれば、暗ければカメラが自動で調整してくれるのですが、無意識に、という方もいらっしゃるかと思います。
一度、ご自分のカメラのISO感度を確認してみましょう!
確認の仕方はこちらです。
(Nikon D600画面)
ISOオートの状態では、ISO640になっています。ISO感度の設定の仕方は機種によって変わります。「ISO感度の設定」を取扱説明書で調べてみてくださいね
ISOオートの状態でプラス側に露出補正をすれば、簡単に明るくすることができます。
露出補正のやり方は、
露出補正ボタンを押しながら、赤丸のダイヤルを回すと、数値が変わります。
-の数値は暗く、+の数値は明るく、とカメラが計算をして設定してくれますので、使ってみましょう。
(説明用機種Nikon D600)
光やブレを調整!内臓ストロボを使おう
先ほどISO感度を上げるということをご紹介しましたが、もう1つ、しっかり子供と花火を写したいのであれば「ストロボを使う」ことをおススメします。
ストロボで光を足してあげることで、
- ISO感度も上がりすぎることがないので、ざらついた写真になりにくい。
- シャッタースピードも速くなるので、ブレにくくなる。
というメリットがあります。
しかし、ストロボを使うと、こんな写真になってしまいませんか?
まさに、ストロボを焚いた!って感じです。ペタっとして、白っぽくなってしまいました。
せっかくなので、もう少し自然な雰囲気で撮りたいですよね。
そこで、ストロボの強さを調整してみましょう。このことを調光補正といいます。
(説明用機種Nikon D600)
こちらも機種によって設定の仕方が違うので、「調光補正」を取扱説明書で確認してみてください。
調光補正も露出補正と同じで、0を基準として、マイナス、プラスと数値によってストロボの光の強さが変わります。
(-1.0)
肌の色は綺麗だけど、ストロボ焚いた!という感じがまだ強く感じます。
2枚目は-3.0にして、さらに光を弱めてみました。
(-3.0)
自然な明るさになりました。
カメラの機種や、子どもとの距離にもよって最適な数値は変わってきます。その場でいろいろ調整してみてくださいね。
夜の撮影、困った!解決法まとめ
夜の撮影時に、「困った!」とよく聞く話をまとめました。おさらいもしながらチェックしてみてください。
暗いを解決!
- 【おさらい】ISO感度をオートなのを確認して、露出補正を上げます。
- 【おさらい】フラッシュを焚く。必要があれば調光補正で光の強さを変えます。
- F値が2.8以下になるような明るいレンズを使うのも効果大。
(F11)
(F2.8)
F値の数値が小さいと、これだけ明るさが変わります。自分のF値の最小値を知るにはレンズのここの部分を見るとわかりますよ。
(説明用機種Nikon D600)
ブレを解決!
- シャッタースピード優先にする。立ち止まって花火をしているなら1/60、1/80くらいでしょうか。
- 暗いときに同じく、フラッシュを焚く。明るくなることで、シャッタースピードが速くなり、ブレにくくなります。
- 脇をしめて、手ぶれを防ぎます。
いかがでしたでしょうか?花火もお祭りも、暗い中での撮影になるので、これらのコツを覚えておくと、どちらでも使えると思います。楽しい夏休み、たくさんの思い出を残してあげてくださいね!
(使用機種NikonD600、NikonD7200)
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