こんにちは、フォトグラファーのひださとこです。
4月には入園、入学という子供にとって人生でも大きなイベントが待っています。
初めての制服やランドセルに緊張したり、ワクワクしたり。それと同時に、今まで成長を見守ってきた親御さんからするととても感慨深さを感じますね。
そんな子どもの人生の節目を「ポートレート写真」として残してみませんか?
子供のポートレート写真とは
「ポートレート」という言葉は耳にしたことはありますか?ポートレートとは、日本語訳すると「人物写真・肖像写真」となります。ポートレートと対比するとしたらスナップでしょうか。内容の違いは、「撮る側と撮られる側がどんな写真を撮りたいかのイメージを共有して、作る写真」と「日常の自然の様子を切り取った写真」です。ですので、写真館で撮る写真はポートレート写真ということになりますね。
まず、お子さんに「あなたが学校に入るくらい大きくなって嬉しい!大きくなった姿を写真で残したいから、写真を撮ってもいいかな?」と写真を撮りたいということを伝えましょう。「おじいちゃんおばあちゃんにも見せてあげようね。」と言ってあげると、大事な写真を撮るんだな、みんなが喜んでくれているんだな、と思ってプラスの感情で写真に写ってくれます。
服装についてですが、実際入学式に着ていく服でもいいですし、いつものお気に入りのお洋服で。今日は「撮られる」と意識したうえで、選ぶ服装ならなんでもいいと思います。ランドセルや幼稚園バッグ、帽子なども持っていきましょう。
撮る場所は、これから入る学校の前や自宅の前、近所の公園などがおススメです。学校や家の前は、これから入学・入園!と背景との意味付けもできますし、公園は背景にあまり必要でないものが入りにくいですし、木などの緑を入れることで爽やかさが出て、これから進んでいく前向きな写真になると思います。
子供のポートレート写真の撮影ポイント
お子さんに写真を撮影することをしっかりと伝え、服装も、背景も決めました!
それでは、これから写真を撮るぞ!という時のポイントです。
光の方向を考えてみる
次の写真を見てください。
順光で撮ったものと、サイド光で撮ったもの、逆光で撮ったものがあります。
これは、順光
こちらがサイド光
そして、これが逆光です。
いかがですか?どれも全然違う雰囲気になりますよね。
順光で撮ると、色味がきれいに出てはっきりとしたお写真に。
サイド光で撮ると、陰影がはっきり出るのでカッコよく撮りたい男の子におすすめです。
逆光は、柔らかい写りになるので、かわいらしい雰囲気を出したい時に。
背景に不要なものを入れない
ポートレート写真では、“その子らしさ“を引き出してあげたいです。背景に、知らない人や車などがうつりこんでいると、そちらに目が行ってしまいますよね。ですので、子どもが目立って写るように、背景に関係ないものの映り込みを気にしましょう。
(背景にチラシや車などが映り込んでごちゃごちゃした印象に)
また、カメラには、ボケ感がかわってくる「絞り値」というものがあります。一眼レフカメラやミラーレスカメラではこの数値を自分で変更することができます。
「絞り優先モード」にして、「絞り値」を小さくします。作例を見ていただくとわかるように、絞り値が小さい方が背景がボケるのがわかりますね!
(上:F2.8 下:F13)
背景をぼかすことで、写したいものをより鮮明にするという効果があります。
あとは、いつも通りに会話しながら自然な表情を残しつつ、「撮るよ!」とあえて声をかけて、その子らしい決め顔も残してあげてくださいね。もっと成長した時に見返すと、いつもの表情も、決め顔も、本当にいい記念になります。
いかがでしたでしょうか?スナップ写真ではなく、ポートレート写真。いつもよりもしっかりと写真を残すこと、意識して撮ってみるといつも以上に大事にしたくなる、素敵な写真が撮れますよ!
是非、お子さんと楽しみながら写真を撮って残してくださいね。
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