こんにちは、ママフォトグラファーのひださとこです。
秋の運動会を視野に入れて、「運動会に便利なレンズ」と「走っている子どもにピントを合わせやすくする設定」をご紹介します!
もし、この機会にカメラやレンズの購入を検討されている方は参考にしてくださいね。
運動会で便利なレンズとは?
レンズの種類は、大きく3つに分けることが出来ます。
- 広く写すことが出来る広角レンズ
- 遠くのものを近くの物のように撮れる望遠レンズ
- 上記の2つのレンズの中間で「目に見えるもの」と近い感覚で写すことのできる標準レンズ
レンズをよく見てみると、18-55mmや55-250mmなどの数字が書いてあります。
これらの数字を「焦点距離」といいます。
18mmのように焦点距離の数値が小さい方が写る範囲が広くなり、250mmのように数値が大きい方が望遠鏡を覗いた時のように、遠くのものを近くのように写せる代わりに写る範囲が狭くなります。
具体的に、どう写り方が変わるか見てみましょう。
すべて、同じ場所からレンズの焦点距離の数値を変えて(レンズのリングを回してズームして)撮ったものです。カメラから自転車までの距離は約10mです。
(焦点距離24mm 使用カメラNikonD600 )
(焦点距離100mm 使用カメラNikonD600 )
(焦点距離200mm 使用カメラNikonD600 )
(焦点距離300mm 使用カメラNikonD600 )
したがって、応援席から遠くにいる我が子を撮るためには、焦点距離の数値が大きいものが必要になります。運動会で遠くのものを撮るには、200mmから300mmまで望遠のものがあると安心だと思います。欲を言えば、18-300mmなど、広角も望遠もカバーできるレンズが一本あると、レンズ交換をしたり、レンズを2本持ち歩く必要がなくなるので便利ですよ。
自分のレンズを知る
画像センサー(撮像素子)というものをご存知ですか?
画像センサーとは、レンズから入ってきた光の情報を電気信号に変換する、カメラの本体の中にある基盤のことです。
一眼レフカメラやミラーレスカメラは、ざっくり言ってしまうと3種類の画像センサーの大きさに分けることができます。フルサイズ、APS-C、フォーサーズの3種類です。
(画像センサーの大きさの比較)
ご自分のカメラの画像センサーの大きさを知りたい場合は、「機種名 センサーサイズ(撮像素子)」と調べればこのように出てきます。
センサーサイズの大きさが違うと変わってくることがあります。
それは、同じ焦点距離のレンズを付けたとすると、映る範囲(画角)が変わってくることです。
センサーの大きさが、大きいカメラより小さいカメラの方が、より望遠に映ります。下の写真を見てください。
(フルサイズのカメラで50mmのレンズをつけて撮ったもの)
(APS-Cのカメラで50mmのレンズをつけて撮ったもの)
同じレンズで同じ距離で撮っているのに、写る範囲が変わるのがわかるでしょうか?フルサイズでの50mmとAPS-Cでの50mmは写る範囲が変わります。
それだと、比較するのが難しくなるので、どこかに基準を設けようということになり、それがフルサイズのセンサーの大きさである35mmになぞって「35mm(判)換算」という言葉が生まれました。
結局、「APS-Cやフォーサーズの人はどうすればいいの?」という疑問がわくと思います。
APS-Cはご自分のお持ちのレンズの焦点距離の数字の1.5倍、フォーサーズは2倍と考えてください。そうすることによって、基準となるフルサイズの写る範囲が同じになります。
具体的に例をあげると、フルサイズのカメラにつけた300mmのレンズと同じレンズは、
- APS-C・・・300mm÷1.5=200mm
- フォーサーズ・・・300mm÷2=150mm
になります。
ご自分のカメラだとどれにあたるか、調べてみてくださいね。また、より焦点距離が長いレンズを買った方が、動かずに遠くの子どもが撮れるのですが、お値段も高くなってしまうのが悩みどころです・・・(笑)
是非、参考にしてみてください!
走ってくる子どもを撮るなら「AF-C(AIサーボ)」
走っている子どもにピントを合わせて撮るのはなかなか難しいですよね。
ピントを合わせる事に関係するAFモードというものがあります。
大きく分けて2つです。名称は、メーカーによって違いますのでご自分のカメラでも確認してみてください。
①AF-S(AIシングル)
②AF-C(AIサーボ)
AF-Sは、シャッターボタンを半押しした瞬間でピントを決めるのに対して、AF-Cは、半押ししている間は被写体にピントを合わせ続けてくれます。
●AF-S(AIシングル)
わかりやすいように、連射で撮ってみました。
半押しを始めた1枚目はピントが合っていたのに対して、近づいてきた5枚目の時はピントが後ろのままでボケてしまいましたね。
では、AF-Cはどうでしょうか?
●AF-C(AIサーボ)
1枚目も、5枚目も、ピントが合っていますね。運動会でゴールに向かってくる時に是非活用したいモードです!
カメラによってはAF-AなどAFモードをカメラが自動で判断して切り替えてくれるものもありますので、こちらも活用してみてください。
また、いい瞬間を逃さないために、連写モードも活用しましょう!
参考:外での写真撮影!動きのある子供の“自然な表情”を写真に残すコツ
いかがでしたか?
ご自分のレンズのことをまず知って、必要であれば運動会に向けて新しいレンズを購入するのも、思い出をしっかり残す1つの手かもしれません。
また、AFモードを使いこなして動きのある写真をバチッと撮りましょう。本番前に、お子さんに走ってもらって練習してみてくださいね。
(作例使用機種NikonD600)
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